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記録ノ124 僕がホテルで倒れた日
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6年生の時の10月中旬某日、僕は親戚の法事で定山渓に泊まりに来ていた。
僕はこの日はすっきりした目覚めで、朝食も昼食もしっかり食べたし、法事が終わった後もホテルのプールで遊んだり、温泉入ったり、ホテル周辺を散策したりと全然健康だった。
しかし問題は夕飯であった。
夕飯はお膳。僕の嫌いなメニューもたくさんある。
お膳の夕食なんて今までも何回も食べたことがあるが、この日は特に食べれるものが少なくほとんど残してしまった。
だが、体調はこの時点では悪くなかった。
夕食後、僕は法事に出席していた親戚のおじさんの部屋を父とともに訪ね、そこでおじさんがホテルの売店で買ったおかきをごちそうになった。
夕飯をあまり食べられなかったのでなんぼでも入った。
夕飯を食べられなかったのは上記の通りただの好き嫌い。この時点では本当に健康だった。
問題は翌朝であった。
翌朝、僕は父や祖父と一緒にホテルの浴場へ朝風呂に行った。
しかしこの時点で僕はなんだか頭がガンガンしていた。
だが立っていられないほど大変な状況ではない、朝風呂に入りたいというだけの余裕はあったのだ。
しかし高温の風呂に入った瞬間、頭のガンガンはより激しいものとなっていき、僕はゆったりする暇もなく風呂からあがった。
そして部屋へと向かうエレベーターに乗った瞬間、それが頂点に達した。
そしてエレベーターの扉が開いた瞬間、僕の全身から急に力という力が抜け、そのままバタリと倒れた。
正直、自分でも何が起きたかわからなかった。
エレベーターに乗り合わせたおばちゃんも心配してくれて、一時は救急車を呼ぼうかって話にまでなったが、僕は数秒で立ち上がり、何とかピンピンしてたのでそのような事態にはならなかった。
おそらく昨日夕飯をあまり食べなかったことによる貧血だろうと父は話した。
上でピンピンと書いたがそれでも気分が悪いことに変わりはない。
なんとか朝食バイキング会場には行けたが、ちっちゃいパンを数個ぐらいしか食べれなかった。
具合の悪い中、僕はどうしても気になることがあった。
祖母が昨日からはなしていた、定山渓の帰りに親戚の墓参り(帰る途中に通るお寺にある)に行くかどうかを考えているという話だ。
「こっちは病人が出てるのだからそこを念頭においてほしい。具合が悪くて早く帰って休みたい人がいるんだ。」そんなことを心の中で叫んでいた。
だが結局、祖母の決定により我々一同は墓参りに行くこととなった。
僕は納得いかなかった。病人がいるのをわかってるのか?と思った。
僕が倒れたことは祖母も祖父を通じて知っている。わかったうえでといったところだろう。
「お墓は家から遠いわけだからしょっちゅうは行かれない。年寄りの祖母ならなおさらだ。今日が数少ないチャンスなんだぞ!お前はそこを考えろ!」あの時の自分に言ってやりたい。
ホテルをチェックアウトした後、皆でお寺へ。車に乗ってしばらくはまだ気分が悪かったが、墓参りが終わるころには体調もほとんど回復した。
墓参りの後はちょうどお昼だったので通り掛けにあったファミレスで昼食にすることに。
店に入るときには朝の体調不良がウソのように消えていた。
朝全然食べられなかった僕だが、昼はステーキを食べられるようにまでなっていた。
その後は体調が悪くなることはなく、帰路についた。
僕はあの日倒れた原因を単に夜食べられなかったからとばかり考えていたが、数年後の母は「お膳で自分が食べ終わっても周りのみんなが食べ終わるまで自分の部屋に戻れないことに対する精神的なものも原因だったのでは?」と話していた。
そりゃ僕は我慢が苦手だが今まで何回もお膳は経験しているからそれは原因じゃないと思うがとぼくは首を傾げた。
僕はこの日はすっきりした目覚めで、朝食も昼食もしっかり食べたし、法事が終わった後もホテルのプールで遊んだり、温泉入ったり、ホテル周辺を散策したりと全然健康だった。
しかし問題は夕飯であった。
夕飯はお膳。僕の嫌いなメニューもたくさんある。
お膳の夕食なんて今までも何回も食べたことがあるが、この日は特に食べれるものが少なくほとんど残してしまった。
だが、体調はこの時点では悪くなかった。
夕食後、僕は法事に出席していた親戚のおじさんの部屋を父とともに訪ね、そこでおじさんがホテルの売店で買ったおかきをごちそうになった。
夕飯をあまり食べられなかったのでなんぼでも入った。
夕飯を食べられなかったのは上記の通りただの好き嫌い。この時点では本当に健康だった。
問題は翌朝であった。
翌朝、僕は父や祖父と一緒にホテルの浴場へ朝風呂に行った。
しかしこの時点で僕はなんだか頭がガンガンしていた。
だが立っていられないほど大変な状況ではない、朝風呂に入りたいというだけの余裕はあったのだ。
しかし高温の風呂に入った瞬間、頭のガンガンはより激しいものとなっていき、僕はゆったりする暇もなく風呂からあがった。
そして部屋へと向かうエレベーターに乗った瞬間、それが頂点に達した。
そしてエレベーターの扉が開いた瞬間、僕の全身から急に力という力が抜け、そのままバタリと倒れた。
正直、自分でも何が起きたかわからなかった。
エレベーターに乗り合わせたおばちゃんも心配してくれて、一時は救急車を呼ぼうかって話にまでなったが、僕は数秒で立ち上がり、何とかピンピンしてたのでそのような事態にはならなかった。
おそらく昨日夕飯をあまり食べなかったことによる貧血だろうと父は話した。
上でピンピンと書いたがそれでも気分が悪いことに変わりはない。
なんとか朝食バイキング会場には行けたが、ちっちゃいパンを数個ぐらいしか食べれなかった。
具合の悪い中、僕はどうしても気になることがあった。
祖母が昨日からはなしていた、定山渓の帰りに親戚の墓参り(帰る途中に通るお寺にある)に行くかどうかを考えているという話だ。
「こっちは病人が出てるのだからそこを念頭においてほしい。具合が悪くて早く帰って休みたい人がいるんだ。」そんなことを心の中で叫んでいた。
だが結局、祖母の決定により我々一同は墓参りに行くこととなった。
僕は納得いかなかった。病人がいるのをわかってるのか?と思った。
僕が倒れたことは祖母も祖父を通じて知っている。わかったうえでといったところだろう。
「お墓は家から遠いわけだからしょっちゅうは行かれない。年寄りの祖母ならなおさらだ。今日が数少ないチャンスなんだぞ!お前はそこを考えろ!」あの時の自分に言ってやりたい。
ホテルをチェックアウトした後、皆でお寺へ。車に乗ってしばらくはまだ気分が悪かったが、墓参りが終わるころには体調もほとんど回復した。
墓参りの後はちょうどお昼だったので通り掛けにあったファミレスで昼食にすることに。
店に入るときには朝の体調不良がウソのように消えていた。
朝全然食べられなかった僕だが、昼はステーキを食べられるようにまでなっていた。
その後は体調が悪くなることはなく、帰路についた。
僕はあの日倒れた原因を単に夜食べられなかったからとばかり考えていたが、数年後の母は「お膳で自分が食べ終わっても周りのみんなが食べ終わるまで自分の部屋に戻れないことに対する精神的なものも原因だったのでは?」と話していた。
そりゃ僕は我慢が苦手だが今まで何回もお膳は経験しているからそれは原因じゃないと思うがとぼくは首を傾げた。
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