43 / 47
第15話 子を成す意味
③
しおりを挟む
その姿が、なんだか侘しい感じに見えて、信志は思わず、黄杏を後ろから抱き寄せた。
「……もう二度と、寂しい思いはさせないよ。」
「ええ……」
気が抜けた返事。
まるで黄杏は、違う人になってしまったようだ。
「なんだかそなたは、世捨て人のようだね。」
「世捨て人……ですか?」
その言葉に、ようやく黄杏は、笑顔を見せた。
「ああ。まるで、一切の欲を浄化したかのようにね。」
そう言って、信志も笑った。
「欲なら……まだございます。」
黄杏は、信志の手を握ると、体を離し向かい合った。
「私は、あなた様のお子が、欲しいのです。」
「黄杏……」
あまりの真剣な黄杏の瞳に、信志の方が、気恥ずかしくなる。
「……そう言えば、紅梅に薬草をあげたのは、そなただったね。紅梅に先に子ができたから、自分も欲しくなったのかな。」
「それも、あるのかもしれません。」
普通なら、違うと否定するところだと言うのに、正直に認める黄杏。
それはそれで、可愛らしいとも思える。
「それよりも、好いた方のお子が、私は欲しいのです。」
信志は、それを聞いて、目から鱗が落ちた気がした。
今迄の自分は、妃達が競って子が欲しいと言うのは、自分の確固たる地位を、誰よりも早く築きたいが為だと思っていた。
王に仕える妃達は、子がいるかいないかで、死に場所さえも天と地程変わってしまう。
祖父王や父王の妃達の末路を、身近で見てきたからこそ、そう分かるのだ。
好きな男の、子が欲しい。
それは、王である自分の妃になっていなければ、黄杏は故郷の村で、当然そのような人生を送っていたかもしれない。
それなのに、自分を好きになってしまったせいで。
自分が黄杏を、王宮に連れて来てしまったせいで。
女として、当たり前のような人生も、黄杏にはまるで宝石を探し当てる程、遠い夢のようになってしまった。
「ああ、そうだな。」
信志は、黄杏をぎゅっと、抱きしめた。
「でも、私は……あなた様の事が、誰よりも好きだから……あなた様とのお子を、私が産みたいと思うのです。」
それを聞いた信志は、黄杏の肩を掴む。
「嬉しいよ、黄杏。」
信志は、黄杏を壊れる程、強く抱きしめた。
「私も、そなたに私の子を、産んでほしいと思う。」
「信志様……」
見つめ合った信志と黄杏は、どちらからともなく、寝台へと横になった。
久しぶりの、二人の情事。
朝がくるのも分からない程、何度も何度も情熱的に抱き合った。
「愛してるよ、黄杏。」
「私もです、信志様……」
それから、2か月後。
黄杏に、懐妊の兆しが現れた。
医師が診断したところ、黄杏は子を身ごもっていった。
直ちに、忠仁は黄杏の懐妊を宣言した。
その事を誰よりも喜んだのは、愛し合う信志と、
黄杏の為に、人生を捧げた兄・将拓だった。
黄杏の懐妊を聞きつけた紅梅は、たくさんの祝い品を連れて屋敷へとやってきた。
「まあ、こんなに?」
「意外と必要な物って、多いのよ。」
そう言いながら、紅梅は大きなお腹を抱えて、椅子に座った。
「それにしても、あなたってちゃっかりしてるわね。」
「私が?」
黄杏は、自分を指さした。
「ええ、そうよ。久しぶりに王が訪れたと思ったら、いつの間にかお子ができてるし。」
「それは、紅梅さんも一緒だと思うのだけど。」
黄杏と紅梅は、顔を見合わせて、笑いあった。
「ところで、私達の産まれてくるお子だけれど。」
お茶をすすりながら、紅梅は大きく息を吸った。
「先に皇子を産んだ方が、国母になるのね。」
黄杏は、目を大きくしながら、紅梅を見つめた。
「……ええ。」
「あら、なんだか他人の話みたいに、感じているようね。」
黄杏は、紅梅にお茶を注いだ。
「白蓮様のお話だと、一度懐妊したお妃から、跡継ぎは産まれると言う事だから、今の時点ではあなたの方が、確率は高そうだけれどね。」
紅梅は、お茶を飲みながら、ちらっと黄杏を覗いた。
「それは、産まれてみなければ、分からないじゃない。姫君の可能性だってあるわ。」
黄杏は、ずっと下を向いている。
「あのね、黄杏さん。私、何もあなたを差し置いて、私が国母になりたいって、言ってる訳じゃないのよ。」
紅梅は黄杏の手に、自分の手をそっと添えた。
「私がお子を授かったのは、あなたが薬草をくれたお陰だし。それにね、黄杏さんにもお子ができて、私、ほっとしているのよ?」
「そうなの?」
「そうじゃない。私一人だけお子を産んだら、黄杏さんが流産したのも、黒音さんが亡くなったのも、私が何かしたからだって、思われるじゃない!」
紅梅は、ハッとして口を押えた。
「ごめんなさい。嫌な事、思い出させて。」
「ううん。」
黄杏は一度目を閉じた。
「そうね。どちらが先に男の御子を産んでも、恨みっこなしね。」
「そうよ。」
黄杏と紅梅は、手を取りあった。
「どんな名前が、つけられるのかしら。」
「きっと、王と同じような名前が、つけられるわよ。」
二人は一緒に、空を眺めた。
「どちらにしても、王にとっては、初めての御子なのね。」
「そうだわ。やっと王も、お父上になられるのね。」
それが自分の手で叶えられるとなると、紅梅も黄杏も、誇らしく感じられた。
「無事に生まれる事を、願っています。」
黄杏は、紅梅に一礼をした。
「私も。願わくば、皇子が産まれる事を。」
「まあ。紅梅さんったら。」
それから、1か月した後。
紅梅は産気づき、屋敷の中に産婆が駆け付けた。
だが、2日経っても生まれない。
業を煮やした信志は、紅梅の屋敷を訪れた。
「まだ生まれないのか!」
「もう少しでございます。」
うんうん唸る紅梅を他所に、女人達は産まれた時の産着や、産湯の準備で大忙しだ。
「ああ、紅梅。無事であってくれ。」
信志は、ずっと手を握りしめ、御子が無事生まれてくる事を祈った。
だが二日目の夜になっても、まだ御子は産まれない。
「王よ。今日のところは、一旦引き上げた方が……」
女人が気を利かせて、王に休むよう申し伝えた時だ。
「産まれます!」
産婆が叫んだ。
「紅梅!がんばるんだ!」
今にも産所に入りそうな勢いの信志を、女人達が止める中、紅梅の唸り声と共に、御子は産声を上げた。
「御生まれになりました!」
産湯につかった御子が、産婆の手で信志の元へ、届けられた。
「姫君でございます。」
信志の腕の中で、元気よく動き回る御子は、紅梅によく似ていた。
「王……男の御子でなく、申し訳ありません。」
紅梅の目には、涙で濡れていた。
「どうして謝るのだ。こんなにも、元気な御子を、産んでくれたと言うのに。」
信志は、紅梅の頬を軽く撫でた。
「よく……やってくれた、紅梅。」
「王?」
「よく……産んでくれた。感謝しても、感謝しきれない。紅梅、ありがとう。」
信志は涙ぐみながら、産まれた御子を抱きしめた。
「そうだ。御子の名を、決めなければな。」
信志は涙を拭くと、じっと御子の顔を眺めた。
「……明梅はどうだろう。」
紅梅は、手で顔を覆った。
「私の一文字を、授けて下さるのですか?」
「ああ。紅梅のように、美しくて強い女性になってほしいからな。」
紅梅は、うんうんとただ、頷くしかできなかった。
しばらくして、紅梅の父・忠仁も屋敷を訪れた。
「姫君でしたか。」
両手に抱いた忠仁も、涙目になっていた。
「紅梅を初めて抱いた日の事を、思い出します。」
信志にとっても初めての御子だが、忠仁にとっても、初めての孫がこの日、産声をあげたのだった。
「……もう二度と、寂しい思いはさせないよ。」
「ええ……」
気が抜けた返事。
まるで黄杏は、違う人になってしまったようだ。
「なんだかそなたは、世捨て人のようだね。」
「世捨て人……ですか?」
その言葉に、ようやく黄杏は、笑顔を見せた。
「ああ。まるで、一切の欲を浄化したかのようにね。」
そう言って、信志も笑った。
「欲なら……まだございます。」
黄杏は、信志の手を握ると、体を離し向かい合った。
「私は、あなた様のお子が、欲しいのです。」
「黄杏……」
あまりの真剣な黄杏の瞳に、信志の方が、気恥ずかしくなる。
「……そう言えば、紅梅に薬草をあげたのは、そなただったね。紅梅に先に子ができたから、自分も欲しくなったのかな。」
「それも、あるのかもしれません。」
普通なら、違うと否定するところだと言うのに、正直に認める黄杏。
それはそれで、可愛らしいとも思える。
「それよりも、好いた方のお子が、私は欲しいのです。」
信志は、それを聞いて、目から鱗が落ちた気がした。
今迄の自分は、妃達が競って子が欲しいと言うのは、自分の確固たる地位を、誰よりも早く築きたいが為だと思っていた。
王に仕える妃達は、子がいるかいないかで、死に場所さえも天と地程変わってしまう。
祖父王や父王の妃達の末路を、身近で見てきたからこそ、そう分かるのだ。
好きな男の、子が欲しい。
それは、王である自分の妃になっていなければ、黄杏は故郷の村で、当然そのような人生を送っていたかもしれない。
それなのに、自分を好きになってしまったせいで。
自分が黄杏を、王宮に連れて来てしまったせいで。
女として、当たり前のような人生も、黄杏にはまるで宝石を探し当てる程、遠い夢のようになってしまった。
「ああ、そうだな。」
信志は、黄杏をぎゅっと、抱きしめた。
「でも、私は……あなた様の事が、誰よりも好きだから……あなた様とのお子を、私が産みたいと思うのです。」
それを聞いた信志は、黄杏の肩を掴む。
「嬉しいよ、黄杏。」
信志は、黄杏を壊れる程、強く抱きしめた。
「私も、そなたに私の子を、産んでほしいと思う。」
「信志様……」
見つめ合った信志と黄杏は、どちらからともなく、寝台へと横になった。
久しぶりの、二人の情事。
朝がくるのも分からない程、何度も何度も情熱的に抱き合った。
「愛してるよ、黄杏。」
「私もです、信志様……」
それから、2か月後。
黄杏に、懐妊の兆しが現れた。
医師が診断したところ、黄杏は子を身ごもっていった。
直ちに、忠仁は黄杏の懐妊を宣言した。
その事を誰よりも喜んだのは、愛し合う信志と、
黄杏の為に、人生を捧げた兄・将拓だった。
黄杏の懐妊を聞きつけた紅梅は、たくさんの祝い品を連れて屋敷へとやってきた。
「まあ、こんなに?」
「意外と必要な物って、多いのよ。」
そう言いながら、紅梅は大きなお腹を抱えて、椅子に座った。
「それにしても、あなたってちゃっかりしてるわね。」
「私が?」
黄杏は、自分を指さした。
「ええ、そうよ。久しぶりに王が訪れたと思ったら、いつの間にかお子ができてるし。」
「それは、紅梅さんも一緒だと思うのだけど。」
黄杏と紅梅は、顔を見合わせて、笑いあった。
「ところで、私達の産まれてくるお子だけれど。」
お茶をすすりながら、紅梅は大きく息を吸った。
「先に皇子を産んだ方が、国母になるのね。」
黄杏は、目を大きくしながら、紅梅を見つめた。
「……ええ。」
「あら、なんだか他人の話みたいに、感じているようね。」
黄杏は、紅梅にお茶を注いだ。
「白蓮様のお話だと、一度懐妊したお妃から、跡継ぎは産まれると言う事だから、今の時点ではあなたの方が、確率は高そうだけれどね。」
紅梅は、お茶を飲みながら、ちらっと黄杏を覗いた。
「それは、産まれてみなければ、分からないじゃない。姫君の可能性だってあるわ。」
黄杏は、ずっと下を向いている。
「あのね、黄杏さん。私、何もあなたを差し置いて、私が国母になりたいって、言ってる訳じゃないのよ。」
紅梅は黄杏の手に、自分の手をそっと添えた。
「私がお子を授かったのは、あなたが薬草をくれたお陰だし。それにね、黄杏さんにもお子ができて、私、ほっとしているのよ?」
「そうなの?」
「そうじゃない。私一人だけお子を産んだら、黄杏さんが流産したのも、黒音さんが亡くなったのも、私が何かしたからだって、思われるじゃない!」
紅梅は、ハッとして口を押えた。
「ごめんなさい。嫌な事、思い出させて。」
「ううん。」
黄杏は一度目を閉じた。
「そうね。どちらが先に男の御子を産んでも、恨みっこなしね。」
「そうよ。」
黄杏と紅梅は、手を取りあった。
「どんな名前が、つけられるのかしら。」
「きっと、王と同じような名前が、つけられるわよ。」
二人は一緒に、空を眺めた。
「どちらにしても、王にとっては、初めての御子なのね。」
「そうだわ。やっと王も、お父上になられるのね。」
それが自分の手で叶えられるとなると、紅梅も黄杏も、誇らしく感じられた。
「無事に生まれる事を、願っています。」
黄杏は、紅梅に一礼をした。
「私も。願わくば、皇子が産まれる事を。」
「まあ。紅梅さんったら。」
それから、1か月した後。
紅梅は産気づき、屋敷の中に産婆が駆け付けた。
だが、2日経っても生まれない。
業を煮やした信志は、紅梅の屋敷を訪れた。
「まだ生まれないのか!」
「もう少しでございます。」
うんうん唸る紅梅を他所に、女人達は産まれた時の産着や、産湯の準備で大忙しだ。
「ああ、紅梅。無事であってくれ。」
信志は、ずっと手を握りしめ、御子が無事生まれてくる事を祈った。
だが二日目の夜になっても、まだ御子は産まれない。
「王よ。今日のところは、一旦引き上げた方が……」
女人が気を利かせて、王に休むよう申し伝えた時だ。
「産まれます!」
産婆が叫んだ。
「紅梅!がんばるんだ!」
今にも産所に入りそうな勢いの信志を、女人達が止める中、紅梅の唸り声と共に、御子は産声を上げた。
「御生まれになりました!」
産湯につかった御子が、産婆の手で信志の元へ、届けられた。
「姫君でございます。」
信志の腕の中で、元気よく動き回る御子は、紅梅によく似ていた。
「王……男の御子でなく、申し訳ありません。」
紅梅の目には、涙で濡れていた。
「どうして謝るのだ。こんなにも、元気な御子を、産んでくれたと言うのに。」
信志は、紅梅の頬を軽く撫でた。
「よく……やってくれた、紅梅。」
「王?」
「よく……産んでくれた。感謝しても、感謝しきれない。紅梅、ありがとう。」
信志は涙ぐみながら、産まれた御子を抱きしめた。
「そうだ。御子の名を、決めなければな。」
信志は涙を拭くと、じっと御子の顔を眺めた。
「……明梅はどうだろう。」
紅梅は、手で顔を覆った。
「私の一文字を、授けて下さるのですか?」
「ああ。紅梅のように、美しくて強い女性になってほしいからな。」
紅梅は、うんうんとただ、頷くしかできなかった。
しばらくして、紅梅の父・忠仁も屋敷を訪れた。
「姫君でしたか。」
両手に抱いた忠仁も、涙目になっていた。
「紅梅を初めて抱いた日の事を、思い出します。」
信志にとっても初めての御子だが、忠仁にとっても、初めての孫がこの日、産声をあげたのだった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
【書籍化・取り下げ予定】あなたたちのことなんて知らない
gacchi
恋愛
母親と旅をしていたニナは精霊の愛し子だということが知られ、精霊教会に捕まってしまった。母親を人質にされ、この国にとどまることを国王に強要される。仕方なく侯爵家の養女ニネットとなったが、精霊の愛し子だとは知らない義母と義妹、そして婚約者の第三王子カミーユには愛人の子だと思われて嫌われていた。だが、ニネットに虐げられたと嘘をついた義妹のおかげで婚約は解消される。それでも精霊の愛し子を利用したい国王はニネットに新しい婚約者候補を用意した。そこで出会ったのは、ニネットの本当の姿が見える公爵令息ルシアンだった。書籍化予定です。取り下げになります。詳しい情報は決まり次第お知らせいたします。
【完結】この胸が痛むのは
Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」
彼がそう言ったので。
私は縁組をお受けすることにしました。
そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。
亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。
殿下と出会ったのは私が先でしたのに。
幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです……
姉が亡くなって7年。
政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが
『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。
亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……
*****
サイドストーリー
『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。
こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。
読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです
* 他サイトで公開しています。
どうぞよろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる