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結婚活動開始!
⑤
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「ああ……池崎さん……」
彼の首に手を回す。
「私、初めてのデートでこんな事……」
「出会った時間なんて関係ないよ。お互いが求めてるんだから。」
池崎さんの言葉は、いつも私を大人の余裕で包んでくれる。
私、この人が欲しい。
「来て!思い切り来て!」
私の言葉に池崎さんも激しくなる。
「ああっ、恭香っ!」
私が彼をぎゅっと抱きしめると、彼は動きを止めた。
「あれ?」
そう言って池崎さんが、また動き始める。
「出なかったんですか?」
「今度は出るよ。恭香の中に……っ!」
そしてまた池崎さんは激しく動いて、腰を止めたけれど、苦しそうな顔をしている。
「……私の体、気持ちよくない?」
「気持ちいいよ。ただ……」
「ただ?」
「俺が途中でダメになっちゃって。」
それって……萎えたって事?
「あー、もうダメだ。ごめん。」
池崎さんは、私から離れベッドにダウンしてしまった。
なに、それ。初めての経験なんですけど。
「恭香。満足させられなくて、ごめん。」
池崎さんは、私の体に抱き着いてくる。
「……いえ、疲れてるんですよ。」
「優しいなぁ、恭香は。」
そう言って眠りに着く池崎さん。
反対に悶々とした気持ちを抱えながら、眠れないでいる私。
何がダメだったのだろう。
スタイル?そう言えば、最近崩れてきたような。
「恭香?」
池崎さんが、眠そうに目をこすった。
「ごめん。男も歳をとると体力無くなって、最後までできないんだよ。」
「そうなんですか。」
「恭香が悪いんじゃないから。」
そう言って池崎さんはまた眠りの世界へ。
池崎さんの優しさが、逆に悲しかった。
分かる。もう池崎さん50歳だし。夜が弱くなるのは分かる。
でも、私まだ38歳だよ?これでいいの?
私はその夜、眠れない夜を過ごした。
翌日は、やっぱり寝不足だった。
隣の結城は、昨夜のデートを知っているから、何も言って来ない。
ただ眠い。ひたすら眠い。
仕事に集中したいのに。昨夜の事を忘れたいのに。
「浅見。もう今日は帰れ。」
「えっ?」
結城が私の肩を叩いた。
「顔、真っ青だぞ。帰って休め。」
「大丈夫。ただ眠いだけだから。」
すると結城は、私を片手で立たせた。
「無理するな。」
そして私のバッグとジャケットを持つ。
「行くぞ。」
そして腕を掴み、私を連れて行く。
「……結城、皆見てる。」
「見せておけ。」
結城の後ろ姿が、大きく見える。
ねえ、結城。どこまで私はあなたの世話になっていいの。
その時、足元から崩れ落ちた。
「ごめん、結城。ちょっと休ませて。」
もう立てない。力が入らない。
「浅見、俺の首元にぶら下がって。」
「えっ?」
「いいから早く。」
言われた通りにすると、結城は私を抱きかかえてくれた。
周りからうひゃーと言う声が上がる。
「大丈夫だ。俺が傍にいるから。」
私は結城にぎゅっとしがみついた。
こんなの間違っていると思う。
でも、今は結城の優しさに甘えたくて。仕方がない。
駐車場に着き、私は結城の車の助手席に乗せられた。
黒いシート、シックで高級感のある車。
何故だか結城に似合うと思った。
甲斐甲斐しくも、シートまで倒してもらった。
彼の首に手を回す。
「私、初めてのデートでこんな事……」
「出会った時間なんて関係ないよ。お互いが求めてるんだから。」
池崎さんの言葉は、いつも私を大人の余裕で包んでくれる。
私、この人が欲しい。
「来て!思い切り来て!」
私の言葉に池崎さんも激しくなる。
「ああっ、恭香っ!」
私が彼をぎゅっと抱きしめると、彼は動きを止めた。
「あれ?」
そう言って池崎さんが、また動き始める。
「出なかったんですか?」
「今度は出るよ。恭香の中に……っ!」
そしてまた池崎さんは激しく動いて、腰を止めたけれど、苦しそうな顔をしている。
「……私の体、気持ちよくない?」
「気持ちいいよ。ただ……」
「ただ?」
「俺が途中でダメになっちゃって。」
それって……萎えたって事?
「あー、もうダメだ。ごめん。」
池崎さんは、私から離れベッドにダウンしてしまった。
なに、それ。初めての経験なんですけど。
「恭香。満足させられなくて、ごめん。」
池崎さんは、私の体に抱き着いてくる。
「……いえ、疲れてるんですよ。」
「優しいなぁ、恭香は。」
そう言って眠りに着く池崎さん。
反対に悶々とした気持ちを抱えながら、眠れないでいる私。
何がダメだったのだろう。
スタイル?そう言えば、最近崩れてきたような。
「恭香?」
池崎さんが、眠そうに目をこすった。
「ごめん。男も歳をとると体力無くなって、最後までできないんだよ。」
「そうなんですか。」
「恭香が悪いんじゃないから。」
そう言って池崎さんはまた眠りの世界へ。
池崎さんの優しさが、逆に悲しかった。
分かる。もう池崎さん50歳だし。夜が弱くなるのは分かる。
でも、私まだ38歳だよ?これでいいの?
私はその夜、眠れない夜を過ごした。
翌日は、やっぱり寝不足だった。
隣の結城は、昨夜のデートを知っているから、何も言って来ない。
ただ眠い。ひたすら眠い。
仕事に集中したいのに。昨夜の事を忘れたいのに。
「浅見。もう今日は帰れ。」
「えっ?」
結城が私の肩を叩いた。
「顔、真っ青だぞ。帰って休め。」
「大丈夫。ただ眠いだけだから。」
すると結城は、私を片手で立たせた。
「無理するな。」
そして私のバッグとジャケットを持つ。
「行くぞ。」
そして腕を掴み、私を連れて行く。
「……結城、皆見てる。」
「見せておけ。」
結城の後ろ姿が、大きく見える。
ねえ、結城。どこまで私はあなたの世話になっていいの。
その時、足元から崩れ落ちた。
「ごめん、結城。ちょっと休ませて。」
もう立てない。力が入らない。
「浅見、俺の首元にぶら下がって。」
「えっ?」
「いいから早く。」
言われた通りにすると、結城は私を抱きかかえてくれた。
周りからうひゃーと言う声が上がる。
「大丈夫だ。俺が傍にいるから。」
私は結城にぎゅっとしがみついた。
こんなの間違っていると思う。
でも、今は結城の優しさに甘えたくて。仕方がない。
駐車場に着き、私は結城の車の助手席に乗せられた。
黒いシート、シックで高級感のある車。
何故だか結城に似合うと思った。
甲斐甲斐しくも、シートまで倒してもらった。
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