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記録ノ7 こちらジャンプクーセン普及委員会
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それは学活の時間、皆で休み時間に何をして遊ぶかという相談をクラスでしていた時の話である。
2時間目と3時間目の間の休み時間は基本的に各々自由に過ごせるが、小1の時は週一回ほどクラス全員で遊ぶ日が一時的にあった。
その時に皆でやりたい遊びとして、クラスメイトからは大なわやドッジボール、鬼ごっこといった定番の遊びが上がる中、僕がやりたいと提案した遊びがあった。
「ジャンプクーセン」という遊戯である。
「何ぞやその競技?」とお思いのあなたは検索…してもヒットしないしマイナースポーツに詳しい方に…聞いても100%首をかしげるだろう。
先生も最初聞いた時「はぁ?バームクーヘン?」と聞き返してきた。
それもそのはず。そもそもこれは僕が幼稚園のころに勝手な妄想で作ったゲームなのだ。
ルールは短距離走にジャンプをミックスしたもの。
まずは普通に走って、コース中に置かれたジャンプポイントに到着したらジャンプして前に進む。
そのあともう一度走り出してまたジャンプポイントに着いたらまたジャンプする。
そして一番にゴールできた人の勝ちである。
…見事なまでのクソゲーだ…これ書いてる時もあまりのくだらなさに自ら鼻で笑ってしまった。
そして皆からあがった案のうち何をやるかをを多数決で決める。
なわとびや鬼ごっこに多くの票が入るもジャンプクーセンには自分が入れた1票しか入らなかった。
そりゃそうだあんなクソゲー…
当時の僕はプレゼン力が足りなかったのか…と思っていたがプレゼン力以前の問題だ。
実は幼稚園の頃もジャンプクーセンをみんなでやりたいと提案したも無反応であった。だから僕はジャンプクーセンをやったことがない、生みの親なのに。
しかし先生は落ち込む僕に「リョーマが真面目になわとびや鬼ごっこに参加すればいつかジャンプクーセンをやる」といってくれた。
当時の僕は団体競技や団体行動でめんどくさがったりするクセがあった。真面目に遊びに参加させるための先生の作戦だろう。
以降全員で遊ぶ日にはクラスメイトの女子から自由に遊びたいとめんどくさがる僕に「ちゃんとみんなと遊べばいつかジャンプクーセンできるから」と言われたこともあった。
僕はその日を信じて全員遊びに真面目に参加するようになった。
しかしジャンプクーセンをやることはなかった。
やっぱり真面目に遊びにに参加させるための先生の作戦だったのだろう。
まぁ、仮にやったとしても全員「つまらん」の一言で終わってただろう。
しかしその後も僕は「帰ってきたジャンプクーセン」や「雪の上のジャンプクーセン」などジャンプクーセンシリーズを続々提案していくのだがそれはまた別の話…
2時間目と3時間目の間の休み時間は基本的に各々自由に過ごせるが、小1の時は週一回ほどクラス全員で遊ぶ日が一時的にあった。
その時に皆でやりたい遊びとして、クラスメイトからは大なわやドッジボール、鬼ごっこといった定番の遊びが上がる中、僕がやりたいと提案した遊びがあった。
「ジャンプクーセン」という遊戯である。
「何ぞやその競技?」とお思いのあなたは検索…してもヒットしないしマイナースポーツに詳しい方に…聞いても100%首をかしげるだろう。
先生も最初聞いた時「はぁ?バームクーヘン?」と聞き返してきた。
それもそのはず。そもそもこれは僕が幼稚園のころに勝手な妄想で作ったゲームなのだ。
ルールは短距離走にジャンプをミックスしたもの。
まずは普通に走って、コース中に置かれたジャンプポイントに到着したらジャンプして前に進む。
そのあともう一度走り出してまたジャンプポイントに着いたらまたジャンプする。
そして一番にゴールできた人の勝ちである。
…見事なまでのクソゲーだ…これ書いてる時もあまりのくだらなさに自ら鼻で笑ってしまった。
そして皆からあがった案のうち何をやるかをを多数決で決める。
なわとびや鬼ごっこに多くの票が入るもジャンプクーセンには自分が入れた1票しか入らなかった。
そりゃそうだあんなクソゲー…
当時の僕はプレゼン力が足りなかったのか…と思っていたがプレゼン力以前の問題だ。
実は幼稚園の頃もジャンプクーセンをみんなでやりたいと提案したも無反応であった。だから僕はジャンプクーセンをやったことがない、生みの親なのに。
しかし先生は落ち込む僕に「リョーマが真面目になわとびや鬼ごっこに参加すればいつかジャンプクーセンをやる」といってくれた。
当時の僕は団体競技や団体行動でめんどくさがったりするクセがあった。真面目に遊びに参加させるための先生の作戦だろう。
以降全員で遊ぶ日にはクラスメイトの女子から自由に遊びたいとめんどくさがる僕に「ちゃんとみんなと遊べばいつかジャンプクーセンできるから」と言われたこともあった。
僕はその日を信じて全員遊びに真面目に参加するようになった。
しかしジャンプクーセンをやることはなかった。
やっぱり真面目に遊びにに参加させるための先生の作戦だったのだろう。
まぁ、仮にやったとしても全員「つまらん」の一言で終わってただろう。
しかしその後も僕は「帰ってきたジャンプクーセン」や「雪の上のジャンプクーセン」などジャンプクーセンシリーズを続々提案していくのだがそれはまた別の話…
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