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おこぼれ話91 赤ペンは水タイプがお好き

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小学~中学生にかけてやってた進研ゼミ。
サボりがちなとこがあったが、小学生の頃は毎月の赤ペン先生の問題だけは欠かさず提出した。努力賞(赤ペン問題返却時についてくるシールと交換できるおもちゃとかのこと)のために頑張ろうというモチベーションがあったからだ。

それと低学年の頃は赤ペン先生の問題の最後にテーマに沿って自分が質問に答えたり、絵をかいたりして赤ペン先生がそれに返信してくれるというお遊びコーナーがついていた。
中でも印象的だったのは1年生の秋~冬ごろにこのコーナーで行われた「赤ペン先生にしつもん」というもの。
テーマは何でもいいので赤ペン先生に質問すると先生が答えてくれるというものだ。
だが急に質問しろと言われても急には思いつかない。僕は何分も机の前でうなだれた。本題の赤ペン問題よりずっと頭を回転させてたと思う。
迷いに迷った挙句、母の提案で「好きなポケモン」の質問にすることにした。
赤ペン先生がポケモンを知っているのか?という懸念があったが、他に思いつかないので結局書いて提出。

それから1ヵ月後、赤ペン問題が自分のもとに返却された日。
本題の問題があってたかよりも、僕は質問にどう返答してくれたかのほうが気になり、点数なんか目もくれず、真っ先にしつもんページへ。
自分の予想では「ポケモンに詳しくないんだ。ごめんね。」みたいなことが書かれていると予想したが、しつもんページに書かれていた先生の回答は…

「リョーマくんはポケモンが好きなんだね!たくさんいるから迷ってしまうけどポッチャマとかタマンタとかかわいいポケモンが好きです!」
…なんと先生もポケモンを知っていた!知っているどころか当時最新のシンオウのポケモンをおさえていた!
さらにその文には先生による多マンタのイラストも添えられていた。めっちゃうまかった(語彙力)。
なんという神対応なのだろう。その赤ペン問題は自分にとって一生の宝となった。
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