60 / 377
第二章 繰り返す時間軸
意中の人
しおりを挟む
サマンサだけでなく私までもが動揺していました。
てっきりセシルがやって来ると考えていたのに、どうしてかルークが現れてしまったのです。
「ルーク殿下、お久しぶりでございます。本日は何用で?」
焦りはしましたが、冷静に対処するだけです。
王族が現れないよりもずっと良い。
計画は続行であることを、コンラッドに示すためにも私は平然と事を運ぶだけでした。
「いや、ランカスタ公爵に話を聞いてな。アナも参加するっていうから、俺も祝いに駆け付けようと考えただけだよ」
溜め息しかでないわ。
私に愛を誓ったセシルではなく、ルークが現れるなんて。
それとなく情報を流してもらった理由はセシルを呼び出すためであったというのに。
「セシル殿下はいらっしゃるので?」
サマンサの腕を掴んだまま、問いを続ける。
セシルがいるならば、計画に変更はない。コンラッドと意思の疎通を図る必要もなくなるはずよ。
「いや、セシルは公務に就いている。侯爵令嬢の誕生パーティーに二人して出かけるなんて異常だからな」
ああ、なるほどね。
セシルが向かおうとしたところを無理矢理にその立場を奪ったってわけか。
ルークらしいといえば、らしいのだけど……。
「ならば殿下、サマンサ様の手袋を調べていただきたく存じます。猛毒が塗られた手でイセリナ様と抱擁を交わすおつもりだったみたいですわ」
とりあえずこの騒動を収束させるしかありません。
問題はサマンサを片付けたあと。イセリナが何者かに命を狙われていると明確にしておくべきです。
ルークが近衛兵に指示を出すと、近衛騎士が薬品を取り出し、サマンサの手袋を調べます。
まあ結果は分かっている。
サマンサはいつも遅効性の毒を使っていたのですから。
今回は彼女の罪もリッチモンド公爵に請け負ってもらうつもりです。
「猛毒です。皮膚に触れるや徐々に浸透し、やがて死に至るかと思われます」
仕事ができる近衛騎士に感謝を。これによりようやく戦いの火蓋が切られました。もう後には引けません。
「アナ、君は一目で見抜いたのか? 相変わらず規格外な令嬢だな?」
乾いた声で笑うルーク。私の気も知らないで暢気なものです。
無言でルークが手を挙げると、騎士がサマンサを連行していきます。
明確に殺人未遂である彼女は囚われてしまうことでしょう。
「いえ、わざわざ侯爵令嬢様の誕生パーティーに参列してしまう王子殿下ほどではございませんわ」
公爵家ならばまだしも、侯爵家なのです。
確かに王家と繋がりがあったりするのですけれど、当主ならばともかくご息女の誕生パーティーにまで顔を出していたのではキリがありません。
「俺は別にノリで来たわけじゃない。ちゃんと理由があって足を運んだまでだ」
どうしてかルークは鋭い目をして私を見ています。
まあ私に用があったのは間違いないことでしょう。
加えて私は彼の要件を推し量ってもいました。
「アナ、セシルをそそのかしたのは君か?」
そうでしょうね。
一年前のパーティー。セシルの様子だとルークに突っかかっていったと容易に察知できます。
何しろ彼は私に愛を語ったのですから。
「そそのかしたつもりはございません。私はダンスパートナーに指名され、それを受けただけでございますわ」
セシルとは大した会話もなかった。
恐らく、一目惚れに近い何か。だから私に非はない。
別にルークのものになったつもりもないのだし。
「セシルは王太子の座を狙っていると話していたぞ?」
「知りませんよ。私は偶然セシル殿下と出会っただけですし、焚き付けた覚えなどございません」
どうやらセシルは本気みたいね。
王太子妃になりたいなど一言も口にしていないというのに。
「ルーク殿下、ワタクシに挨拶はございませんの?」
ここでイセリナが割り込んできた。
正直に助かるわね。
イセリナは割と本気になっているのだし、ルークには彼女を選んでもらわねばなりませんから。
「ああ、申し訳ない。イセリナ嬢、聖浄式のパーティー以来だね?」
「わ、分かればよろしいのよ。アナはワタクシの侍女。その辺りをよくお考えくださいな」
やはりイセリナが言うと迫力がある。お気に入りのディープブルーの衣装も相まって、存在感が半端ないわ。
とりあえず、近くにルークがいるのなら安全でしょう。
まあしかし、問題は他にあります。
(私はルークを暗殺しなければならない――――)
これより私は前世界線の夫を暗殺しようとしている。
未遂で終わらせるつもりですけれど、リッチモンド公爵家を陰謀によって廃爵させるという理由で、彼を毒牙にかけなければいけない。
(はぁ……)
やはり胸が痛む。
誰よりも知っている彼を殺めようとしていること。意図せず前世の記憶が脳裏に蘇っている。
(セシルでも同じ感情になったはず……)
そう思うことで心の平穏を保つ。その場面で私は同じように動揺するはずと。
ルークだからじゃない。この感情は特別なものじゃないのよ。
ただ過去の記憶に惑わされているだけ。
そう言いきかせることで、私は覚悟を決めていた。
各々が目的を秘めている。
向けられる悪意に対抗できる悪意を持つ者しか血塗られたパーティーに相応しくない。
他者を陥れようとする悪で満ちているの。間違っても善良な王子殿下がいる場所ではありません。
少しばかりギクシャクしてしまうのは、やはり個々の想いがすれ違うだけだからでしょう。
何とも言い難い雰囲気の中で、キャサリン・デンバーの誕生パーティーが始まっていく。
てっきりセシルがやって来ると考えていたのに、どうしてかルークが現れてしまったのです。
「ルーク殿下、お久しぶりでございます。本日は何用で?」
焦りはしましたが、冷静に対処するだけです。
王族が現れないよりもずっと良い。
計画は続行であることを、コンラッドに示すためにも私は平然と事を運ぶだけでした。
「いや、ランカスタ公爵に話を聞いてな。アナも参加するっていうから、俺も祝いに駆け付けようと考えただけだよ」
溜め息しかでないわ。
私に愛を誓ったセシルではなく、ルークが現れるなんて。
それとなく情報を流してもらった理由はセシルを呼び出すためであったというのに。
「セシル殿下はいらっしゃるので?」
サマンサの腕を掴んだまま、問いを続ける。
セシルがいるならば、計画に変更はない。コンラッドと意思の疎通を図る必要もなくなるはずよ。
「いや、セシルは公務に就いている。侯爵令嬢の誕生パーティーに二人して出かけるなんて異常だからな」
ああ、なるほどね。
セシルが向かおうとしたところを無理矢理にその立場を奪ったってわけか。
ルークらしいといえば、らしいのだけど……。
「ならば殿下、サマンサ様の手袋を調べていただきたく存じます。猛毒が塗られた手でイセリナ様と抱擁を交わすおつもりだったみたいですわ」
とりあえずこの騒動を収束させるしかありません。
問題はサマンサを片付けたあと。イセリナが何者かに命を狙われていると明確にしておくべきです。
ルークが近衛兵に指示を出すと、近衛騎士が薬品を取り出し、サマンサの手袋を調べます。
まあ結果は分かっている。
サマンサはいつも遅効性の毒を使っていたのですから。
今回は彼女の罪もリッチモンド公爵に請け負ってもらうつもりです。
「猛毒です。皮膚に触れるや徐々に浸透し、やがて死に至るかと思われます」
仕事ができる近衛騎士に感謝を。これによりようやく戦いの火蓋が切られました。もう後には引けません。
「アナ、君は一目で見抜いたのか? 相変わらず規格外な令嬢だな?」
乾いた声で笑うルーク。私の気も知らないで暢気なものです。
無言でルークが手を挙げると、騎士がサマンサを連行していきます。
明確に殺人未遂である彼女は囚われてしまうことでしょう。
「いえ、わざわざ侯爵令嬢様の誕生パーティーに参列してしまう王子殿下ほどではございませんわ」
公爵家ならばまだしも、侯爵家なのです。
確かに王家と繋がりがあったりするのですけれど、当主ならばともかくご息女の誕生パーティーにまで顔を出していたのではキリがありません。
「俺は別にノリで来たわけじゃない。ちゃんと理由があって足を運んだまでだ」
どうしてかルークは鋭い目をして私を見ています。
まあ私に用があったのは間違いないことでしょう。
加えて私は彼の要件を推し量ってもいました。
「アナ、セシルをそそのかしたのは君か?」
そうでしょうね。
一年前のパーティー。セシルの様子だとルークに突っかかっていったと容易に察知できます。
何しろ彼は私に愛を語ったのですから。
「そそのかしたつもりはございません。私はダンスパートナーに指名され、それを受けただけでございますわ」
セシルとは大した会話もなかった。
恐らく、一目惚れに近い何か。だから私に非はない。
別にルークのものになったつもりもないのだし。
「セシルは王太子の座を狙っていると話していたぞ?」
「知りませんよ。私は偶然セシル殿下と出会っただけですし、焚き付けた覚えなどございません」
どうやらセシルは本気みたいね。
王太子妃になりたいなど一言も口にしていないというのに。
「ルーク殿下、ワタクシに挨拶はございませんの?」
ここでイセリナが割り込んできた。
正直に助かるわね。
イセリナは割と本気になっているのだし、ルークには彼女を選んでもらわねばなりませんから。
「ああ、申し訳ない。イセリナ嬢、聖浄式のパーティー以来だね?」
「わ、分かればよろしいのよ。アナはワタクシの侍女。その辺りをよくお考えくださいな」
やはりイセリナが言うと迫力がある。お気に入りのディープブルーの衣装も相まって、存在感が半端ないわ。
とりあえず、近くにルークがいるのなら安全でしょう。
まあしかし、問題は他にあります。
(私はルークを暗殺しなければならない――――)
これより私は前世界線の夫を暗殺しようとしている。
未遂で終わらせるつもりですけれど、リッチモンド公爵家を陰謀によって廃爵させるという理由で、彼を毒牙にかけなければいけない。
(はぁ……)
やはり胸が痛む。
誰よりも知っている彼を殺めようとしていること。意図せず前世の記憶が脳裏に蘇っている。
(セシルでも同じ感情になったはず……)
そう思うことで心の平穏を保つ。その場面で私は同じように動揺するはずと。
ルークだからじゃない。この感情は特別なものじゃないのよ。
ただ過去の記憶に惑わされているだけ。
そう言いきかせることで、私は覚悟を決めていた。
各々が目的を秘めている。
向けられる悪意に対抗できる悪意を持つ者しか血塗られたパーティーに相応しくない。
他者を陥れようとする悪で満ちているの。間違っても善良な王子殿下がいる場所ではありません。
少しばかりギクシャクしてしまうのは、やはり個々の想いがすれ違うだけだからでしょう。
何とも言い難い雰囲気の中で、キャサリン・デンバーの誕生パーティーが始まっていく。
10
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
【完結】浮気された私は貴方の子どもを内緒で育てます 時々番外編
たろ
恋愛
朝目覚めたら隣に見慣れない女が裸で寝ていた。
レオは思わずガバッと起きた。
「おはよう〜」
欠伸をしながらこちらを見ているのは結婚前に、昔付き合っていたメアリーだった。
「なんでお前が裸でここにいるんだ!」
「あら、失礼しちゃうわ。昨日無理矢理連れ込んで抱いたのは貴方でしょう?」
レオの妻のルディアは事実を知ってしまう。
子どもが出来たことでルディアと別れてメアリーと再婚するが………。
ルディアはレオと別れた後に妊娠に気づきエイミーを産んで育てることになった。
そしてレオとメアリーの子どものアランとエイミーは13歳の時に学園で同級生となってしまう。
レオとルディアの誤解が解けて結ばれるのか?
エイミーが恋を知っていく
二つの恋のお話です
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
悪役令嬢、猛省中!!
***あかしえ
恋愛
「君との婚約は破棄させてもらう!」
――この国の王妃となるべく、幼少の頃から悪事に悪事を重ねてきた公爵令嬢ミーシャは、狂おしいまでに愛していた己の婚約者である第二王子に、全ての罪を暴かれ断頭台へと送られてしまう。
処刑される寸前――己の前世とこの世界が少女漫画の世界であることを思い出すが、全ては遅すぎた。
今度生まれ変わるなら、ミーシャ以外のなにかがいい……と思っていたのに、気付いたら幼少期へと時間が巻き戻っていた!?
己の罪を悔い、今度こそ善行を積み、彼らとは関わらず静かにひっそりと生きていこうと決意を新たにしていた彼女の下に現れたのは……?!
襲い来るかもしれないシナリオの強制力、叶わない恋、
誰からも愛されるあの子に対する狂い出しそうな程の憎しみへの恐怖、
誰にもきっと分からない……でも、これの全ては自業自得。
今度こそ、私は私が傷つけてきた全ての人々を…………救うために頑張ります!
たぶんコレが一番強いと思います!
しのだ
ファンタジー
タイトル変更しました
旧タイトル:転生しても困らない!異世界にガイドブック持ち込みでとことん楽しむ
転生!無敵!最強!は、もうお腹いっぱい? 大丈夫こいつはデザートだ。らめーん大盛りの後でもなぜかアイスクリームは食えるだろ!?だからまだ読めるはず。ほら、もうここまで読んだら最後まで読んでも一緒だ。異世界好きはいい奴しかいないから、なっ!!
トラックにひかれない異世界転生。最強を目指すのではなく、ガイドブックのアドバイス通り最強のステータスを引っ提げて向かった異世界。
それでもレベルだけが強さじゃない。時と場所と条件によって強さは変わる。だからこそコレが一番だと思う手段で乗り越える(?)
異世界ではガンガンいこうぜよりも命大事にの主人公である英太は、より良い充実を追い求め今日もしれっとレベルアップだ。
◆◆◆◆◆
地元の高校を卒業して東京に上京、それから1年ちょっと経った。
大学に行かなかったので、何かしなきゃと思って上京したが、やりたいことは今のところ見つかってない。
バイトは掛け持ち。でなきゃ、やたら高い家賃が払えない。
友達は大学生活を楽しんでいるらしい。
遊びの誘いもちょこちょこきていたが、金が無いのでやんわり断り続けていた。おかげで最近は全然誘われなくなってしまった。
今日もバイトを予定時間よりもオーバーして終える。
「疲れた。仕事量増やすなら金も増やしてくれよ。先にタイムカード押しとくよってなんだよ。はぁ、俺は何のために働いてんだか……」
なんて愚痴をぼそぼそ吐きながら歩く帰り道。
その途中にある本屋。いつもなら前を素通りしていくだけなのだが、今日は目が留まり、足も止まった。
出入り口の一番目立つところに並べられているのは旅のガイドブックのようだ――
◆◆◆◆◆
こちらの小説内では設定の説明を端折ってます。
気になる方は同じ作者の他の小説から「異世界ガイドブック」を読んでみてください
-------------------
表紙のオリキャラを4690様に担当していただきました。
pixiv
https://www.pixiv.net/artworks/91866336
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
Beyond the soul 最強に挑む者たち
Keitetsu003
SF
西暦2016年。
アノア研究所が発見した新元素『ソウル』が全世界に発表された。
ソウルとは魂を形成する元素であり、謎に包まれていた第六感にも関わる物質であると公表されている。
アノア研究所は魂と第六感の関連性のデータをとる為、あるゲームを開発した。
『アルカナ・ボンヤード』。
ソウルで構成された魂の仮想世界に、人の魂をソウルメイト(アバター)にリンクさせ、ソウルメイトを通して視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、そして第六感を再現を試みたシミュレーションゲームである。
アルカナ・ボンヤードは現存のVR技術をはるかに超えた代物で、次世代のMMORPG、SRMMORPG(Soul Reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)として期待されているだけでなく、軍事、医療等の様々な分野でも注目されていた。
しかし、魂の仮想世界にソウルイン(ログイン)するには膨大なデータを処理できる装置と通信施設が必要となるため、一部の大企業と国家だけがアルカナ・ボンヤードを体験出来た。
アノア研究所は多くのサンプルデータを集めるため、PVP形式のゲーム大会『ソウル杯』を企画した。
その目的はアノア研究所が用意した施設に参加者を集め、アルカナ・ボンヤードを体験してもらい、より多くのデータを収集する事にある。
ゲームのルールは、ゲーム内でプレイヤー同士を戦わせて、最後に生き残った者が勝者となる。優勝賞金は300万ドルという高額から、全世界のゲーマーだけでなく、格闘家、軍隊からも注目される大会となった。
各界のプロが競い合うことから、ネットではある噂が囁かれていた。それは……。
『この大会で優勝した人物はネトゲ―最強のプレイヤーの称号を得ることができる』
あるものは富と名声を、あるものは魂の世界の邂逅を夢見て……参加者は様々な思いを胸に、戦いへと身を投じていくのであった。
*お話の都合上、会話が長文になることがあります。
その場合、読みやすさを重視するため、改行や一行開けた文体にしていますので、ご容赦ください。
投稿日は不定期です
「小説家になろう」でも投稿していますが、投稿は終了しています
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる