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一人の医師として
③
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離れている時も、毎日電話をした。
時間を忘れる程、おしゃべりをした。
二人の絆は、薄れていないはず。
「アムジャド。」
「チナ。君の部屋はこっちだ。」
「えっ?私の部屋?」
アムジャドに手を引かれ、私は2階の手前の部屋に通された。
「うわー。豪華な部屋。」
「普段は王の妾妃が使う部屋だ。父王が使っていない部屋だと聞いて、特別に借りた。」
ベッドも大きい。家具も豪華。シャンデリアだって大きい。
「その昔、王に一番愛された妃の部屋だったと言う。チナに一番似合いの場所だ。」
私はアムジャドに抱き着いた。
「ありがとう、アムジャド。こんないい部屋を用意してくれて。」
「ああ。そして僕がこれから毎日通う部屋だ。」
なんだか照れる。
二人の部屋みたいで。
そして部屋に入ろうとした時だ。
「やっと着いたか、チナ。」
振り返ると、国王がいた。
「こんばんは。お久しぶりです。」
「ああ。」
ふと見ると、その後ろにジャミレトさんがいた。
「ジャミレト?なぜここに。」
アムジャドも驚いている。
「私も今日から、ここに住む事になったんです。」
「なに?」
アムジャドは国王の方を向いた。
「私が許した。チナだけここに住んだら、フェアな勝負にならんだろう。」
「しかし……」
「しかしではない。アムジャド、おまえはジャミレトとチナを一日ずつ交代で会うのだ。」
「父王!」
「これは勝負だ。おまえもフェアで行け。」
そして国王は去って行った。
後に残されたのは、3人だけ。
「今夜のところは、チナに譲ってあげる。でもアムジャド皇太子、明日の晩は私のところですよ。」
そしてジャミレトさんは、隣の部屋へ消えて行った。
「すまない、チナ。こんな事になってしまって。」
「ううん。気にしないで。お父さんの言う通りよ。私のところばかり来ていたら、フェアな勝負にならないわ。」
「チナ……」
アムジャドは私を抱き寄せてくれた。
この瞬間が好き。
アムジャドに包まれている気がするから。
「さあ、行きましょう。私達の部屋へ。」
「ああ。」
部屋へ入ると、アムジャドが私を抱きかかえてくれた。
「アムジャド?」
するとアムジャドは真っすぐベッドへ行き、私を降ろした。
服を脱ぎ、いつもの引き締まった身体が見える。
「拒まないでくれ。もう君を抱きたくて、我慢できないんだ。」
「うん。」
いつもはアムジャドに服を脱がせてもらうけれど、今日は自分で服を脱いだ。
「ああ、いつ見ても綺麗だ。」
「アムジャドも、とても素敵よ。」
私達はキスを交わすと、体を重ね合わせた。
「チナ……チナ……」
「アムジャド!」
抱きしめた身体から、温もりが伝わる。
「チナ。僕はチナに誓うよ。決してジャミレトには、手を出さない。」
「アムジャド……」
「チナも他の男に、体を許さないでくれ。僕だけだと誓ってくれ。」
「ええ、誓うわ。あなただけよ、アムジャド。」
初めて一緒に住む夜。
私達はお互いだけだと、誓いあった。
「ああ、チナ。愛している。」
「私もよ。私も愛している。アムジャド。」
この空間の中で、お互いの吐息だけが聞こえる。
いつの間にか、アムジャドの肌が私と溶け合って、一つになっている気がした。
この日の夜は、忘れられないモノになった。
いつの間にかウトウトして、ふと気が付くとアムジャドの胸の中で眠っていた。
アムジャドの顔って、鼻筋が通っていて、かっこいい。
アムジャドには弟さん達がいるって言ってたけれど、みんなカッコいいのかしら。
「ん?」
目を覚ましたアムジャドは、私をぎゅうっと抱きしめてくれた。
「眠れないの?チナ。」
「ううん。目が覚めただけ。」
私はアムジャドの身体に手を伸ばした。
「チナ?」
「明日はジャミレトさんのところなのね。」
するとアムジャドは、私の手を握ってくれた。
「明日もチナの元へ来るよ。」
「どうやって?」
「ジャミレトが寝静まった後に、こっそり抜け出してくる。」
なぜか少年のような表情をしたアムジャドが愛おしかった。
時間を忘れる程、おしゃべりをした。
二人の絆は、薄れていないはず。
「アムジャド。」
「チナ。君の部屋はこっちだ。」
「えっ?私の部屋?」
アムジャドに手を引かれ、私は2階の手前の部屋に通された。
「うわー。豪華な部屋。」
「普段は王の妾妃が使う部屋だ。父王が使っていない部屋だと聞いて、特別に借りた。」
ベッドも大きい。家具も豪華。シャンデリアだって大きい。
「その昔、王に一番愛された妃の部屋だったと言う。チナに一番似合いの場所だ。」
私はアムジャドに抱き着いた。
「ありがとう、アムジャド。こんないい部屋を用意してくれて。」
「ああ。そして僕がこれから毎日通う部屋だ。」
なんだか照れる。
二人の部屋みたいで。
そして部屋に入ろうとした時だ。
「やっと着いたか、チナ。」
振り返ると、国王がいた。
「こんばんは。お久しぶりです。」
「ああ。」
ふと見ると、その後ろにジャミレトさんがいた。
「ジャミレト?なぜここに。」
アムジャドも驚いている。
「私も今日から、ここに住む事になったんです。」
「なに?」
アムジャドは国王の方を向いた。
「私が許した。チナだけここに住んだら、フェアな勝負にならんだろう。」
「しかし……」
「しかしではない。アムジャド、おまえはジャミレトとチナを一日ずつ交代で会うのだ。」
「父王!」
「これは勝負だ。おまえもフェアで行け。」
そして国王は去って行った。
後に残されたのは、3人だけ。
「今夜のところは、チナに譲ってあげる。でもアムジャド皇太子、明日の晩は私のところですよ。」
そしてジャミレトさんは、隣の部屋へ消えて行った。
「すまない、チナ。こんな事になってしまって。」
「ううん。気にしないで。お父さんの言う通りよ。私のところばかり来ていたら、フェアな勝負にならないわ。」
「チナ……」
アムジャドは私を抱き寄せてくれた。
この瞬間が好き。
アムジャドに包まれている気がするから。
「さあ、行きましょう。私達の部屋へ。」
「ああ。」
部屋へ入ると、アムジャドが私を抱きかかえてくれた。
「アムジャド?」
するとアムジャドは真っすぐベッドへ行き、私を降ろした。
服を脱ぎ、いつもの引き締まった身体が見える。
「拒まないでくれ。もう君を抱きたくて、我慢できないんだ。」
「うん。」
いつもはアムジャドに服を脱がせてもらうけれど、今日は自分で服を脱いだ。
「ああ、いつ見ても綺麗だ。」
「アムジャドも、とても素敵よ。」
私達はキスを交わすと、体を重ね合わせた。
「チナ……チナ……」
「アムジャド!」
抱きしめた身体から、温もりが伝わる。
「チナ。僕はチナに誓うよ。決してジャミレトには、手を出さない。」
「アムジャド……」
「チナも他の男に、体を許さないでくれ。僕だけだと誓ってくれ。」
「ええ、誓うわ。あなただけよ、アムジャド。」
初めて一緒に住む夜。
私達はお互いだけだと、誓いあった。
「ああ、チナ。愛している。」
「私もよ。私も愛している。アムジャド。」
この空間の中で、お互いの吐息だけが聞こえる。
いつの間にか、アムジャドの肌が私と溶け合って、一つになっている気がした。
この日の夜は、忘れられないモノになった。
いつの間にかウトウトして、ふと気が付くとアムジャドの胸の中で眠っていた。
アムジャドの顔って、鼻筋が通っていて、かっこいい。
アムジャドには弟さん達がいるって言ってたけれど、みんなカッコいいのかしら。
「ん?」
目を覚ましたアムジャドは、私をぎゅうっと抱きしめてくれた。
「眠れないの?チナ。」
「ううん。目が覚めただけ。」
私はアムジャドの身体に手を伸ばした。
「チナ?」
「明日はジャミレトさんのところなのね。」
するとアムジャドは、私の手を握ってくれた。
「明日もチナの元へ来るよ。」
「どうやって?」
「ジャミレトが寝静まった後に、こっそり抜け出してくる。」
なぜか少年のような表情をしたアムジャドが愛おしかった。
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