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おこぼれ話28 水筒という名のわすれもの
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3年生の1学期終わり、施設見学と称して区役所などの公的施設をめぐる社会科見学があった。
この行事、結構しんどい。
移動はバスなのだが、観光バスではなく普通の路線バス。その中にクラス全員だったか学年全員だったかが乗車するので車内は超ギュウギュウのすし詰め状態になる。毎日満員電車に揺られてる学生(小学生だって学生だが)やサラリーマンの気持ちを追体験するという意味でもある意味この移動も見学のうちか!?
ただ、見学先まではそんなに時間はかからないのが救いか。
そんでもって見学するのは区役所とか区民センターとかだから大して面白みもない。
といっても社会に根付く施設を見学するのがこの行事の狙いだが。
工場見学のように面白い機械や物珍しい機械とかもないし、終わった後に何らかのプレゼントもないし。
しかし自分にとって一番地獄だったのは「水筒を忘れたこと」である。
確かに学校には持ってきていた。しかしいざ出発というタイミングで水筒を教室のフックにかけっぱなしのまま出発してしまったのだ。
「リョーマななんと教室に水筒を忘れてきました!とってもバカです!」
バスで近くに座っていたトモくんに散々ののしられた。「やかましいわ!」と心の中でツッコんでやったが。
ただでさえ面白みのない地獄の時間が、のどが渇いて余計地獄と化してしまった。まあ、普通の授業よりはマシだが。
結局学校へ戻った後、僕はフックに忘れ去られたぬるいお茶の入った水筒を飲んでいた。心の中で悔し涙を流しながら…
この行事、結構しんどい。
移動はバスなのだが、観光バスではなく普通の路線バス。その中にクラス全員だったか学年全員だったかが乗車するので車内は超ギュウギュウのすし詰め状態になる。毎日満員電車に揺られてる学生(小学生だって学生だが)やサラリーマンの気持ちを追体験するという意味でもある意味この移動も見学のうちか!?
ただ、見学先まではそんなに時間はかからないのが救いか。
そんでもって見学するのは区役所とか区民センターとかだから大して面白みもない。
といっても社会に根付く施設を見学するのがこの行事の狙いだが。
工場見学のように面白い機械や物珍しい機械とかもないし、終わった後に何らかのプレゼントもないし。
しかし自分にとって一番地獄だったのは「水筒を忘れたこと」である。
確かに学校には持ってきていた。しかしいざ出発というタイミングで水筒を教室のフックにかけっぱなしのまま出発してしまったのだ。
「リョーマななんと教室に水筒を忘れてきました!とってもバカです!」
バスで近くに座っていたトモくんに散々ののしられた。「やかましいわ!」と心の中でツッコんでやったが。
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