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おこぼれ話107 結局壁ボールとは何だったの会

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3年生の3学期末、卒業を控えた6年生主催で最後の思い出作りとして3年生VS6年生のドッジボール対決が昼休みに行われることとなった(その日は昼休みの掃除は免除)。
開催の1週間ほど前に6年生が3年生の教室に赴き、ルールの説明が行われた。当然だが3年生と6年生では体格差やパワーの差などが生じるため、6年生側にはいろいろとハンデが設けられることになったのだが、その中の一つに「壁ボールはなし」というものがあった。
この説明の際に6年生は「壁ボール…ってみんなはまだ知らないかな?」といって壁ボールに関する説明は省かれた。
僕はこの時点では「壁ボールってのは高学年から取り入れられるシステムなんだろう。気になって仕方ないがオレらもこの先進級していけばこのシステムを知ることになるはずだから今は今を必死に生きよう」と思い、そのうち触れることになるであろう壁ボールの実態に触れる日を待っていた。

その後、僕らは進級した後も体育の授業やら集会やらでドッジボールをやる機会は数えきれないほどあった。
だが4年生になっても、5年生になっても、6年生になっても、「壁ボール」なるシステムは取り入れられず、話題にも触れられることはなく僕はあっという間に小学校生活を終えていった。
「壁ボール」…結局それは何だったのか気になって仕方ない。おそらく壁にぶつかって跳ね返ったボールが相手に当たった場合どったらこったらってやつなんだろうけど…
まさか僕らが高学年に上がるタイミングで廃止されたルールだったりするのか?とも考えたこともある。
結局何だったのだ壁ボールとは…誰か教えてくれたまへ…
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