リョーマ伝～小学生編～

記録ノ3 まずいからいらにゃい

前回に続いて給食の話をしよう。
幼稚園の頃の給食（幼稚園は月～水が弁当、木・金が給食）は盛るときに少なめ・普通・大盛りから任意の量を選ぶことができた。今思うとなんて太っ腹なサービスなのだろう。
しかし小学校の給食では初めに盛る量を調整できない。幼稚園の頃のシステムになれていた僕は少なめ・大盛りのシステムが小学校では通用しないことがショックであった。

その後、いただきますの挨拶後に苦手な給食を減らしたり、好きな給食を増やしたりできるシステム（牛乳など数が限られているものはじゃんけん）が導入されたが、1年生の時はこのシステムはなかった。
そのため、1年生の頃の僕は嫌いなメニューがある日はそれを食べることができずそのまま残し、ただ給食時間が終わるのを待つ身だった。

それを見た先生からは「お食べ」とか言われたが、そのたびに僕はこう返すのがお約束だった。
「マズいからいらない」と。

しかし僕の活舌が悪いせいで先生からは「まずいからいらにゃい」と聞き取られてしまい、以降給食時間のたびに真似されてしまうこととなった…

それでも僕は苦手なものを克服しようという気はおこらなかった。
なので1年生が終わるまで先生からは「まずいからいらにゃい」が僕の代名詞のように扱われてしまうのだがそれはまた別の話…