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記録ノ66 ロックinマサ!

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2010年春、あっという間に僕は5年生に進級。
小学校に入ったのをついこないだのように感じていたらいつの間にか最高学年の一歩手前。すなわち”準最高学年”。時がたつのは早いものだな…
そして5年生ではクラス替えがある。
これまで何度もお話ししたが、僕の通っていた小学校でクラス替えが行われるのは奇数学年(3・5年)のみ。
すなわち5年生での新しいクラスメイト達は、卒業までの最後の2年間を共に過ごしていく運命の仲間ということになる。

最後の2年間を過ごすメンバーはどんな感じか…仲のいいアイツと小学校生活の最後を同じクラスで迎えることができるのか…僕はドキドキし、ゴクンと唾を飲み込みながら新しいクラス表が貼られている5年生の教室に向かった。覚悟と期待を胸に。

しかしすでに教室につき、新しいクラスを確認していた幼稚園以来のクラスメイト、トモくんからこう告げられる。
「リョーマ、オレお前と一緒のクラスじゃないぞ…」
僕はびっくりしてクラス表を確認した。僕は5年2組、トモ君は1組だった。
幼稚園年少以来ずっと続いてきたトモくんとのクラスメイトという関係がここで途絶える形となった。
さらには1年生以来のクラスメイトであったソラくんとも別のクラスに…このほかにも親しかった友だちが数人別のクラスとなった。
しかしアヤタくんなど、引き続き一緒のクラスになった友達もたくさんいる。それには安心した。

そして転校生もやってきた。各クラス2人、計4人という同時にやってくる人数としては史上最多だ。
クラス替えのタイミングも手伝い、新たな始まりを予感させた。
我が2組にやってきたのは2人とも男子。
ひとりはマサくん。野球をやっているメガネ男子だ。
転校生の中では最初に仲良くなった。僕が野球に興味を持ち始めてからは野球トークに乗ってくれたりもしていた。
もう一人はロック。もちろんこれは愛称だ
この愛称はある日クラスメイトから寝ぐせを「ロックの人(=バンドマン)みたい」と言われたことに由来する。
彼もスポーツ万能で、身長も高い。彼とも自然に仲良くなった。

そんな新しいクラスを束ねるのはどんな先生か?始業式での発表は今回もドキドキだ。
「5年2組、担任はM上先生です!」
M上先生は横浜の小学校からこの年やってきた。僕の人生史上初の赴任1年目の先生だ。
M上先生はスポーツマンでユーモラスなキャラで親しみやすそうで楽しいクラスになりそうと期待感に胸を膨らませた。
こうして僕の”準最高学年”としての1年が幕を開けた。
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