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記録ノ119 函館修学旅行騒動記~食事時間の恥さらし(個人の見解です)~

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夕方、ホテルに着いた我々修学旅行生一行。
ホテルではアヤタくん、セイタくん、シュンくん、そして実験クラブ仲間のケイちゃんの4人と一緒の部屋だ。
親しい人ばかりのリョーマオールスターズともいうべき(そんなこと勝手に言われちゃ本人たちにははた迷惑な話だろうが)メンツがそろった。

ホテルについてシュンくんは真っ先にTVをつけた。そして僕が朝からずっと気になっていたあのニュースがちょうど映っていた。
そう、「紳助の会見」だ。これで僕はとうとう朝聞いた嘘のようなニュースが真実であることを確信した。
「これは夢じゃねぇんだ…これからはヘキサゴンを観ようが行列を観ようが感謝祭を観ようがそこに彼はいないんだ…」
ニュースの中ではこの日予定されていたヘキサゴンを別番組に差し替えることも伝えられた。

真実を確認したところで、夕食の時間。
夕食のお膳には函館名物イカの刺身にホタテ、さらにはすき焼きなど豪華なメニューが並んだが、正直すき焼き以外はほぼ僕の嫌いな食べ物オールスターであった。
トドメと言わんばかりに米も白米でなく炊き込みご飯。僕の嫌いなメニュー殿堂入り料理だ。
なぜ白米でなくわざわざ好みのわかれる(個人の見解です)炊き込みご飯なのか?納得いかなかった。
こういう時は普通万人受けする(個人の見解です)白米だろ!と心の中で叫んでしまった。

そして夕食時間にはお楽しみのビンゴ大会が行われる。
景品はお菓子やストラップなど計4種類ほど用意。各景品1種類につき数個用意されていて交代制。景品がなくなったら次の景品にチェンジする仕組みだ。

なんとしてでも当てて最高の修学旅行の思い出に1ページを刻みたい!だが前も書いたようにビンゴに己のスキルは通用しない。だからここは己の運にかけるしかないのだ。
最初の景品はイカのストラップ。ふたつ用意されていて、二つとも女子があてた。
続いての景品はチョコクッキー。この景品に入った時点で僕のビンゴカードにはあと二つ開けばビンゴのラインがあった。
そしてついにリーチを迎え、その数回後の抽選で…
「でました!番号は〇〇番!ビンゴの人いますか?」
「はい!オレビンゴになりました!」
一刀星リョーマ、2番目の景品を一番乗りでゲット!最高の思い出に見事1ページを刻んだ。

その後も景品の入れ替えを繰り返しながらビンゴは継続。
そして景品が完全に尽きたタイミングで終了。そして…
「ビンゴ出来なかった人たちは罰ゲームとなります!ステージの上に上がってください!」
なんと当たらなかった人たちには罰ゲームが用意されていたのだ。セイタくんなど数人がこの罰ゲームを食らう羽目となった。
ビンゴなんて完全に運のゲームだ。なのに当たらなかったからって罰ゲームとはこれいかに?僕は納得いかなかったし、ステージに上がったセイタくんたちが不憫に思えた。
その罰ゲームというのは「尻文字でひらがなの”はこだて”の字を書く」というもの。

「♪はこだての”は”の字はどう書くの?こうかいてこうかいてこうかくの♪」
罰ゲームは案外みんな盛り上がって笑って観ていた。僕はセイタくんたちが不憫すぎて一切笑えなかったが。
やってる本人たちは別に辛そうではなかった。でも僕はなぜビンゴに罰ゲームを用意するのかが理解できなかった。
「運のないお前らの恥をステージでさらしてやるぜ」といったところか?(あくまでも個人の見解です)

いろいろあったが、夕食の後も夜にはまだお楽しみが待っている。函館といえばのあそこへ向かうのだ。というワケで次回へ続く!
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