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記録ノ129 劇団6年生解散公演~練習は精神的にも大変だ~
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配役が決まり、いよいよ練習が始まると言ったタイミングで先生からこんな話が…
「これから練習が始まるにあたって、長時間の練習がある日があったり、放課後も残って練習する日が出てきて大変な日が続くと思いますが、そこはぜひ我慢していただきたいです。」
…「”ぜひ我慢”とは何ぞや?人がイヤなことにぜひもクソもあるかい!」
僕の心はなんか怒りでいっぱいだった。まあ、ただ居残りが大嫌いなだけなんだけどねw
話を劇のほうに移そう。
劇は9幕構成で、僕とシュンくんが演じるゲーリックの出番は1・5・7~9幕の計5幕。
僕が演じる1番手(台本巻末に”ゲーリック1”と記載)は1・5幕の前半2幕が出番だ。
シュンくんは7~9幕の後半3幕で演じる。
上に9幕構成と書いたが、6年生の劇は伝統的に尺が長い。低学年の頃は児童公開日で観てた時も先輩たちには失礼ながら「長げえな…早く終わんねーかな」とか思いながら見てたこともあったもんだ。
でも6年生の演技力には毎年のように圧倒されてたし、学ぶものがあると思って観ていたが。
僕の演じる2・5幕におけるゲーリックはシュンくん演じる後半3幕にくらべてコミカルな場面が多い。
オーディションのお題だった「イヤ~ン!」も2幕のセリフだ。
僕の最初の出番となる第2幕はゲーリックの手下の兵士たちがスリラーダンスを踊り、ゲーリックがそれを腕を組みながら見つめており、その様子をバックにゲーリックに働かされている住民たちがゲーリックの城を建設するため地面を耕している。という場面から始まる。
この幕は例の「イヤ~ン!」を除いては後述の第4幕に比べてシリアスである。
冒頭のスリラーダンスもポップな感じに踊っているが、曲の持つ不気味な世界観と、暗めの照明が独裁者ゲーリックの恐ろしさを物語っていると言える。舞台において照明やBGMの持つ観客の視角、聴覚に訴える効果は演出上重要であることを子供心に学んだ。
そしてこの幕の終盤でゲーリックというキャラクターの持つ強大さ、残忍さを象徴する「働かされていた住民のうちサボってた数人を超能力で凶暴な獣が待つ”監獄島”へ飛ばしてしまう」というシーンがある。
このシーンでは住民たちを黒子(セリフの少ない別の役を別幕で演じる生徒が兼任でビニール袋を着て担当)がステージ外に連れ出すという演出で表現。シリアスなシーンなのにどこかシュールだ。
この幕はゲーリックというキャラクターの残忍さを観客に向けてアピールするというとても意義がある幕だ。だから自分は悪役オーラ全開を意識して演技に臨んだ。
その後の第5幕ではゲーリックが兵士たちに最近のニュースを聞くというシーンが描かれる。
その内容は「明日からクレヨンしんちゃんの映画が公開」「校長先生がハリウッド進出」「マツコが結婚」というもの。
とくに後者では直後にゲーリックが「私が結婚しようと思ってたのに~!」とショックを受け泣き崩れるというシーンが観客の笑いを誘う。このシーンは自分としても恥ずかしながら観客に笑ってもらえることを意識して口調とかを意識した。
しかしこの幕はギャグ一辺倒では終わらない。主人公・天使のミシェルが自分と戦おうとしていることをゲーリックが知ることとなるのだ。つまり物語において一つのターニングポイントとなる幕だ。
ギャグタッチだった幕の前半から一変、最後はゲーリックがミシェルの挑戦を受けてたとうと宣言するところで終わる。
この後の幕では物語がよりシリアスに姿を変える。その転調という意味でも最後のセリフは強く意識したつもりだ。
練習期間中、いくつかのセリフがコロコロと台本から変わっているのでそのセリフの担当者は大変なことだっただろう。
例えば上記のしんちゃんのくだりは練習期間中に一度「怪物くん」(当時大野智主演のドラマ版の映画版が公開)
に変更されたが、練習期間中にクレしんの新作映画の情報(翌年春公開のオラと宇宙のプリンセス)が入ったことで再び元のさやに収まることとなり、「校長先生」「マツコ」のくだりも当初それぞれ「タカトシ」「上戸彩」(ちなみに後者は当時結婚前)だったが、生徒の提案で変更されたという経緯がある。
僕としては変更しなくてもよいのでは?と首をかしげていた。
この他、僕の出ない幕で子供たちがミシェルのおかげで夢の大切さを思い出すシーンがあり、子供たちが語る夢の中に「松井みたいにメジャーでホームラン打つ」というセリフがあったが子供役は全員女子だったため「お医者さんになりたい」に変更されるということもあった。
個人的にはそうじゃなくても「松井」に失礼ながら首をかしげていた。当時はすでに松井は選手として低迷期を迎えていたからだ(翌年に引退)。「イチロー」に変更すればいいのでは?と考えていた。
最高学年は練習だけでも大変だ。だが下級生や親御さんに最高学年としてのプライドやカッコよさを見せるためにも乗り越えなければならない。精神的にきつい日がありながらも頑張った。
しかし僕たちは児童公開日、思わぬ伏兵を目にすることとなる。以下次回!
「これから練習が始まるにあたって、長時間の練習がある日があったり、放課後も残って練習する日が出てきて大変な日が続くと思いますが、そこはぜひ我慢していただきたいです。」
…「”ぜひ我慢”とは何ぞや?人がイヤなことにぜひもクソもあるかい!」
僕の心はなんか怒りでいっぱいだった。まあ、ただ居残りが大嫌いなだけなんだけどねw
話を劇のほうに移そう。
劇は9幕構成で、僕とシュンくんが演じるゲーリックの出番は1・5・7~9幕の計5幕。
僕が演じる1番手(台本巻末に”ゲーリック1”と記載)は1・5幕の前半2幕が出番だ。
シュンくんは7~9幕の後半3幕で演じる。
上に9幕構成と書いたが、6年生の劇は伝統的に尺が長い。低学年の頃は児童公開日で観てた時も先輩たちには失礼ながら「長げえな…早く終わんねーかな」とか思いながら見てたこともあったもんだ。
でも6年生の演技力には毎年のように圧倒されてたし、学ぶものがあると思って観ていたが。
僕の演じる2・5幕におけるゲーリックはシュンくん演じる後半3幕にくらべてコミカルな場面が多い。
オーディションのお題だった「イヤ~ン!」も2幕のセリフだ。
僕の最初の出番となる第2幕はゲーリックの手下の兵士たちがスリラーダンスを踊り、ゲーリックがそれを腕を組みながら見つめており、その様子をバックにゲーリックに働かされている住民たちがゲーリックの城を建設するため地面を耕している。という場面から始まる。
この幕は例の「イヤ~ン!」を除いては後述の第4幕に比べてシリアスである。
冒頭のスリラーダンスもポップな感じに踊っているが、曲の持つ不気味な世界観と、暗めの照明が独裁者ゲーリックの恐ろしさを物語っていると言える。舞台において照明やBGMの持つ観客の視角、聴覚に訴える効果は演出上重要であることを子供心に学んだ。
そしてこの幕の終盤でゲーリックというキャラクターの持つ強大さ、残忍さを象徴する「働かされていた住民のうちサボってた数人を超能力で凶暴な獣が待つ”監獄島”へ飛ばしてしまう」というシーンがある。
このシーンでは住民たちを黒子(セリフの少ない別の役を別幕で演じる生徒が兼任でビニール袋を着て担当)がステージ外に連れ出すという演出で表現。シリアスなシーンなのにどこかシュールだ。
この幕はゲーリックというキャラクターの残忍さを観客に向けてアピールするというとても意義がある幕だ。だから自分は悪役オーラ全開を意識して演技に臨んだ。
その後の第5幕ではゲーリックが兵士たちに最近のニュースを聞くというシーンが描かれる。
その内容は「明日からクレヨンしんちゃんの映画が公開」「校長先生がハリウッド進出」「マツコが結婚」というもの。
とくに後者では直後にゲーリックが「私が結婚しようと思ってたのに~!」とショックを受け泣き崩れるというシーンが観客の笑いを誘う。このシーンは自分としても恥ずかしながら観客に笑ってもらえることを意識して口調とかを意識した。
しかしこの幕はギャグ一辺倒では終わらない。主人公・天使のミシェルが自分と戦おうとしていることをゲーリックが知ることとなるのだ。つまり物語において一つのターニングポイントとなる幕だ。
ギャグタッチだった幕の前半から一変、最後はゲーリックがミシェルの挑戦を受けてたとうと宣言するところで終わる。
この後の幕では物語がよりシリアスに姿を変える。その転調という意味でも最後のセリフは強く意識したつもりだ。
練習期間中、いくつかのセリフがコロコロと台本から変わっているのでそのセリフの担当者は大変なことだっただろう。
例えば上記のしんちゃんのくだりは練習期間中に一度「怪物くん」(当時大野智主演のドラマ版の映画版が公開)
に変更されたが、練習期間中にクレしんの新作映画の情報(翌年春公開のオラと宇宙のプリンセス)が入ったことで再び元のさやに収まることとなり、「校長先生」「マツコ」のくだりも当初それぞれ「タカトシ」「上戸彩」(ちなみに後者は当時結婚前)だったが、生徒の提案で変更されたという経緯がある。
僕としては変更しなくてもよいのでは?と首をかしげていた。
この他、僕の出ない幕で子供たちがミシェルのおかげで夢の大切さを思い出すシーンがあり、子供たちが語る夢の中に「松井みたいにメジャーでホームラン打つ」というセリフがあったが子供役は全員女子だったため「お医者さんになりたい」に変更されるということもあった。
個人的にはそうじゃなくても「松井」に失礼ながら首をかしげていた。当時はすでに松井は選手として低迷期を迎えていたからだ(翌年に引退)。「イチロー」に変更すればいいのでは?と考えていた。
最高学年は練習だけでも大変だ。だが下級生や親御さんに最高学年としてのプライドやカッコよさを見せるためにも乗り越えなければならない。精神的にきつい日がありながらも頑張った。
しかし僕たちは児童公開日、思わぬ伏兵を目にすることとなる。以下次回!
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