189 / 226
最終章 勇者として
一瞬の休息
しおりを挟む
奴隷生活から解放された諒太。聖王国への拠点変更術式をミーナに施してもらってから、久しぶりにログアウトをしている。
「長かったようで短かったな……」
懐かしさすら感じるベッドに実感が湧いた。ロークアットの部屋にあったソファと比べれば完全に煎餅布団だ。身体が沈み込むことなく真っ直ぐであるのは庶民のマットレスであるからこそ。
「ま、俺にはこれがお似合いだな」
身体を起こしては、ふと思い出す。朧気に伝えていたけれど、奴隷から解放された事実を夏美に連絡すべきかと。
「ナツはどれだけレベルアップしてるかな?」
そんなことを考えながら、スマホから通話している。スナイパーメッセージの登録番号にかけたので程なく応答があるはずだ。
『もしもし?』
「おうナツか? 俺はやっと奴隷から解放されたぞ!」
ワンコールで応答するところはゲーム中に違いない。朝からレベリングしているのだと思われる。
『おう、早かったじゃん! てかリョウちん知ってる? 実は続編がでるんだよ?』
まるで意味不明な話が返ってきた。奴隷からの脱却を共に喜び合おうとしていたというのに。
不服そうな表情を浮かべる諒太だが、続けられた説明に唖然と表情を失っていた。
『運命のアルカナⅡがでんのよ!』
諒太は夏美の話が理解できない。迷子イベントをしたばかりである。唐突なその話には小首を傾げる他はなかった。
「どういうことだよ? まさかサ終なのか?」
『いやいや、現状のサーバーも維持するらしいよ。大型アップデートになる予定だったのを続編として発売するみたい。引き継ぎ項目が多くてさ、みんな躍起になってるよ。続編は三百年後で勇者たちの子孫っていう設定だね』
諒太は声を失っていた。三百年後といえば諒太がいる世界。偶然なのか必然なのか、続編は未来へと繋がっているらしい。
「マジかよ。しかし、何でまたそんなことに?」
『敷嶋ちゃんが謝罪動画をアップしてたよ。アップデートでは矛盾が多すぎるから、続編にしたんだって。リョウちんも見てみるといいよ』
敷嶋といえば聖域で会った女神の姿をしていた女性に違いない。プロデューサーである彼女が謝罪する理由はそれとなく察知できていた。
「ひょっとしてアルカナの人気が下がってるのか?」
『そうみたいだね。現状はどのサーバーも勇者が現れているし、選定されてから一度も勇者が交代していないサーバーが殆どなの。その仕様が間違っていたと話してたよ』
聞けば原因は推し量れた。やはりプレイヤーは勇者になりたい。けれど、新参者が勇者になれる可能性は殆ど存在しないのだ。古参ならば自分に合ったプレイを考えられるのだが、新規に始めようというプレイヤーは出遅れという懸念が付きまとう。
「他に変更点はあるのか?」
諒太は聞いておかねばならない。奴隷生活中に大ニュースが発表されたのだ。恐らくは続編の発表だけに留まらないだろう。
『リョウちんにとって良いニュースかどうか分からないけど、5月14日からルイナー封印イベントが始まる。あたしたちは一番乗りでクリアするつもりだよ』
やはり予想した通りだ。続編の発売は同時に前作の終わりを意味する。アルカナであれば、ルイナーの封印がそれになった。
『あとはイベントの追加かな。悪魔王アスモデウスの討伐と超ハピル祭り。仕様変更を行うって書いてあったけど、不利益はないらしいよ。あ、そうそう! NPCのレベルが上げられるようになったの! 何とレベルも150まで上げられる!』
続けられた話は諒太の興味を惹く。どうにも一定の未来へと過去が導かれているような気がする。
「NPC? 俺はロークアットのレベルを上げられるのか?」
『たぶんね。こっちでローアちゃんを連れて歩ける人はいないから分かんないけど……』
諒太は考え込んでいた。女神が話していたこと。ルイナーの討伐にお供する仲間の存在について。
「世界が繋がってくな……。それでナツ、エンジェルをアークエンジェルに進化させるにはどうしたらいい?」
諒太は運命に抗えないと思う。女神が見たという未来から逃れられる術はないのだと。
勇者ナツだけでなくセリスやロークアット、更にはミーナを討伐要員にするのは確定的である。しかし、最後のメンバーであるソラがアークエンジェルであったことは現状における最大の問題であった。
『アークエンジェル? 聖王国にあるダンジョンボスだよね? あれってエンジェルが進化したやつなんだ?』
どうやら夏美は少しの情報も持っていない感じだ。かといって諒太はその原因について理解している。なぜなら三百年後においてテイマースキルは農業従事者くらいしか活用していないのだ。アルカナの世界でプレイヤーが重視していないスキルであったからだろう。
「俺はエンジェルをテイムしたんだが、ルイナーとの決戦にアークエンジェルを連れていかなきゃならなくなった。セイクリッド神の未来視によって……」
『ええ、本当に!? てか今はその話ができない。戦闘中だし……』
普通に話していたものの、どうやら夏美は戦闘をしながら通話していたらしい。先に言ってくれたら、長話などしないというのに。
『超ハピル、めっちゃ堅いな!?』
どうやら先ほど聞いた超ハピルなる魔物と戦っているようだ。通話を切ろうかと考えた諒太だが、流石に気になってしまう。
「超ハピル? 楽勝じゃないのか?」
『いやいや、レベル100以上推奨だから! しかも、ドラゴンスレイヤーを越後屋さんに預けちゃってんだよね。ハピルが竜種だなんて思わなかったよ!』
諒太が想像するハピルとは異なるようだ。通常は出会うだけで大量の経験値が手に入ったのだが、超が付くハピルは倒すのも一苦労らしい。
「超ハピルはどこにいる? 俺もレベリングしたい……」
竜種であれば諒太も戦えると思う。ならば出現エリアを聞いておきたい。ロークアットたちのレベリングが可能となるのなら、戦っておきたい魔物である。
『あたしたちはエクシアーノの北西にある森だね。割と直ぐにエンカウントしたよ』
夏美の直ぐは参考程度として、エクシアーノの近辺というのは有り難い話だ。問題は全員を招集することであるけれど、とりあえずは集まれるだけでも構わない。
「特殊な攻撃とかあるのか? 俺はロークアットたちを連れて行こうと考えている。遠距離攻撃があるとマズいんだが……」
『それは大丈夫じゃないかな? 今んとこ堅いだけだよ!』
戦闘中に通話しているくらいだから、予測不能な攻撃は持っていないと思われる。上位プレイヤーから不満が噴出しないように、低レベルプレイヤーを排除しただけであろう。
「分かった。ナツも全力でレベリングしとけ。俺は最終決戦にお前を呼び出すことにしたから……」
『おお、やった! 任せといてよ! レベルマの150まで上げとくし!』
レベルマとはレベル上限のこと。どこまでもレベルが上がるのかと思いきや、どうも運命のアルカナは上限が150に設定されているようだ。
「頼む。それじゃあ、超ハピルを倒しまくってくれ……」
言って諒太は通話を切る。正直に今日くらいは休もうかと考えていたけれど、超ハピル祭りなるイベントに諒太はやる気を出していた。アルカナの世界で出現確率がアップしているのなら、セイクリッド世界もまた同じようになっているだろうと。
「さてと、パンでも囓ってから勇者業に戻るか……」
借金返済が休日を残す日程で終えられたのは幸運であった。諒太は新たなミッションであるロークアットたちのレベリングができるのだ。
討伐メンバーである彼女たちの底上げは急務。この機会を逃す手などあるはずもない。明確な終わりが見えていたのだから……。
「長かったようで短かったな……」
懐かしさすら感じるベッドに実感が湧いた。ロークアットの部屋にあったソファと比べれば完全に煎餅布団だ。身体が沈み込むことなく真っ直ぐであるのは庶民のマットレスであるからこそ。
「ま、俺にはこれがお似合いだな」
身体を起こしては、ふと思い出す。朧気に伝えていたけれど、奴隷から解放された事実を夏美に連絡すべきかと。
「ナツはどれだけレベルアップしてるかな?」
そんなことを考えながら、スマホから通話している。スナイパーメッセージの登録番号にかけたので程なく応答があるはずだ。
『もしもし?』
「おうナツか? 俺はやっと奴隷から解放されたぞ!」
ワンコールで応答するところはゲーム中に違いない。朝からレベリングしているのだと思われる。
『おう、早かったじゃん! てかリョウちん知ってる? 実は続編がでるんだよ?』
まるで意味不明な話が返ってきた。奴隷からの脱却を共に喜び合おうとしていたというのに。
不服そうな表情を浮かべる諒太だが、続けられた説明に唖然と表情を失っていた。
『運命のアルカナⅡがでんのよ!』
諒太は夏美の話が理解できない。迷子イベントをしたばかりである。唐突なその話には小首を傾げる他はなかった。
「どういうことだよ? まさかサ終なのか?」
『いやいや、現状のサーバーも維持するらしいよ。大型アップデートになる予定だったのを続編として発売するみたい。引き継ぎ項目が多くてさ、みんな躍起になってるよ。続編は三百年後で勇者たちの子孫っていう設定だね』
諒太は声を失っていた。三百年後といえば諒太がいる世界。偶然なのか必然なのか、続編は未来へと繋がっているらしい。
「マジかよ。しかし、何でまたそんなことに?」
『敷嶋ちゃんが謝罪動画をアップしてたよ。アップデートでは矛盾が多すぎるから、続編にしたんだって。リョウちんも見てみるといいよ』
敷嶋といえば聖域で会った女神の姿をしていた女性に違いない。プロデューサーである彼女が謝罪する理由はそれとなく察知できていた。
「ひょっとしてアルカナの人気が下がってるのか?」
『そうみたいだね。現状はどのサーバーも勇者が現れているし、選定されてから一度も勇者が交代していないサーバーが殆どなの。その仕様が間違っていたと話してたよ』
聞けば原因は推し量れた。やはりプレイヤーは勇者になりたい。けれど、新参者が勇者になれる可能性は殆ど存在しないのだ。古参ならば自分に合ったプレイを考えられるのだが、新規に始めようというプレイヤーは出遅れという懸念が付きまとう。
「他に変更点はあるのか?」
諒太は聞いておかねばならない。奴隷生活中に大ニュースが発表されたのだ。恐らくは続編の発表だけに留まらないだろう。
『リョウちんにとって良いニュースかどうか分からないけど、5月14日からルイナー封印イベントが始まる。あたしたちは一番乗りでクリアするつもりだよ』
やはり予想した通りだ。続編の発売は同時に前作の終わりを意味する。アルカナであれば、ルイナーの封印がそれになった。
『あとはイベントの追加かな。悪魔王アスモデウスの討伐と超ハピル祭り。仕様変更を行うって書いてあったけど、不利益はないらしいよ。あ、そうそう! NPCのレベルが上げられるようになったの! 何とレベルも150まで上げられる!』
続けられた話は諒太の興味を惹く。どうにも一定の未来へと過去が導かれているような気がする。
「NPC? 俺はロークアットのレベルを上げられるのか?」
『たぶんね。こっちでローアちゃんを連れて歩ける人はいないから分かんないけど……』
諒太は考え込んでいた。女神が話していたこと。ルイナーの討伐にお供する仲間の存在について。
「世界が繋がってくな……。それでナツ、エンジェルをアークエンジェルに進化させるにはどうしたらいい?」
諒太は運命に抗えないと思う。女神が見たという未来から逃れられる術はないのだと。
勇者ナツだけでなくセリスやロークアット、更にはミーナを討伐要員にするのは確定的である。しかし、最後のメンバーであるソラがアークエンジェルであったことは現状における最大の問題であった。
『アークエンジェル? 聖王国にあるダンジョンボスだよね? あれってエンジェルが進化したやつなんだ?』
どうやら夏美は少しの情報も持っていない感じだ。かといって諒太はその原因について理解している。なぜなら三百年後においてテイマースキルは農業従事者くらいしか活用していないのだ。アルカナの世界でプレイヤーが重視していないスキルであったからだろう。
「俺はエンジェルをテイムしたんだが、ルイナーとの決戦にアークエンジェルを連れていかなきゃならなくなった。セイクリッド神の未来視によって……」
『ええ、本当に!? てか今はその話ができない。戦闘中だし……』
普通に話していたものの、どうやら夏美は戦闘をしながら通話していたらしい。先に言ってくれたら、長話などしないというのに。
『超ハピル、めっちゃ堅いな!?』
どうやら先ほど聞いた超ハピルなる魔物と戦っているようだ。通話を切ろうかと考えた諒太だが、流石に気になってしまう。
「超ハピル? 楽勝じゃないのか?」
『いやいや、レベル100以上推奨だから! しかも、ドラゴンスレイヤーを越後屋さんに預けちゃってんだよね。ハピルが竜種だなんて思わなかったよ!』
諒太が想像するハピルとは異なるようだ。通常は出会うだけで大量の経験値が手に入ったのだが、超が付くハピルは倒すのも一苦労らしい。
「超ハピルはどこにいる? 俺もレベリングしたい……」
竜種であれば諒太も戦えると思う。ならば出現エリアを聞いておきたい。ロークアットたちのレベリングが可能となるのなら、戦っておきたい魔物である。
『あたしたちはエクシアーノの北西にある森だね。割と直ぐにエンカウントしたよ』
夏美の直ぐは参考程度として、エクシアーノの近辺というのは有り難い話だ。問題は全員を招集することであるけれど、とりあえずは集まれるだけでも構わない。
「特殊な攻撃とかあるのか? 俺はロークアットたちを連れて行こうと考えている。遠距離攻撃があるとマズいんだが……」
『それは大丈夫じゃないかな? 今んとこ堅いだけだよ!』
戦闘中に通話しているくらいだから、予測不能な攻撃は持っていないと思われる。上位プレイヤーから不満が噴出しないように、低レベルプレイヤーを排除しただけであろう。
「分かった。ナツも全力でレベリングしとけ。俺は最終決戦にお前を呼び出すことにしたから……」
『おお、やった! 任せといてよ! レベルマの150まで上げとくし!』
レベルマとはレベル上限のこと。どこまでもレベルが上がるのかと思いきや、どうも運命のアルカナは上限が150に設定されているようだ。
「頼む。それじゃあ、超ハピルを倒しまくってくれ……」
言って諒太は通話を切る。正直に今日くらいは休もうかと考えていたけれど、超ハピル祭りなるイベントに諒太はやる気を出していた。アルカナの世界で出現確率がアップしているのなら、セイクリッド世界もまた同じようになっているだろうと。
「さてと、パンでも囓ってから勇者業に戻るか……」
借金返済が休日を残す日程で終えられたのは幸運であった。諒太は新たなミッションであるロークアットたちのレベリングができるのだ。
討伐メンバーである彼女たちの底上げは急務。この機会を逃す手などあるはずもない。明確な終わりが見えていたのだから……。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる