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おこぼれ話111 ザリガニと一緒の巻

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2年生の生活科の授業でザリガニについてグループで調べて発表することになった。
最初にザリガニの種類だの生態だのといったいくつかのテーマを設け、挙手制でどのテーマを調べたいかを確認。
僕はザリガニの種類について調べたいと立候補したが、種類に立候補した人は実にクラスの半分近くに上る大所帯となったため、種類を調べるグループはグーチー(いわゆる”グーパー”の一種)で2グループに分かれることとなり、僕はユウマくんやセイちゃんなどと一緒のグループになった。

グループが決まったら早速ザリガニの種類について調査である。図書室の図鑑を使ってザリガニを調べていく。
まずは日本のザリガニからだ。図鑑に載ってたのはアメリカザリガニ、ニホンザリガニ、ウチダザリガニの3種類。
当時自分はこの中で名前を知っていたのはアメリカザリガニのみであった。日本にいるのに何でアメリカって名前付いてんだろう?と疑問に思ってたが図鑑のコラムで「原産国はアメリカで、日本に持ち込まれたものが野生化した(=外来種)」と解説されていた。
あの時は名前をひたすらメモるのに必死で確認する余裕がなかったが、今回このエピソードを執筆するにあたって改めて調べてみたがウチダザリガニもアメリカから持ち込まれた外来種であり、上記3種のザリガニのうち、日本の固有種はニホンザリガニだけであるのこと。「ウチダ」なんて和風な名前付いてるぐらいだから日本固有種だと15年以上思ってた…(ウチダザリガニのウチダの由来は話すと長くなるので各自で調べてね)
続いて海外のザリガニについても調べる。赤や茶系統ばっかりの日本のザリガニに比べて青い「ブルーマロン」など見た目も名前も派手なものが多かった。「○○ザリガニ」という形式の名前が記憶の中では海外産にはほとんどいなかったのが印象的だった。

資料が集まって、発表内容がまとまったら次は発表の練習。発表は参観日に行われる。保護者の皆様の前でここまでの調査の成果をしっかり発表するのだ。
発表ではプロジェクターで図鑑からコピーした写真をTV画面に映しながら名前を読み上げていくのだが、だれがどの名前を読み上げるかを最初に決めることとなり、「ブルーマロン」は僕とユウマくんで取り合いになった。やっぱ派手な見た目のやつは取り合いになるよね。結局じゃんけんの結果、ユウマくんがブルーマロンを読み上げることとなり、僕はその次に登場する「ブラウンマロン」を読み上げることとなった。
他にも多数の名前が登場し、僕もいくつか読み上げた。小2にとっては結構な長丁場であったが名前を間違えることなく発表を終えることができた。

ちなみに調べている期間中に「学校のザリガニ水槽にブルーマロンがいる」と一時時期クラスの間で話題になったが、学校1階の魚が飼育されている「水族館」と呼ばれるスペースにあったザリガニ水槽を全て調べたがそれらしき姿は見つけられなかった。誰かの見間違いであろうか。
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