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第1章 出張旅行
①
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「里佳子君、この書類をまとめてくれないか。」
「はい、副社長。」
書類を渡される時に、副社長と指が触れる。
「すみません!失礼しました!」
ドキッとして、書類を落としてしまった。
「大丈夫?」
副社長が、わざわざ椅子から離れて、書類を拾ってくれた。
「本当にすみません。」
「いいんだよ。」
副社長は、書類を私に渡すと、私の頭をなでなでしてくれた。
25にもなって、頭を撫でられて嬉しがるなんて、子供かっ!
でも……
「ん?どうした?」
社内でも美男子ランキング1位の新田副社長だから、嬉しいんだよね。
新田疾風副社長。
この会社の御曹司。
結婚はまだしていない。
彼女は、公式な人はいない。
皆、副社長に近づいては、離れて行く。
中には、女優さんやモデルさんもいて。
私は、持ちきれない気持ちを、いつも悶々と抱えている。
副社長……好きです。
その気持ちは、いつか副社長に、届くのかな。
そして、しばらく経っての事だ。
「えっ⁉出張に同行?私がですか?」
「うん。ぜひ、里佳子君にお願いしたいんだが。いいかな。」
いつも出張は、お一人で行ってるのに。
しかも、出張に同行なんて……
まるで、好きな人と旅行に行っているみたいじゃない!
「ダメかな。」
「いいえ!ぜひ、お供させてください。」
こんな機会、もうないかもしれない。
これは、チャンスだと思って、頑張らないと!
そして、その出張の日。
私は一日分の荷物を持って、新幹線の駅に降り立った。
「里佳子君。」
「副社長!」
好きな人と待ち合わせなんて、ドキドキする。
「じゃあ、新幹線に乗ろうか。」
「はい。」
チケットを見ながら席を確認すると、二人掛けの席に隣同士だ。
うわああ!本当の恋人同士みたい。
「里佳子君、窓際座っていいよ。」
「有難うございます。」
さすが紳士の副社長。
女性が喜ぶことを知っている。
「目的地に着くまで、自由にしてていいからね。」
「はい。」
隣で副社長を見られる。
それだけで、もう満足だよ。
新幹線が動くと、私達の二人の時間が、始まった。
「はい、副社長。」
書類を渡される時に、副社長と指が触れる。
「すみません!失礼しました!」
ドキッとして、書類を落としてしまった。
「大丈夫?」
副社長が、わざわざ椅子から離れて、書類を拾ってくれた。
「本当にすみません。」
「いいんだよ。」
副社長は、書類を私に渡すと、私の頭をなでなでしてくれた。
25にもなって、頭を撫でられて嬉しがるなんて、子供かっ!
でも……
「ん?どうした?」
社内でも美男子ランキング1位の新田副社長だから、嬉しいんだよね。
新田疾風副社長。
この会社の御曹司。
結婚はまだしていない。
彼女は、公式な人はいない。
皆、副社長に近づいては、離れて行く。
中には、女優さんやモデルさんもいて。
私は、持ちきれない気持ちを、いつも悶々と抱えている。
副社長……好きです。
その気持ちは、いつか副社長に、届くのかな。
そして、しばらく経っての事だ。
「えっ⁉出張に同行?私がですか?」
「うん。ぜひ、里佳子君にお願いしたいんだが。いいかな。」
いつも出張は、お一人で行ってるのに。
しかも、出張に同行なんて……
まるで、好きな人と旅行に行っているみたいじゃない!
「ダメかな。」
「いいえ!ぜひ、お供させてください。」
こんな機会、もうないかもしれない。
これは、チャンスだと思って、頑張らないと!
そして、その出張の日。
私は一日分の荷物を持って、新幹線の駅に降り立った。
「里佳子君。」
「副社長!」
好きな人と待ち合わせなんて、ドキドキする。
「じゃあ、新幹線に乗ろうか。」
「はい。」
チケットを見ながら席を確認すると、二人掛けの席に隣同士だ。
うわああ!本当の恋人同士みたい。
「里佳子君、窓際座っていいよ。」
「有難うございます。」
さすが紳士の副社長。
女性が喜ぶことを知っている。
「目的地に着くまで、自由にしてていいからね。」
「はい。」
隣で副社長を見られる。
それだけで、もう満足だよ。
新幹線が動くと、私達の二人の時間が、始まった。
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