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16.相談
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ソロルがログインしたようで、メッセージが届いた。
ソロル:おそよう…今どこ?
プルメリア:やほやほー!今ギルドキッチン借りてる。216号室だよ
ソロル:わかった。いま行く
ソロルがギルドキッチンに合流したので、プルメリアはお湯を沸かし、コーヒーを2杯入れ話始める。
「ソロル、来てくれてありがと。それでね、一緒に調薬したいって言ってくれたからこっちで簡単なことは進めてみたんだけど…かくかくしかじかで実験して結果は…(中略)…でこんなものが出来たよ!」
「おお……」
「それで相談したいことが2つあるんだけど…」
「なに?」
「えっとね。出来たものの販売についてと、オイルの活用法?」
「ん…出来た物は…最初は匿名の委託販売がいい…と思う。」
「そっか…じゃあそうしよ。でもなんで?」
「金策で…酸、委託で売ったら…委託所に待ち伏せが沢山…直接売ってたらと思うと…」
「あーなる。」
「ん…あと、オイルの活用法…?」
「そうそう、蜜蝋みたいなの見つかったらハンドクリームとかにしようとは思ってるんだけど…他に何かいい案無い?」
「…料理?」
「料理?」
「ん…ステータスupなら…前もって使うもの…だからピッタリ?」
「あー確かに。来週から始まる満腹度の適用に備えるために材料買ったけど使ってみる?」
「ん…料理なら任せて」
「何作るの?」
「………サラダと野菜炒め?」
「OK!手伝うことは?」
「…ないけど…コーヒーおかわり」
「わかった。酸っぱくないのだけど大丈夫?」
「ん。」
プルメリアはミルでコーヒー豆をゴリゴリしながらソロルの方を伺う。
ソロルはじゃがいもと南門にいた鳥のお肉を手早くプラスHPオイル(緑草)で炒め、プラスHPオイル(スリ草)とレモン汁、塩胡椒を混ぜてドレッシングを作りサラダにかけていた。
「…出来たよ」
キッチンには香ばしい香りが漂っている。
「おお!おいしそう!コーヒーもね、もうちょいで出来るよ」
プルメリアはそう言うとドリップを終え、砂糖とミルクを添えてコーヒーをソロルに出した。
「ソロル。食べる前に鑑定していい?」
「実験で作ったから…いい」
「ありがとう」
ソロルに確認を取ってから料理を鑑定する。
じゃがいもとパッセ肉の炒め物
最大HP10上昇・最大HP0.01%上昇
満腹度20%回復
グリーンサラダ
最大HP15上昇
満腹度10%回復
「お!ちゃんと最大HP上昇効果ついたよ!」
「…ほんとだ。でも…」
「そうなんだよねー。炒め物の0.01%はどこ由来?お肉かな?」
「むむ…たぶん?お肉だけで焼いてみる」
ジュージュートントントン
「塩だけで焼いてみた…鑑定して?」
「了解!」
パッセの塩焼き
最大HP0.01%上昇
満腹度5%回復
「やっぱりお肉だったみたい。素材状態の鑑定にそんなこと書いてなかったのに…」
「……小数第2位で四捨五入?」
「誤差は無視ってことか」
「ん…」
「よし!考察も終わったし、いただきます!」
「…いただきます」
「んー!美味しいよ!熱に弱いスリ草でもサラダにかけるなら問題ないね。流石だわ」
「母が…ダイエットの為にサラダにアマニオイルかけてるから…」
思わずプルメリアは、ソロルの横に貫禄のあるお母様のことを思い浮かべてしまう。
「絶妙かつ微妙にコメントに困る」
「…フッ」
「ちょっと!でも初めてのバフ料理…」
「……完成v」
「満腹度の導入前に思いがけない感じで作れたね」
「ん…」
「そうだ!ソロルにお土産があるんだった。」
「?」
「じゃーん!昨日沢山備品使わせちゃったでしょ?だから補充のフラスコと、水鉄砲!!」
プルメリアはフラスコと水鉄砲をソロルに渡す。
「…水鉄砲?」
「そう!これならフラスコとかの消費を抑えられるかと思ってね。それに毒をかける、噴射する、投げるで近、中、遠距離攻撃でそろうかなって思って」
「ふおお……ふぉぉ」
ソロルはキラキラとした目で水鉄砲を見ている。気に入ってくれたようだ。さっきからソロルはチラチラとこちらを見てくる。
「…」
「なに?早速試してみたいの?」
コクコク
とソロルは首を振る
「いやー。そこまで気に入って貰えると嬉しいよ!私もね、今日買った新しい杖を試してみたいから行く?」
「ん…」
「よし!じゃあ」
「…れっつごー」
ソロル:おそよう…今どこ?
プルメリア:やほやほー!今ギルドキッチン借りてる。216号室だよ
ソロル:わかった。いま行く
ソロルがギルドキッチンに合流したので、プルメリアはお湯を沸かし、コーヒーを2杯入れ話始める。
「ソロル、来てくれてありがと。それでね、一緒に調薬したいって言ってくれたからこっちで簡単なことは進めてみたんだけど…かくかくしかじかで実験して結果は…(中略)…でこんなものが出来たよ!」
「おお……」
「それで相談したいことが2つあるんだけど…」
「なに?」
「えっとね。出来たものの販売についてと、オイルの活用法?」
「ん…出来た物は…最初は匿名の委託販売がいい…と思う。」
「そっか…じゃあそうしよ。でもなんで?」
「金策で…酸、委託で売ったら…委託所に待ち伏せが沢山…直接売ってたらと思うと…」
「あーなる。」
「ん…あと、オイルの活用法…?」
「そうそう、蜜蝋みたいなの見つかったらハンドクリームとかにしようとは思ってるんだけど…他に何かいい案無い?」
「…料理?」
「料理?」
「ん…ステータスupなら…前もって使うもの…だからピッタリ?」
「あー確かに。来週から始まる満腹度の適用に備えるために材料買ったけど使ってみる?」
「ん…料理なら任せて」
「何作るの?」
「………サラダと野菜炒め?」
「OK!手伝うことは?」
「…ないけど…コーヒーおかわり」
「わかった。酸っぱくないのだけど大丈夫?」
「ん。」
プルメリアはミルでコーヒー豆をゴリゴリしながらソロルの方を伺う。
ソロルはじゃがいもと南門にいた鳥のお肉を手早くプラスHPオイル(緑草)で炒め、プラスHPオイル(スリ草)とレモン汁、塩胡椒を混ぜてドレッシングを作りサラダにかけていた。
「…出来たよ」
キッチンには香ばしい香りが漂っている。
「おお!おいしそう!コーヒーもね、もうちょいで出来るよ」
プルメリアはそう言うとドリップを終え、砂糖とミルクを添えてコーヒーをソロルに出した。
「ソロル。食べる前に鑑定していい?」
「実験で作ったから…いい」
「ありがとう」
ソロルに確認を取ってから料理を鑑定する。
じゃがいもとパッセ肉の炒め物
最大HP10上昇・最大HP0.01%上昇
満腹度20%回復
グリーンサラダ
最大HP15上昇
満腹度10%回復
「お!ちゃんと最大HP上昇効果ついたよ!」
「…ほんとだ。でも…」
「そうなんだよねー。炒め物の0.01%はどこ由来?お肉かな?」
「むむ…たぶん?お肉だけで焼いてみる」
ジュージュートントントン
「塩だけで焼いてみた…鑑定して?」
「了解!」
パッセの塩焼き
最大HP0.01%上昇
満腹度5%回復
「やっぱりお肉だったみたい。素材状態の鑑定にそんなこと書いてなかったのに…」
「……小数第2位で四捨五入?」
「誤差は無視ってことか」
「ん…」
「よし!考察も終わったし、いただきます!」
「…いただきます」
「んー!美味しいよ!熱に弱いスリ草でもサラダにかけるなら問題ないね。流石だわ」
「母が…ダイエットの為にサラダにアマニオイルかけてるから…」
思わずプルメリアは、ソロルの横に貫禄のあるお母様のことを思い浮かべてしまう。
「絶妙かつ微妙にコメントに困る」
「…フッ」
「ちょっと!でも初めてのバフ料理…」
「……完成v」
「満腹度の導入前に思いがけない感じで作れたね」
「ん…」
「そうだ!ソロルにお土産があるんだった。」
「?」
「じゃーん!昨日沢山備品使わせちゃったでしょ?だから補充のフラスコと、水鉄砲!!」
プルメリアはフラスコと水鉄砲をソロルに渡す。
「…水鉄砲?」
「そう!これならフラスコとかの消費を抑えられるかと思ってね。それに毒をかける、噴射する、投げるで近、中、遠距離攻撃でそろうかなって思って」
「ふおお……ふぉぉ」
ソロルはキラキラとした目で水鉄砲を見ている。気に入ってくれたようだ。さっきからソロルはチラチラとこちらを見てくる。
「…」
「なに?早速試してみたいの?」
コクコク
とソロルは首を振る
「いやー。そこまで気に入って貰えると嬉しいよ!私もね、今日買った新しい杖を試してみたいから行く?」
「ん…」
「よし!じゃあ」
「…れっつごー」
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