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新しい環境
④
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いいじゃない、いいじゃない。
彼ならきっと、二課をうまくまとめてくれるわよ。
「斉藤さん、隣がいなくなって寂しそうね。」
青川君はチラッとだけ、斉藤さんを見た。
「来年になれば、新しい人が来ますよ。」
私は目をぱちくりさせる。
「意外とあっさりしてるのね。」
もしかして、柚希ちゃんの片思い?
「彼女、俺がいなくなっても、仕事しなきゃいけないんです。」
青川君は、どことなく彼女を見つめた。
「斉藤さんは、アバウトなところがあって、一見腰掛けのように見えますが、実はキャリア志向が強いんです。」
「そうなの?」
確かに結婚したら、アルバイトがいいって言いそうな子だけど。
「浅見課長のようなキャリアウーマンになりたいそうです。彼女の事、可愛がってあげてください。」
えっ?私みたいになりたい?
私が柚希ちゃんを見ると、彼女はニコッと笑った。
今どきの明るい髪の女の子。服装はスーツが多いけれど、パステルカラーのシャツを着こなす男子受けしそうな女子。
化粧は薄いが、目がぱっちり。まつ毛も長い。
よく見ると、モテそうじゃない?
「ねえ、斉藤さんって彼氏いるの?」
「さあ。」
さあ⁉君じゃないのか!青川君!
「プライベートは一切、関わっていないので。」
― 斉藤が、青川Loveなんだよ。 -
ごめん、柊真。柚希ちゃん、青川君の彼女じゃないみたいよ。
「浅見課長、荷物はここでいいですか?」
「あっ、うん。」
柊真が使ってたデスクを見ると、彼が使ってた手帳が、そっと置かれていた。
「これ……」
私がその手帳を手に取り、表紙をめくると、そこには彼の文字があった。
【これが恭香の力になりますように。】
更にページをめくると、一課の日誌みたいなモノが書かれていた。
そこには一人一人の仕事振りや、失敗点、次はどうしたらいいか。
細かく書かれていた。
「ありがとう、柊真。」
そして私は、一課の皆を見た。
「今日から宜しくね、一課の皆。」
「はいっ!」
大丈夫。皆、あの柊真の下で働いてたんだもの。
「青川課長には、今から承認の仕方を教えるから、私のデスクに来て下さい。その間、二課の承認は……」
「俺がやる。」
柊真が手を挙げた。
「って言うか、青川が慣れるまで一課の承認も、引き続き俺がやるから。」
「はい。」
さすがは結城部長、早速助けに来てくれる。
「早速来ました。浅見課長。」
青川君がメモ帳と椅子を持ってやって来た。
そのメモ帳を見て、柊真の新人の頃を思い出した。
「ふふふ。」
「何ですか?」
青川君が不思議がる。
「ごめんね。ちょっと知り合いのメモ帳と青川君のメモ帳が似ていて。」
「……それって、結城部長ですか?」
私は青川君をまじまじと見た。
「よく分かったわね。」
「だと嬉しいなと思っただけです。」
結構、青川君も柊真の事目標にしてるじゃない。
「じゃあ、このシステムはいつも使ってるわね。」
青川君は、本当にメモを取るのが早くて、しかもそれが綺麗な字だったから、余計に驚いた。
「ここを確認したら、ここに名前を入力して、承認ボタンを押す……」
私は柊真に見守られながら、青川君に承認の仕方を教え始めた。
彼ならきっと、二課をうまくまとめてくれるわよ。
「斉藤さん、隣がいなくなって寂しそうね。」
青川君はチラッとだけ、斉藤さんを見た。
「来年になれば、新しい人が来ますよ。」
私は目をぱちくりさせる。
「意外とあっさりしてるのね。」
もしかして、柚希ちゃんの片思い?
「彼女、俺がいなくなっても、仕事しなきゃいけないんです。」
青川君は、どことなく彼女を見つめた。
「斉藤さんは、アバウトなところがあって、一見腰掛けのように見えますが、実はキャリア志向が強いんです。」
「そうなの?」
確かに結婚したら、アルバイトがいいって言いそうな子だけど。
「浅見課長のようなキャリアウーマンになりたいそうです。彼女の事、可愛がってあげてください。」
えっ?私みたいになりたい?
私が柚希ちゃんを見ると、彼女はニコッと笑った。
今どきの明るい髪の女の子。服装はスーツが多いけれど、パステルカラーのシャツを着こなす男子受けしそうな女子。
化粧は薄いが、目がぱっちり。まつ毛も長い。
よく見ると、モテそうじゃない?
「ねえ、斉藤さんって彼氏いるの?」
「さあ。」
さあ⁉君じゃないのか!青川君!
「プライベートは一切、関わっていないので。」
― 斉藤が、青川Loveなんだよ。 -
ごめん、柊真。柚希ちゃん、青川君の彼女じゃないみたいよ。
「浅見課長、荷物はここでいいですか?」
「あっ、うん。」
柊真が使ってたデスクを見ると、彼が使ってた手帳が、そっと置かれていた。
「これ……」
私がその手帳を手に取り、表紙をめくると、そこには彼の文字があった。
【これが恭香の力になりますように。】
更にページをめくると、一課の日誌みたいなモノが書かれていた。
そこには一人一人の仕事振りや、失敗点、次はどうしたらいいか。
細かく書かれていた。
「ありがとう、柊真。」
そして私は、一課の皆を見た。
「今日から宜しくね、一課の皆。」
「はいっ!」
大丈夫。皆、あの柊真の下で働いてたんだもの。
「青川課長には、今から承認の仕方を教えるから、私のデスクに来て下さい。その間、二課の承認は……」
「俺がやる。」
柊真が手を挙げた。
「って言うか、青川が慣れるまで一課の承認も、引き続き俺がやるから。」
「はい。」
さすがは結城部長、早速助けに来てくれる。
「早速来ました。浅見課長。」
青川君がメモ帳と椅子を持ってやって来た。
そのメモ帳を見て、柊真の新人の頃を思い出した。
「ふふふ。」
「何ですか?」
青川君が不思議がる。
「ごめんね。ちょっと知り合いのメモ帳と青川君のメモ帳が似ていて。」
「……それって、結城部長ですか?」
私は青川君をまじまじと見た。
「よく分かったわね。」
「だと嬉しいなと思っただけです。」
結構、青川君も柊真の事目標にしてるじゃない。
「じゃあ、このシステムはいつも使ってるわね。」
青川君は、本当にメモを取るのが早くて、しかもそれが綺麗な字だったから、余計に驚いた。
「ここを確認したら、ここに名前を入力して、承認ボタンを押す……」
私は柊真に見守られながら、青川君に承認の仕方を教え始めた。
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