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おこぼれ話24 鉛筆は木からできているの巻

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2年生のある日の道徳の時間に観た番組…その時の番組は主人公が新しいのが欲しいからという理由でまだまだ使える鉛筆を捨てた直後、鉛筆のお化けが出てきて襲われる…という物の扱いをテーマにしたものであった。
M田先生が担任だったときには授業でTVを見た際は視聴後に専用のノート(各自で用意して学校においておく)に感想を書き、何人かが挙手制でその内容を発表するという形式がとられていた(手をあげてもないのに先生が勝手にあてることもある。実際僕もその被害者のひとりだ)

この日の感想としてはやはりエピソードのテーマである「物を大切にしないといけないと思った」「まだ使えるのにすぐ捨てるのはもったいないと思う」といった感想が多くを占めた。
そんな中、僕はこんな感想を述べた。

「鉛筆は木からできている。木は大事な資源だ。近年は伐採により森林面積も減ってきているのに木でできている鉛筆を捨てるのはもったいないと思いました」
…それに対して先生からは「リョーマくん、なかなかいいことを言いましたね」とのコメントをいただいた。我ながら小2離れした知的?なコメントにはクラス中も「おお~っ」という感じであった。
後にこの話を聞いた母もかなり感心していた。

自分としてもあの感想をひねり出したときは「キタコレ!」と思ったものだ。
それがあれだけの反応をいただけたのだから自分としても鼻が高かった。
作文大嫌い人間が輝いた瞬間だった。
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