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記録ノ111 最後の運動会~競技運営大奔走編~

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今回よりいよいよ運動会本番の話をしよう。
まず、運動会のオープニングを飾るといえば入場行進。もうすでにそれでつのるものがあった。
今回も含めて6回、このグラウンドを行進してきたわけだが、泣いても笑ってもこれが最後の運動会。
運動会が終わった後もグラウンドには卒業まで体育の授業等でまだまだお世話になるが、グラウンドを行進するのは間違いなくこれが最後だ。そう思うとやはりつのるものがある。

校長先生の挨拶やらラジオ体操やらが終わったらいよいよ最初の競技。
巨大フラフープを使った全学年参加の恒例競技だ。
各組二人一組の代表者が巨大フラフープをもって自分たちの組のレーンを走りぬき、他のメンバーはフラフープがきたらそれを飛び越える。先にフラフープ係が2週した組の勝ちとなる。
僕は今回白組だ。どうしても白組になりたかった。
なぜなら当時のポケモン最新作がホワイトだったから「白は新しい=カッコイイ」そして「赤は初代=古い=ダサイ」と思っていたからだ。白組に決まった時は「よっしゃ!」と思わず声をあげた。
競技のほうは1ミスが響く。自分がミスしたせいで負けなんてオチだけは避けたい。白組のためにもしっかりミスなくジャンプして幸先良いスタートを切りたい。その思いで何とか2度のジャンプを成功させ、競技も白組の勝利に終わった。

その次は短距離走。去年、僕を2位に導いてくれたバネのチカラの最新版を履いて望む。
最後の短距離走は1位を取って有終の美を飾りたい。でもこの靴があればオレは無敵だ。少なくとも4位になることはないだろう。(まだ靴の力だけで速くなると思ってるのかコイツは)
しかし結果は…
「3位、〇〇くん!4位、リョーマくん!」
ハイ、2年ぶり5回目の4位に終わりました。靴の力だけで急激に速くなるわけないっていい加減目ェ覚めたか?
いいや、しばらく僕はそれに気づかなかった。なぜあの靴で勝てなかったのか!?そればかり考えていた。
だから去年は相手に恵まれたとかお前が催眠状態的な感じになってたのが要因だって(スプリングリベンジャーズ回参照)

そして僕たちには他の学年の競技を手伝うという仕事がある。
僕が担当した競技のひとつが音楽を使った3・4年生の運命走。
これはくじ引きで選ばれた人とペアになって係が立てている赤、白、青の旗から一つ選んでその前に立ち、その後に流れてきた曲の歌詞に自分が選んだ色と同じ色が出てきたらそのままゴール。間違えたら遠回りになるみたいな競争だ。
使用される曲は昭和~平成初期のヒット曲が中心。競技開始前のアナウンスでも選曲はお父様お母様世代を狙ったものであることが暗示されていた。つまり前回触れた僕がBGMに文句を言った元凶はこの競技でもある。(前回触れたとおり他の競技では最近の曲が中心だったから僕の怒りは収まったけどさ)
僕はゴールした子の誘導などを担当。ミスることなく円滑に競技を進められた。

その後再び僕たちの競技が始まる。5・6年生による借り人競争だ。
くじ引きでペアを作ったら、先生から垂れ幕で「〇〇な人」というお題が出されるので客席(先生方や生徒がお題の場合もある)から該当する人(前に乗り出して協力してくれる人もいる)を他のペアより早く探し出してゴールするのだ。
僕の番のお題は「リレーの選手だった人」だ。
すぐさま乗り出して協力してくれた人がいたので結構早くゴールできた。何位だったかは忘れたが。

ここまで白熱した競技が進められているが、果たして勝つのはどっちの組か!?次回へ続く!
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