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おこぼれ話123 5年生音楽合戦

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5年生の3学期、先生の提案で、給食時間中に教室のラジカセで各々が好きな曲をかけていいということになった。
みんな好きなアーティストの曲を持ってきて流していたのだ。
…といっても流される曲の傾向はだいたい決まっており、男子はAKBの曲やガッツだぜ(ガッツだぜ限定でほかのウルフルズの曲は流さない)、女子は嵐やKARAを好んで流していた。
だいたい同じような曲がローテーションで流れるので自分としてはマンネリを感じてたのも事実だが。

だがある時、男子が数日連続で自分たちの好きな曲を流す権利を独占してた時期があった。これには当然女子はおかんむりだったようで、小学生名物「男子VS女子」の構図が我がクラスで発生し、やや一触即発状態に陥った。
結局話し合いの結果、「男子ばかり独占しない」「日替わりで男女交互に好きな曲をかける」という約束が結ばれ、これにて平和的に解決。めでたしめでたし…と思われた。

しかし約束の翌日、昨日のことを完全無視して男子がまたまた好きな曲を流してたのだ!
もちろん女子は「昨日の約束はどうなったんでい!」と言わんばかりに怒りマックス。これまた一触即発…と思われたが次の日には女子が好きな曲をようやく流せるようになり、男子VS女子は今度こそ終結を迎え、我がクラスのラジカセは平和的に音楽を流すことができるようになった。

ちなみにこの給食時間に曲を流せる制度は6年生に進級するのと同時に自然消滅となった。
最終的に丸く収まったとはいえ、先生的に「ケンカになるんならおしまい!」的な感じだったのだろうか。
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