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22. コスパ悪すぎ!?ニュークエスト!
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プルメリアは、さあ!がんばるぞーと意気込んで今日も朝からログインした。
昨日[レシピ]について調べてみて、プルメリアはレシピの他の機能を検証したり、色々調合してレシピを増やしたりしたい気分になってギルドの貸し調理場を借りようと思ったのだが、なんとあまりにも金欠で調理場が借りられないことに気づいた。
「はぁ。金欠だからバイトするか1人でフィールド行ってお金稼ぐしかないか」
プルメリアは、とりあえずどんなバイトがあるかを確かめるために中央ギルドのクエスト掲示板に向かって進んでいく。
「ギルド掲示板についたっと、どんなのがあるかなぁ」
目を通してみると前に引き受けた
~ギルド別館店員アルバイト~
ギルド別館素材直売所での売り子
募集条件:60分以上働けること
報酬:基本給800h/60分
経験値200
や、他にも色々なクエストがあったがプルメリアにはひとつ気になるクエストがあった。それは
~教会治癒院補助スタッフ募集~
earth portギルド前教会での売り子
募集条件:MPが500以上かつMATKが400以上あること(スキルの有無は問いません)
報酬:基本給400h/60分
経験値100
だ。正直基本給はかなり安い方な上に、もらえる経験値も要求条件に対してかなりちっまい。INTを極振りにしてるプルメリアでもLv30くらいでやっとギリギリ満たせる条件なのだ。普通の人では必要レベルはかなり高くなるだろう。しかしそのレベルだとこの価格帯のクエストは受けないと思うのだ。あまりにもアンバランス。そのアンバランスさにプルメリアは怖いもの見たさでやってみたくなった。
受付でこのクエストを引き受けて地図に教会の位置を追加してもらい、プルメリアは教会に移動した。
「労働条件はさておき、新しいところのクエスト引き受けると地図に新しい目的地が追加されるんだから知らない場所のクエストはやり得だよなぁ。」
教会は地図によるとギルドの裏手にあるみたいだ。
「いや……どこ?地図によるとこの辺だけど」
地図に示されているところを見渡してぐるぐる回ってもそれらしい建物は全然見つからない。
「ここのはずなんだけどな。もしかして……あれ?2階建てで箱みたいな形だけどベルが3つあるんだよな…………いってみるか。」
1番目立つ扉から中に入ると、そこは確かに教会だった。もっと外装が"教会"って感じだと思ってた。
プルメリアは教会の中を見渡すも人がおらずクエストが本当に受けられるのか不安になってきた。
もう一度建物を確認しようと外に出てみると、最初に入った扉とは違う横の小さな扉からにぎやかな声がしたのでプルメリアはそちらの扉の中を確かめてみることにした。
扉を開けてみると、中は沢山の人でごった返していた。程度は様々だが怪我をしている人達を女の子1人で対応しているようだ。プルメリアはこんな忙しそうな中で声かけるのもなぁと少し思ったが声をかけないとはじまらないので女の子に声をかけた。
声をかけるとヒールのスキルスクロールを投げるように渡されて、軽症の人達をヒールして回るように言われたのでひたすらにヒールして回って行った。
そのまま慌ただしく1時間くらいヒールしてまわるとお昼休憩になったので、奥の部屋に案内され、お昼休憩をしていく。
「今日は来てくれてありがとう。大変だったんじゃないかしら?どうしてもこの仕事はボランティアの側面が強いからお給料も十分には出せないし……」
プルメリアはさっきまで一緒に仕事をしたシスターと思わしき女の子に声をかけられた。
「あはは…….ステータスの要求値が高いのにお給料が相場よりも低かった理由がわかってスッキリしました。それ知りたさにこのクエスト受けた節があるので…」
プルメリアが女の子にそう返すと、女の子は
「あなた変わってるわね。まああなたが変わってるおかげで助かったけど……あぁそうだ。MPやっぱり少し厳しいでしょ?」
と言ってきた。それに対してプルメリアは少し考えて答える。
「そうですね。何回か使うとMPがからっぽになっちゃうので休憩してMPの自然回復を待ちつつ[チャージ]を使ってMPを回復しながら[ヒール]を使ってますね」
「そうよね。今日はかなり忙しいかったものね。………うーん。[チャージ]は持ってるのね。それならそうね。このスキルスクロールをあげるから使ってみて」
女の子はそう言うと棚から出してきたスキルスクロールをプルメリアに手渡してきた。渡されたスキルスクロールは[MPブースト]だった。
[MPブースト]
最大MPを増やす。
パッシブスキル
取得条件:スキル[ウィッチクラフトマスタリー]を取得していること
プルメリアは渡されたスキルスクロールをみて、ん?取得条件満たしてないな…そんなスキル持ってないし取り方も知らないなぁと思った。取得条件未達成でスキルスクロールを使えないのでそのことを伝えることにした。
「あの…もらったスキルスクロールなんですけど取得条件満たしてなくて使えないです。」
プルメリアがそう伝えると女の子は心底驚いたような顔をして考え込んだ後こう答えた。
「そう…なのね。そうか。あぁごめんなさいね。驚いてしまって…。ここでは魔力があるとわかった子がその時点で買うスキルになるから、当然持ってると思ってたのよ。休憩時間はまだあるし遅れてきてもいいから中央ギルドで買ってきてくれる?ギルドで鑑定してパスポート作った時点で買うスキルだから中央ギルドのしかも受付でしか売ってないのよ。」
「はい。わかりました。」
女の子の指示通りにスキルスクロールを買って2つのスキルを習得するとMPの最大値が上がり、少しヒールの効果が上がった。
少し効果が上がったことで小さな傷しか治せなかったのが打撲とかまで治せるようになったので午前より沢山の人を捌くことになりプルメリアはヘトヘトになったのだった。
昨日[レシピ]について調べてみて、プルメリアはレシピの他の機能を検証したり、色々調合してレシピを増やしたりしたい気分になってギルドの貸し調理場を借りようと思ったのだが、なんとあまりにも金欠で調理場が借りられないことに気づいた。
「はぁ。金欠だからバイトするか1人でフィールド行ってお金稼ぐしかないか」
プルメリアは、とりあえずどんなバイトがあるかを確かめるために中央ギルドのクエスト掲示板に向かって進んでいく。
「ギルド掲示板についたっと、どんなのがあるかなぁ」
目を通してみると前に引き受けた
~ギルド別館店員アルバイト~
ギルド別館素材直売所での売り子
募集条件:60分以上働けること
報酬:基本給800h/60分
経験値200
や、他にも色々なクエストがあったがプルメリアにはひとつ気になるクエストがあった。それは
~教会治癒院補助スタッフ募集~
earth portギルド前教会での売り子
募集条件:MPが500以上かつMATKが400以上あること(スキルの有無は問いません)
報酬:基本給400h/60分
経験値100
だ。正直基本給はかなり安い方な上に、もらえる経験値も要求条件に対してかなりちっまい。INTを極振りにしてるプルメリアでもLv30くらいでやっとギリギリ満たせる条件なのだ。普通の人では必要レベルはかなり高くなるだろう。しかしそのレベルだとこの価格帯のクエストは受けないと思うのだ。あまりにもアンバランス。そのアンバランスさにプルメリアは怖いもの見たさでやってみたくなった。
受付でこのクエストを引き受けて地図に教会の位置を追加してもらい、プルメリアは教会に移動した。
「労働条件はさておき、新しいところのクエスト引き受けると地図に新しい目的地が追加されるんだから知らない場所のクエストはやり得だよなぁ。」
教会は地図によるとギルドの裏手にあるみたいだ。
「いや……どこ?地図によるとこの辺だけど」
地図に示されているところを見渡してぐるぐる回ってもそれらしい建物は全然見つからない。
「ここのはずなんだけどな。もしかして……あれ?2階建てで箱みたいな形だけどベルが3つあるんだよな…………いってみるか。」
1番目立つ扉から中に入ると、そこは確かに教会だった。もっと外装が"教会"って感じだと思ってた。
プルメリアは教会の中を見渡すも人がおらずクエストが本当に受けられるのか不安になってきた。
もう一度建物を確認しようと外に出てみると、最初に入った扉とは違う横の小さな扉からにぎやかな声がしたのでプルメリアはそちらの扉の中を確かめてみることにした。
扉を開けてみると、中は沢山の人でごった返していた。程度は様々だが怪我をしている人達を女の子1人で対応しているようだ。プルメリアはこんな忙しそうな中で声かけるのもなぁと少し思ったが声をかけないとはじまらないので女の子に声をかけた。
声をかけるとヒールのスキルスクロールを投げるように渡されて、軽症の人達をヒールして回るように言われたのでひたすらにヒールして回って行った。
そのまま慌ただしく1時間くらいヒールしてまわるとお昼休憩になったので、奥の部屋に案内され、お昼休憩をしていく。
「今日は来てくれてありがとう。大変だったんじゃないかしら?どうしてもこの仕事はボランティアの側面が強いからお給料も十分には出せないし……」
プルメリアはさっきまで一緒に仕事をしたシスターと思わしき女の子に声をかけられた。
「あはは…….ステータスの要求値が高いのにお給料が相場よりも低かった理由がわかってスッキリしました。それ知りたさにこのクエスト受けた節があるので…」
プルメリアが女の子にそう返すと、女の子は
「あなた変わってるわね。まああなたが変わってるおかげで助かったけど……あぁそうだ。MPやっぱり少し厳しいでしょ?」
と言ってきた。それに対してプルメリアは少し考えて答える。
「そうですね。何回か使うとMPがからっぽになっちゃうので休憩してMPの自然回復を待ちつつ[チャージ]を使ってMPを回復しながら[ヒール]を使ってますね」
「そうよね。今日はかなり忙しいかったものね。………うーん。[チャージ]は持ってるのね。それならそうね。このスキルスクロールをあげるから使ってみて」
女の子はそう言うと棚から出してきたスキルスクロールをプルメリアに手渡してきた。渡されたスキルスクロールは[MPブースト]だった。
[MPブースト]
最大MPを増やす。
パッシブスキル
取得条件:スキル[ウィッチクラフトマスタリー]を取得していること
プルメリアは渡されたスキルスクロールをみて、ん?取得条件満たしてないな…そんなスキル持ってないし取り方も知らないなぁと思った。取得条件未達成でスキルスクロールを使えないのでそのことを伝えることにした。
「あの…もらったスキルスクロールなんですけど取得条件満たしてなくて使えないです。」
プルメリアがそう伝えると女の子は心底驚いたような顔をして考え込んだ後こう答えた。
「そう…なのね。そうか。あぁごめんなさいね。驚いてしまって…。ここでは魔力があるとわかった子がその時点で買うスキルになるから、当然持ってると思ってたのよ。休憩時間はまだあるし遅れてきてもいいから中央ギルドで買ってきてくれる?ギルドで鑑定してパスポート作った時点で買うスキルだから中央ギルドのしかも受付でしか売ってないのよ。」
「はい。わかりました。」
女の子の指示通りにスキルスクロールを買って2つのスキルを習得するとMPの最大値が上がり、少しヒールの効果が上がった。
少し効果が上がったことで小さな傷しか治せなかったのが打撲とかまで治せるようになったので午前より沢山の人を捌くことになりプルメリアはヘトヘトになったのだった。
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