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記録ノ63 博物館見学報告~屋内の変~

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前回からちょっと時を戻して2月初頭。
学年閉鎖の影響で延期されていた博物館への校外学習が無事実施された。
この校外学習ではまず午前中に屋内博物館を見学し、次に午後から同じ敷地内にある屋外博物館を見学する。
ともに事前にきめたグループで行動する。グループメンバーは皆親しい人間ばかりで居心地がよかった。

まずは屋内のほう。こちらは北海道の歴史に関する資料が展示されている。
目玉は展示スペース入ってすぐに出迎えてくれる巨大なナウマンゾウの骨格標本。
自分はこういう博物館に行くのがほぼ初めてだったし、復元された形の巨大な化石を観るのも初めてだったためそのスケールに圧倒された…
でも、僕がそれよりくぎ付けになったのはそのそばにポツンと置かれていたマンモスの牙の触れるレプリカ。
触るの大好き人間だったもんで、次の展示エリアに移動するぞってなるタイミングギリギリまで触りまくってた。
デカくても触れないものより、こじんまりしてても触れるものが好きだったんだろうかあの頃のオレ…デカいものも好きだけどね。
そこを抜けると、縄文時代の暮らしを再現したジオラマがあった。ボタンを押すとランプがつき、指定された部分が光っておしえてくれるようになっているが、僕はやたら「墓地」のボタンを押しまくっていた。友達からの「やめなさい」のひと言で退散。ああ、子供って残酷だ。

続いて、アイヌ民族の暮らしをテーマにしたエリア。アイヌの人々が暮らしていた家を再現した巨大ジオラマからはアイヌ語の歌が流れていた…こんなこと言っちゃいけないのはわかるけどちょっと不気味だった。
みんなも「怖い」とか「意味不明」とか口々に言って足早に去っていった。ああ、子供って残酷だ。(本日2回目)
でもアイヌの人々が僕の故郷の礎を気づいたことを忘れてはならない。


その後の展示エリアは戦中から戦後、高度経済成長に至るまでの北海道の歴史だ。
こんなこと言っちゃいけないけど、なんか古いモノクロ写真ばっかりで不気味だった。
僕は古いモノクロ写真に恐怖心がある(全部じゃないけど)。
だからうまく視界に入らないようにやり過ごした。
でも、開業間もないテレビ塔が描かれたポスターとかは興味深かった。

さて、これにて屋内博物館の見学は終了。
屋外博物館はどうだったって?それはまた次回。
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