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ep2 社会科見学

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ネクターンの力により子供に戻り、小4の社会科見学の日にタイムリープしたリュウダイたち。
アルベートの命を狙う黒幕を探しながら、モモコ先生に極力怪しまれないようあの時の社会科見学に参加することに。


マツリ「とりあえず、モモコ先生の前ではあの頃のようにいち生徒としてふるまおう!」
リュウダイたち「御意!」
「5人とも、何コソコソ話してるんですか?」
「な、なんでもありません…」
モモコ先生に連れられ、5人はクラスの集合場所へ向かう…

「マツリさん!セイヤくん!キタヒロくん!ことこさん!心配してましたよ!」
リュウダイ「アルベート!てかオレのこと忘れんなよ!」
ことこ「アルベートくん!心配かけたうえ待たせてごめんね~トイレの途中で道に迷っちゃったの…」
リュウダイ「アルベート!お前に何があってもオレたちが全力で守るからな!」
アルベート「なんのことですか?」
マツリ「な、なんでもないのよ!この子ったらうんこを出し切れなかったからおかしくなっちゃったのかしら…(今はアルベートくんが狙われてることは本人には言わないほうがいいわ…みんなもそうしよう…)」
マツリは小声でセイヤたちに呼びかけた。
「みんな揃ったところで次はステーションタワーの展望台に行きますよ~!」

タワーの展望台へ向かうエレベーターの中、ネクアは5人に呼びかける。
「建物内から邪なオーラを感じます…おそらくこの施設内にアルベート王子の命を狙う輩が潜んでいると思われます…一刻も早く見つけ出しましょう!」
キタヒロ「了解!でもモモコ先生に迷惑は極力かけないようにな!リュウダイたちもだぞ!」
モモコ先生「キタヒロくん、誰に向かって話してるんですか?」
「い、いえ、なんでも…」
マツリ「ネクア、もしかしてあなたの姿や声って…」
「ええ、ネクターンの能力者やその候補者以外には私の姿は見えませんし、声も聞こえません…」

そして展望台に到着したリュウダイたち一向。
このタワーは札幌一高い建造物として知られており、タワー40階の展望台からは札幌市内を一望できる北海道を代表するビュースポットだ。
「展望台に到着しました!景色もいいですけれどまずはあちらのスポットに今日から展示されているWBCのトロフィーを観に行きましょう!」
キタヒロ「WBCのトロフィー!この年の決勝ったらイチローのあの奇跡のタイムリーだよな!懐かしいぜ!」
「懐かしいってオマエ、まだ半年もたってねーだろ!」
近くにいたクラスメイトのコドウがつっこむ。
マツリ「キタヒロ!私たちがタイムリープしてきたことは内緒なんだから変なこと言わないの!
それに私たちの役目も忘れないで…」

そして一行はトロフィーの展示場所へ…
「スゲー!選手の諮問も残ってる!」「ダルのグローブもある!決勝で使ってたヤツ!」
コドウ「キタヒロ、ここはお前にはたまらないだろ?さっきもあんなこと言ってたしな!」
キタヒロ「もちろん!」
ことこ「私も普段野球見ないけどあの決勝は感動したな~特に最後の大谷対トラウトが…」
「大谷?トラウト?」「そんなヤツ出てねーだろ?」
ことこの2009年にはデビューしていない選手の名前発言に一同がざわつく。
マツリ「も~ことこちゃんったら寝ぼけてるのね~!昨日も楽しみすぎて眠れなかったって言ってたから…
(ことこちゃん、それは2023年の決勝!ここは2009年!まだこの時代は大谷もトラウトもデビュー前なんだから…)」

クラスメイト「次の大会は多分ダルもメジャー行ってると思うし、他にもメジャー行きは増えると思うし、メジャー軍団で三連覇は確実だよね!」
「しかしよ~オレ思うに日本はこの後2大会連続でWBC決勝を逃すような予感がするんだよおまけに次の大会はダルもイチローも、というかメジャー組がいないような気がするんだよな…で、3大会後の第5回、2023年ぐらいかな?また日本が優勝しそうだな…」
キタヒロ「あ、当たってる!?この時の他愛もない話なんて覚えてなかったが、コドウって予言者か!?」
リュウダイ「ところでコドウ、その2023年の選手はどんな人がいると思う?」
セイヤ「おいリュウダイ、勝手なこと聞くなよ!」
リュウダイ「いいじゃん!本人は嫌がってないし、今後の役に立ちそうだし!」
セイヤ「今後ってオレらの時代じゃ過ぎたことじゃん!…おっと失礼寝ぼけてた…(こういう発言はご法度だったな…)」
「え~と、投手と打者両方で活躍してる選手だろ?あと”神様”と呼ばれるホームランバッター、完全試合を達成した怪物と呼ばれるピッチャー、それに日系アメリカ人の外野手もいると思うぜ!あとダルももう一回呼ばれそうな気がする…」
リュウダイ「(ぜ、全部当たってる!)」
セイヤ「(こいつ、こんなに予言が得意だったか?)」

そんなやり取りの直後、ネクアが突然5人に呼びかける。
「皆さん気をつけてください!このトロフィーの近くから邪なオーラを感じます…」
リュウダイ「まさかアルベートを狙うヤツが…!?」
「きっと何か細工を仕掛けたに違いありません…」
その直後、突然タワー内の照明が消え場内に何やら不気味なサイレンが流れる…

「ステーションタワーにお越しの諸君…我々はラロー王室を糺す者たちの集まり…とだけ言っておこう。」
「只今このタワーを占領させていただいた。そしてこのタワーに爆弾を敷かせさせていただいた。あと30分で貴様らはこのタワーとともに火の海だ…逃げようとしたって無駄だぜ…タワーの電源は全て落ち、非常電源も使えなくした。当然エレベーターも自動ドアも使えない。ついでに非常ドアや窓にもちょっと細工をさせていただいたよ…触れるだけでドカンだ。貴様らはタワーと運命を共にすることになるのだ。悪しき新王子は我々の正義の炎で糺される!」
生徒「アルベート!ラローったらお前の故郷だよな!?新王子とか言ってたけど王室がらみのテロのニュースとか王族の来日の話とかあったか!?」
アルベート「いいえ…ラローは北欧一幸せな国と言われるほどいたって平和ですしテロなんて第二次大戦終結以来一切起こっておりません。ましてや王室のものが来日されるなんてニュースはありませんし…」
「エレベーターも非常階段も使えないなんてオレたちここで終わるのか~!イナズマイレブン2だってやりたかったし、ペンギンの問題の映画も観たかったよ~!」
「オレだってポケモンのアルセウスの映画まだ観てねーんだぞ!」
「わたしだってこの夏休みにニューカレドニアに家族で行く予定だったのよ~!天国に近い島に行けず、本物の天国に行ってしまうなんて~!」
アルベート「ああ、我が心のヒーローマイケルジャクソン様…あなたの分も僕は生きると誓ったばかりなのに…早すぎる最期をお許しください…」
モモコ先生「皆さん落ち着いてください!係の人の指示を待ちましょう!」

ネクア「皆さん、今こそネクターンに秘められた救うための力を発動するときです!
胸に手を当て”ネクターン・ザ・ホープ”と唱えてください!」
リュウダイ「了解!お前ら行くぞ!”ネクターン・ザ・ホープ”!」
4人「ネクターン・ザ・ホープ!」
アルベート「リュウダイくんたち何やってるんでしょう?」
コドウ「ああ、アレじゃね?」
アルベート「アレって何ですか?」
「オレらの希望さ…」
ネクターンザホープを唱えた5人の体は再び光に包まれ…

モモコ先生「あれ…リュウダイくんたちいつの間に着替えたんですか?」
リュウダイ「ん…?着替えてなんか…ってオレでっかいGペン持ってる!ってなんかベレー帽もかぶってんだけど!」
キタヒロ「オレはバットとボール…てかユニフォーム一式!」
セイヤ「オレは…服装は変わってないようだが…ノートパソコンが…」
マツリ「私は…ドライヤーとハサミ?」
ことこ「私のは…裁縫道具一式?こんなんでみんなを守れるのかな~?」
ネクア「皆さん、これはあなたの子供の頃の夢が具現化したアイテムです!これらのアイテムは使おうと思った時に自然に使い方や効果が頭に入ってきます!これらは絶対的に皆を救う力になります!あとは皆さんの勇気と力量次第です!」

セイヤ「了解!そういうことなら任せな!まずはこのパソコンであーしてこーして!よし!」
セイヤがパソコンを操作してハッキングし、タワー内の照明が復活。
「みんな!エレベーターはまだだが、非常ドアとかの細工はもう大丈夫だ!爆弾はオレら5人で何とかするから今のうちに逃げるんだ!」
モモコ先生「いいえ!あなた達を置いてはいけません!それに爆弾なんてあなたたち子供にどうにかできるような話じゃありません!この後警察や自衛隊が駆けつけてくれるとのことでしたので爆弾はその皆さんに任せてあなた達も逃げましょう!」
コドウ「先生、今のアイツらは子供の用で子供じゃない…この事件は並の大人では到底解決できない…今は彼らに任せるしかないんです!ここはセイヤ君の言うと売り逃げましょう!彼らを信じて!何かあったらオレがみんなを守ります!」
「(なんだろうこの説得力…コドウくんからもすごいオーラを感じるわ…)…わかりました!皆さん行きましょう!
ことこ「それじゃあ私からみんなに~!それがあったら悪いやつに襲われても大丈夫なはずよ~!」
ことこは裁縫セットで作ったお守りを全員に手渡した。
係の人「君たち5人は本当にここにいるというのかい?ここは危険だ、やはり大人に任せなさい!」
マツリ「いいえ!友達のためです!私たちが何とかします!」
「わかりました…それでは先生方と生徒の皆さんは私の後についてきてください!」
リュウダイ「みんな!爆弾は絶対にオレらで何とかする!お前らは夏休みに映画も観れるし旅行にも行ける!これから発売のゲームだってやれる!オレらが絶対保証する!信じてくれ!」
モモコ先生「わかりました!みんな!リュウダイくんたち5人の思いを無駄にしないためにも係の人に従って逃げるのよ!」
モモコ先生と生徒たちは係員の誘導とともに非常口から逃げていった。

セイヤ「みんなは何とか展望台の外に避難させたし、次は本題の爆弾だ。きっとあのトロフィーに爆弾が仕込んであるんだ…」
セイヤはパソコンでトロフィーのデータをスキャンし始めた
「…なに!?このトロフィー現代に存在するどの金属でもありえないような物質でできている!というかこのトロフィー自体が爆弾だ!」
キタヒロ「ど、どういうことだよ!?」
ネクア「どうやらヤツらによってすり替えられたのでしょう。おそらくこの金属は能力者にしか作れない爆弾金属です!」
リュウダイ「じゃあオレらどうすりゃいいんだよ!」
マツリ「それをどうにかするのが私たちでしょ!そのために残ったんだから!」
セイヤ「安心しな、このパソコンで答えは導き出せる…キタヒロ、まずはお前のバットでガラスケースからトロフィーを取り出してくれ!その後はことこの番だ!お前の裁縫セットにある編み棒でトロフィーを…」
「おっとそんなことはさせねえぜガキンチョ諸君…」
リュウダイ「!?お前たちはまさか!?」
突然、止まってたはずのエレベーターから現れた黒ずくめの覆面集団たち…彼らが黒幕か!?
次回に続く!




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