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第六章-朔日-
第6章 第101話
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「この『接見の間』は、この上の『儀式の間』の入り口であると同時に、上級官僚の私室の入り口でもあり、遠方の下界への通廊の入り口でもあります」
モーセス・グースが、説明する。
「右の階段が官僚の私室に続く階段、左が『儀式の間』へ続く階段です。そして、広間からはいくつかの通廊がご覧になれますでしょう、これらは、それぞれ、遙か彼方の地上、外界へ繋がっているそうです」
「外界?」
オーガストが、もっともな質問をする。
「具体的には、どこに?」
「分かりません」
あっさりと、モーセスは答える。
「拙僧はこの通廊を使ったことがありませんし、拙僧の知る限り、ここを使った者は拙僧がここに来て以来居ないはずです……『赤の女王』と『貴き宝珠』を除いては。資料も一切残されていませんし、嘘か本当か、生身の人間では、行きだおれるまで歩いても出口にたどり着かないとか」
「なんと……」
「……まあ、あなたの言うことだから、嘘はないんでしょうけれど」
うさんくさそうに、ユモはその通廊の一つの奥を見つめて、言う。
「だとしたら、何の役にも立たなくない?」
「はい」
これまた、モーセスは即座に肯定し、言葉を続ける。
「人間には、役に立たないものなのでしょう。それが故に、資料がない。そういう事なのだと、拙僧は理解しております」
「ああ……」
「……それは、つまり……」
「ここを利用している、いえ、いたのは、『ユゴスキノコ』あるいは『古の支配者』のいずれか、あるいは両方である、という事ですね?」
「そういう事になります」
みなまで言わないユモとオーガストに続けて言ったニーマントの言葉に、モーセスは、頷く。
「その頃のことは、拙僧はおろかこの地下の『奉仕種族』ですら知る由もありません。『奉仕種族』はその頃には既に居ましたが、言われるとおりに働いただけで、何の目的で、どこまで穴を穿ったかなど、興味がない故に覚えてもいないのです」
「それはそれで、困ったもんだわね」
ユモは、苦笑する。
「従順なのはともかく、言われるがままってのはいただけないわ」
「拙僧も、そう思います」
ゆっくりと頷いて、モーセスが答える。
「つい先日までは、それでも良いとも思っていたのですが……信仰とは全てを捧げる行為、全ては神の御心のまま、それこそが宗教者のあるべき姿である、とも。しかし、今は……」
モーセスは、顔を上げて、上級官僚達の私室があると言う階段の先を見る。帽子を整え、わずかに寂しげな微笑みをたたえながら。
「……今は、拙僧は、拙僧として、知るべき事を知り、するべき事をしたい。そう思うようになりました。だからこそ、今の『彼ら』の姿にも、我慢がならないのかも知れません」
モーセスは、笑顔で、ユモに振り返る。
「『福音の少女』とは、なんとも難儀な、迷惑な存在でありましょう事か。それこそ、拙僧にとっては、『赤の女王』以上の『悪魔の誘惑』であると言えましょう」
「あら?今頃気付いたの?」
にんまりと笑って、ユモは返した。
「あたしは、魔女。宗教者が忌み嫌い、人を誘惑し、誑かす、悪しき存在と決めつける、魔女そのものなのよ?」
「然り」
モーセスは、破顔する。
「さすれば、拙僧も、立派な破戒僧というわけでしょう。ならば、破戒僧は破戒僧らしく、意に染まぬ古いしきたりを破壊して進ぜましょう」
「……では、参りましょう」
モーセスは、左の階段を見上げて、言う。
「この次のホールが『儀式の間』、祭司長、『魂の救済者』の者が待つ部屋になります。そして、その先が『謁見の間』、前室には拙僧と同格の『哀れみの主』の同胞団員が居るはずです。極力、平和裏に進みたいと思いますが……」
「出たとこ勝負よ」
ユモは、腰に手を当てて、階段の上を睨めつける。
「目的の為に手段を選ばず、とまでは言わないけど、手段のために目的をおろそかにするわけにはいかないわ」
「改めて確認して置きますが」
ニーマントが、口を挟んだ。
「ミスタ・グースの目的が貴き宝珠との直談判とケシュカル君を取り返すこと、これはいいとして、ユモさんの目的とは?ミスタ・グースと同一という事でよろしいので?」
「当然よ」
ユモは、即答する。
「はっきり言って、ケシュカルを奪還すること自体はあたしにとってはメリットもデメリットもないけど、ここまで良いようにあしらわれてるってのも業腹だもの。この魔女、ユモ・タンカ・ツマンスカヤを謀ってケシュカルを拐かした、その事に対するおとしまえは、キッチリとつけてあげないと沽券に関わるってものよ」
ユモは、キッと、鋭い視線を男達に投げかける。
「さ!行きましょ!」
『接見の間』の出口、二つ並んだ扉のうち、左の、より荘厳な扉に向かって立つユモの隣で、モーセス・グースは件の金の鍵を取り出し、扉を解錠する。両手で観音開きを押し開いたモーセスは、先頭に立ってその先の階段を上る。
さほどは長くない上り階段のたどり着く先は、『儀式の間』と呼ばれる、先ほどまでよりは小さいホールに出る。天井からは、浅層階の天窓を模したような照明設備なのだろう、燦々と日の光が差している、ように思える。
ここで待機していたのだろう9名の高官、いずれも金の刺繍をたっぷりと施した純白の外套――チュパと言うよりローブに近い――を着た高官達は、モーセス、ユモ、そしてオーガストを見ると、少し驚きの色を見せつつも、無言で、うやうやしく、何やら大きな噴霧器と、黒い外套及びフェルト靴を三人に差し出す。
「本来、下の階でやっておくべき、香水の噴霧と着替えです」
ユモとオーガストに振り向いて、モーセスが説明する、本来は沈黙の掟があるこの空間で、あろうことかモーセス自身がその禁を破ったことに戸惑う高官達を気にも留めずに。
「ここまでのゴタゴタで抜けてしまったことの連絡でも来ていたのでしょう。お気に召さないならば、無視されても結構ですが?」
「そうね……」
ちょっとだけ考え込んで、ユモは答える。
「どうやって連絡したかには疑問があるけど。それはともかくとして、地域の慣習は大事だわ。あたしは、『傍若無人な西洋人』でありたくはないもの……でも、得体のしれない香水は、ちょっと遠慮したいわね」
宗教施設での香料の類いには、往々にして酩酊成分が含まれている事がある。明言はせずともそれを警戒しているのだろうユモに、オーガストも頷いてみせる。
「確かに、可能な範囲で慣習に従う方が良いと、私も思います」
「ならば」
モーセスは、高官達に振り向いて、言う。
「半袈裟を持って来て下さい。三人分、お願いします」
「半袈裟?」
聞き慣れない単語に、ユモは聞き返す。
慌てて何かを取りに行く高官から視線をユモに戻して、モーセスは頷き、答える。
「拙僧のような在野の者が『都』の深部を訪れる際に使う、略式の衣装です」
思ったより早く戻って来た高官からその『半袈裟』なるものを受け取って、モーセスはユモの肩にそれをかける。
「略式とは言え、この半袈裟は権威としてはその外套に劣るものではありません」
ユモに続けてオーガストにも半袈裟――高級な絹で織られた、金糸で呪文が縫い取られた帯状の黒い布――をかけながら、モーセスは続ける。
「外套では、いざという時に不自由かも知れませんが、この半袈裟であれば枷になる事はありますまい」
「お心遣い、痛み入ります」
「三人分って、あと一つは誰の分?」
ユモが、モーセスの手元を見ながら聞く。
「やあ、言ってから拙僧も気付きました、うっかりニーマントさんを頭数に入れてしまいました。拙僧は自前がありますから……さて、どうしたものか」
「いらないなら、ユキにお土産にもらっていくわ。あの娘、そもそも仏教徒だし」
「名案ですな」
ユモの提案に、オーガストが同意する。
「香水と靴は勘弁していただきましょう。いささか例外的ですが、これでこの先に進ませていただきます。よろしいですな?」
モーセスは、居並ぶ高官達に告げる。
高官達は、一斉に頭を垂れる。
「……下で何があったか、知ってるって事かしら?」
「可能性は、否定出来ませんな」
ユモの呟きに、オーガストも頷く。
「問題なのは、どうやって知ったか、って事だけど……」
「……恐らくは……」
「……でしょうね……」
もったいぶったオーガストの返しに、ユモも眉根を寄せて頷いた。
三人は、高官達に導かれて『儀式の間』を出て、さらに階段を上る。階段の上には、明らかに王子付きの秘書官か何かであろう佇まいの高官が二人、上がってくるモーセスに合わせてしずしずと後ろに下がる。
その高官達に軽く頷いて、モーセスは王子、貴き宝珠が居るはずの『謁見の間』の扉の前に立つ。
ユモとオーガストは、それぞれモーセスの斜め後ろに控える。
モーセス・グースは、一呼吸してから、言った。
「……恐れながら、モーセス・グース、王子にお目通り願いたく、参上仕りました。是非とも、拝謁願いたく、お願い申し上げます」
「王子は、今、ここには有らせられません」
扉の向こうから、聞き覚えのある声が、貴き宝珠の不在を伝える。
その声を聞いて、驚きを隠せない顔でモーセスは後ろの二人に振り返った。
「御用の向きは、私が承りましょう」
ユモとオーガストも、険しい顔でモーセスに頷き返す。
「お入りください、師範」
その声と同時に、二人の秘書官が『謁見の間』の扉を開く。
扉の向こうで待つのは、金糸で呪文が縫い取りされた黒い外套を羽織った、ペーター・メークヴーディヒリーベ少尉だった。
モーセス・グースが、説明する。
「右の階段が官僚の私室に続く階段、左が『儀式の間』へ続く階段です。そして、広間からはいくつかの通廊がご覧になれますでしょう、これらは、それぞれ、遙か彼方の地上、外界へ繋がっているそうです」
「外界?」
オーガストが、もっともな質問をする。
「具体的には、どこに?」
「分かりません」
あっさりと、モーセスは答える。
「拙僧はこの通廊を使ったことがありませんし、拙僧の知る限り、ここを使った者は拙僧がここに来て以来居ないはずです……『赤の女王』と『貴き宝珠』を除いては。資料も一切残されていませんし、嘘か本当か、生身の人間では、行きだおれるまで歩いても出口にたどり着かないとか」
「なんと……」
「……まあ、あなたの言うことだから、嘘はないんでしょうけれど」
うさんくさそうに、ユモはその通廊の一つの奥を見つめて、言う。
「だとしたら、何の役にも立たなくない?」
「はい」
これまた、モーセスは即座に肯定し、言葉を続ける。
「人間には、役に立たないものなのでしょう。それが故に、資料がない。そういう事なのだと、拙僧は理解しております」
「ああ……」
「……それは、つまり……」
「ここを利用している、いえ、いたのは、『ユゴスキノコ』あるいは『古の支配者』のいずれか、あるいは両方である、という事ですね?」
「そういう事になります」
みなまで言わないユモとオーガストに続けて言ったニーマントの言葉に、モーセスは、頷く。
「その頃のことは、拙僧はおろかこの地下の『奉仕種族』ですら知る由もありません。『奉仕種族』はその頃には既に居ましたが、言われるとおりに働いただけで、何の目的で、どこまで穴を穿ったかなど、興味がない故に覚えてもいないのです」
「それはそれで、困ったもんだわね」
ユモは、苦笑する。
「従順なのはともかく、言われるがままってのはいただけないわ」
「拙僧も、そう思います」
ゆっくりと頷いて、モーセスが答える。
「つい先日までは、それでも良いとも思っていたのですが……信仰とは全てを捧げる行為、全ては神の御心のまま、それこそが宗教者のあるべき姿である、とも。しかし、今は……」
モーセスは、顔を上げて、上級官僚達の私室があると言う階段の先を見る。帽子を整え、わずかに寂しげな微笑みをたたえながら。
「……今は、拙僧は、拙僧として、知るべき事を知り、するべき事をしたい。そう思うようになりました。だからこそ、今の『彼ら』の姿にも、我慢がならないのかも知れません」
モーセスは、笑顔で、ユモに振り返る。
「『福音の少女』とは、なんとも難儀な、迷惑な存在でありましょう事か。それこそ、拙僧にとっては、『赤の女王』以上の『悪魔の誘惑』であると言えましょう」
「あら?今頃気付いたの?」
にんまりと笑って、ユモは返した。
「あたしは、魔女。宗教者が忌み嫌い、人を誘惑し、誑かす、悪しき存在と決めつける、魔女そのものなのよ?」
「然り」
モーセスは、破顔する。
「さすれば、拙僧も、立派な破戒僧というわけでしょう。ならば、破戒僧は破戒僧らしく、意に染まぬ古いしきたりを破壊して進ぜましょう」
「……では、参りましょう」
モーセスは、左の階段を見上げて、言う。
「この次のホールが『儀式の間』、祭司長、『魂の救済者』の者が待つ部屋になります。そして、その先が『謁見の間』、前室には拙僧と同格の『哀れみの主』の同胞団員が居るはずです。極力、平和裏に進みたいと思いますが……」
「出たとこ勝負よ」
ユモは、腰に手を当てて、階段の上を睨めつける。
「目的の為に手段を選ばず、とまでは言わないけど、手段のために目的をおろそかにするわけにはいかないわ」
「改めて確認して置きますが」
ニーマントが、口を挟んだ。
「ミスタ・グースの目的が貴き宝珠との直談判とケシュカル君を取り返すこと、これはいいとして、ユモさんの目的とは?ミスタ・グースと同一という事でよろしいので?」
「当然よ」
ユモは、即答する。
「はっきり言って、ケシュカルを奪還すること自体はあたしにとってはメリットもデメリットもないけど、ここまで良いようにあしらわれてるってのも業腹だもの。この魔女、ユモ・タンカ・ツマンスカヤを謀ってケシュカルを拐かした、その事に対するおとしまえは、キッチリとつけてあげないと沽券に関わるってものよ」
ユモは、キッと、鋭い視線を男達に投げかける。
「さ!行きましょ!」
『接見の間』の出口、二つ並んだ扉のうち、左の、より荘厳な扉に向かって立つユモの隣で、モーセス・グースは件の金の鍵を取り出し、扉を解錠する。両手で観音開きを押し開いたモーセスは、先頭に立ってその先の階段を上る。
さほどは長くない上り階段のたどり着く先は、『儀式の間』と呼ばれる、先ほどまでよりは小さいホールに出る。天井からは、浅層階の天窓を模したような照明設備なのだろう、燦々と日の光が差している、ように思える。
ここで待機していたのだろう9名の高官、いずれも金の刺繍をたっぷりと施した純白の外套――チュパと言うよりローブに近い――を着た高官達は、モーセス、ユモ、そしてオーガストを見ると、少し驚きの色を見せつつも、無言で、うやうやしく、何やら大きな噴霧器と、黒い外套及びフェルト靴を三人に差し出す。
「本来、下の階でやっておくべき、香水の噴霧と着替えです」
ユモとオーガストに振り向いて、モーセスが説明する、本来は沈黙の掟があるこの空間で、あろうことかモーセス自身がその禁を破ったことに戸惑う高官達を気にも留めずに。
「ここまでのゴタゴタで抜けてしまったことの連絡でも来ていたのでしょう。お気に召さないならば、無視されても結構ですが?」
「そうね……」
ちょっとだけ考え込んで、ユモは答える。
「どうやって連絡したかには疑問があるけど。それはともかくとして、地域の慣習は大事だわ。あたしは、『傍若無人な西洋人』でありたくはないもの……でも、得体のしれない香水は、ちょっと遠慮したいわね」
宗教施設での香料の類いには、往々にして酩酊成分が含まれている事がある。明言はせずともそれを警戒しているのだろうユモに、オーガストも頷いてみせる。
「確かに、可能な範囲で慣習に従う方が良いと、私も思います」
「ならば」
モーセスは、高官達に振り向いて、言う。
「半袈裟を持って来て下さい。三人分、お願いします」
「半袈裟?」
聞き慣れない単語に、ユモは聞き返す。
慌てて何かを取りに行く高官から視線をユモに戻して、モーセスは頷き、答える。
「拙僧のような在野の者が『都』の深部を訪れる際に使う、略式の衣装です」
思ったより早く戻って来た高官からその『半袈裟』なるものを受け取って、モーセスはユモの肩にそれをかける。
「略式とは言え、この半袈裟は権威としてはその外套に劣るものではありません」
ユモに続けてオーガストにも半袈裟――高級な絹で織られた、金糸で呪文が縫い取られた帯状の黒い布――をかけながら、モーセスは続ける。
「外套では、いざという時に不自由かも知れませんが、この半袈裟であれば枷になる事はありますまい」
「お心遣い、痛み入ります」
「三人分って、あと一つは誰の分?」
ユモが、モーセスの手元を見ながら聞く。
「やあ、言ってから拙僧も気付きました、うっかりニーマントさんを頭数に入れてしまいました。拙僧は自前がありますから……さて、どうしたものか」
「いらないなら、ユキにお土産にもらっていくわ。あの娘、そもそも仏教徒だし」
「名案ですな」
ユモの提案に、オーガストが同意する。
「香水と靴は勘弁していただきましょう。いささか例外的ですが、これでこの先に進ませていただきます。よろしいですな?」
モーセスは、居並ぶ高官達に告げる。
高官達は、一斉に頭を垂れる。
「……下で何があったか、知ってるって事かしら?」
「可能性は、否定出来ませんな」
ユモの呟きに、オーガストも頷く。
「問題なのは、どうやって知ったか、って事だけど……」
「……恐らくは……」
「……でしょうね……」
もったいぶったオーガストの返しに、ユモも眉根を寄せて頷いた。
三人は、高官達に導かれて『儀式の間』を出て、さらに階段を上る。階段の上には、明らかに王子付きの秘書官か何かであろう佇まいの高官が二人、上がってくるモーセスに合わせてしずしずと後ろに下がる。
その高官達に軽く頷いて、モーセスは王子、貴き宝珠が居るはずの『謁見の間』の扉の前に立つ。
ユモとオーガストは、それぞれモーセスの斜め後ろに控える。
モーセス・グースは、一呼吸してから、言った。
「……恐れながら、モーセス・グース、王子にお目通り願いたく、参上仕りました。是非とも、拝謁願いたく、お願い申し上げます」
「王子は、今、ここには有らせられません」
扉の向こうから、聞き覚えのある声が、貴き宝珠の不在を伝える。
その声を聞いて、驚きを隠せない顔でモーセスは後ろの二人に振り返った。
「御用の向きは、私が承りましょう」
ユモとオーガストも、険しい顔でモーセスに頷き返す。
「お入りください、師範」
その声と同時に、二人の秘書官が『謁見の間』の扉を開く。
扉の向こうで待つのは、金糸で呪文が縫い取りされた黒い外套を羽織った、ペーター・メークヴーディヒリーベ少尉だった。
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