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記録ノ117 函館修学旅行騒動記~名司会者が消えた日の旅立ち~

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夏休みが明けてからわずか2日後、僕たち6年生は函館への1泊2日の修学旅行へ出発した。
修学旅行…それは小学校に限らず誰もが学校生活最高の思い出と名をあげる行事だ。僕も低学年の頃からこの修学旅行には強い憧れがあった。

そして迎えた当日。集合場所である学校の玄関につくと、すでに集合していたメンバーが何やら同じ話題でハチの巣をつついたかのように騒いでいた。

「紳助が引退した」「そうそう、会見やってたよね…」
紳助…そう、当時は知らない人はいないあの国民的司会者・島田紳助のことである。昨晩10時に引退会見を開き、この日の朝にはどの局でもこのニュースを取り上げていた。
しかし僕は昨日このニュースを観る前に早く眠ったし、朝もおはスタを見てたのでニュースには触れていない。ここで初めて知ったのだ。でも実際の映像を観てないからまだ40%ぐらいは信じられなかった。彼が引退することを…
紳助といえば、ヘキサゴンを始め子供・ファミリー層にも人気の高い番組でも多数司会を務めていたので僕らの間でもその認知度は抜群であった(このころヘキサゴン人気は裏番組の脱出ゲームDEROやすでに高い人気を誇っていたイナズマイレブンにとってかわりはじめたが。僕は当時最初にイナズマを観てから観終わった後にチャンネル変えてDEROを観るというイレギュラーな視聴スタイルをしていた)。

紳助の会見も気になるがバスに乗って札幌駅へ出発。いざ、1泊2日の旅へ。
札幌駅に着いたらそこで函館行きの特急に乗る。3時間半以上の長距離移動だ。
人生でこんなに長く電車に乗るのも初めてだ。
電車が出発した瞬間、僕はこんなセリフを高らかに口にした
「おっしゃ~!オレたちが親元を離れて遠くへ出かける日がついにきちまったぜ~!」
…このセリフにはほぼみんな知らんぷり、さすがスベリ王一刀星リョーマ。

そんなこんなで電車は函館へ向け長時間の旅へ。
途中、窓から新千歳空港が見えたのだが、その発着場にポケモンジェットがとまっていてテンションが上がった。
皆もそれに気づいて「あ!ポケモンジェットだ!」と思わずびっくりしていた。
長旅なのでみんな友達と一緒にトランプとかウノとかして遊んでいた。
僕も隣に座っていたアヤタくんと一緒に1対1でババ抜きして惨敗。1対1のババ抜きで負けるなんてさすが一刀星リョーマ。
その後は他の席に座っていた友達も一緒になって遊んでいた。退屈な長時間移動も仲間と遊べば楽しくなる。

電車内で持ってきた弁当を食べた後は、おやつの時間。
おやつは2日分で600円まで、遠足の金額の2倍の量をもっていけるのであれもこれも選び放題だった。
でもこの先にもおやつの時間があるので量をよく考えながら食べた。
もちろん交換とかもしたけどね。
あと車内販売の人も度々僕らの車両を通っていて、そのたびに僕らは挨拶をした。ルール上利用できなかったのは残念だが。
でも電車に乗ってるときに一番驚いたのはトイレ。車内トイレに入るのが初めてだったので普通のトイレとは違っていてちょっと戸惑った。

そんなこんなで昼の1時近くに函館に到着。
まずは選んだコースごとに分かれて自主研修だ。
続きは次回!




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