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第二章-月齢25.5-
第2章 第9話
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翌朝。
昨日同様に朝食もペーター少尉と共に摂ったユモと雪風は、ペーター少尉の誘いもあって――ペーター少尉としては、常に目の届くところに二人を置いておきたい事もあって――調査任務に同行する、つもりであった。
「少尉殿!」
食後のコーヒーを当番兵が持って来たところで、別の隊員がテントの入口で声を上げた。
「入りたまえ」
「は。失礼します。ドルマ嬢をお連れしました」
兵――一般親衛隊二等兵隊員――は、緊張気味にテントの入口を開き、背中で帆布をおさえたまま直立不動になる。
その前を、昨夕、街に戻ったはずのドルマがしゃなりと通り過ぎ、ペーター少尉の傍、ユモと雪風のすぐ隣に来て、挨拶する。
「おはようございます、ペーター様」
「おはようございます、ドルマ嬢。ずいぶんとお早いお見えですが、何か?」
ドルマは、すぐ側でマグカップを口元に当てて様子をうかがう異国の少女二人にちらりと視線を投げてから、ペーター少尉の質問に答える。
「はい。他でもありません、このお二人の処遇につきまして、ナルブ様より言伝を承っておりまして、それを一刻も早くお伝えにと」
「それで、こんな早朝にわざわざ?それは大変申し訳ありません……時に、それでは朝食は済まされましたか?」
「いえ、何分、日の出前に出立いたしましたので」
「それは重ね重ね申し訳ない、よろしければ何か用意させましょう、大したものは用意出来ませんが……」
ペーター少尉は、入り口で不動のままの二等兵隊員に視線で促す。二等兵隊員は、踵を鳴らして答えると、即座に踵を返す。
「とにかく、お掛け下さい」
ペーター少尉は、続けてドルマに椅子を勧める。一礼して、ユモの隣の折り畳みチェアに座ったドルマに、ペーター少尉は重ねて尋ねる。
「それで、ナルブ閣下は何と?」
「はい。ナルブ様は、お二人を御自分で見聞されるおつもりで、昼食の席をご用意下さるとの事です。なので、ペーター様におかれましては、是非とも、お二人を連れて屋敷までいらしていただきたく、お待ちすると……ああ、すみません」
「なんとそれは……フムン」
下士官兵の隊員に配膳の最中であったからだろう、即座に軍用ライ麦パンと肉野菜スープが運ばれて来た。礼を言ってそれを受け取ったドルマに、ちょっと考え込んでからペーター少尉は返事する。
「昼食となると、あまり出立までに時間の余裕はありませんね。そう言う事なので、大変申し訳ありませんが、ユモ・タンク嬢、ユキ・タキ嬢、ご準備いただきたくお願いします」
「え?あ、はい」
「参考までに」
咄嗟に雪風は返事して腰を上げ、しかし、ユモはマグカップをテーブルに置いてから、聞く。
「ここからその街だか屋敷だかまで、どれくらいかかります?」
「兵の足で四、五時間、というところです。お二人は、足に自信は?」
ユモと雪風は、顔を見合わせる。
「あたしは大丈夫だけど、あんた、行ける?」
「否も応もないでしょ。歩くわよ、これでも少しは鍛えられえたんだから」
フンスと鼻息荒く、ユモも席を立つ。
「それから、ペーター様、彼女たちと接触した少年からも、ナルブ様は話を聞きたいとの事ですので」
「ああ、それはそうでしょう……君」
ユモと雪風から視線をペーター少尉に戻したドルマに言われて、ペーター少尉は同意の頷きを返し、空になったペーター少尉とユモ&雪風の食器その他を片付けていた二等兵隊員に命ずる。
「例の少年の様子を見てきて下さい。食事が済んでいるようでしたら、話をします」
「思ったんだけどさ」
出かける準備、といっても大した用意があるわけではないが、とにかく整えながら、雪風がユモに話しかける。
「兵隊さんの足でここから四時間って、したらさ、あのドルマって女の人、一体何時に街を出たのかしらね?」
「明け方どころの騒ぎじゃないわよね。確か、日の出前って言ってたけど、相当前よね」
徒歩での移動に備えて、長い髪をざっくりした三つ編みにしながら、ユモが答える。
「軍隊の徒歩移動は十五分の小休止を含んで一時間に4キロメートルが一般らしいですから、ここから目的地までざっくり20キロメートルというところでしょうか」
「まー、頑丈な女だわよね」
これまでに得た知識から暗算して答えたニーマントに、ユモが皮肉を返す。
ペーター少尉によれば、気候と高度と、何よりも西洋文明と現地住民との接触を嫌う中央政府及び宗教者の要請により、移動機械の持ち込みは厳しく制限されており、少なくともこの調査小隊では徒歩以外の移動手段はないのだという。
なお、武装親衛隊と違って一般親衛隊は『軍隊あるいは軍組織』ではなく、あくまで軍組織の階級だけを真似た『政党の下部組織』である事は、ユモも雪風もニーマントもイマイチよくわかっていない。
「高地トレーニングとかあるけど、まあ、好きでやるこっちゃないわよね……」
こちらも、前髪を含めた髪をハーフアップにまとめ、ありあわせの紐で縛って移動に備えている雪風が、呟く。
「……銃は、置いてけってか……」
「まあ、当たり前よね。地方の役人に会うのに完全武装ってのもないでしょ?それに」
名残惜しそうに呟いた雪風に、編んだ髪の上からコートを着直したユモが答える、意味ありげに片方の口角を上げながら。
「あんた、銃なんて要らないでしょ?」
「ま、そうなんだけどさ。ここんとこずっと銃吊してるからさ。なんか、丸腰ってのも落ち着かなくてさ」
「どんだけ戦闘民族よ、あんたは……準備いいわよ、あたしは」
「あたしも。じゃ、行こうか?」
弾を抜いたシリンダーをスイングアウトしたM1917と、チャンバークリアしてマガジンも抜いたM1911を畳んだ毛布の上に置き、その横にボルトを引いたGew.71を寝かせた雪風が立ち上がって答える。
ユモが先に立ち、テントの入り口を勢いよく開いて表に出る。今日の任務に向けて用意をしていた調査小隊の面々が、テントから出てきた少女二人に好奇の、あるいは奇異の目を向ける。だが、これまでの複数回の『時空跳躍』でそういう視線になれてしまっているユモと雪風は、今更まったく意に介さず、ずかずかと歩いてペーター少尉のテントの入り口の前に立ち、立哨の二等兵隊員に告げる。
「少尉さんに取り次いでくれる?あたし達は準備出来ました、って」
テントの中では、ちょうど、机の前に座らされた少年、ケシュカルに、ペーター少尉が片言のチベット語で、上手く伝わらない部分はドルマが補足して、現状とこれからの予定を説明し終えたところだった。
「ああ、丁度よかった」
明らかにほっとした様子で、母国語で、ペーター少尉は言う。
「荷物は特に必要ありません、銃は……外されてますね、賢明です、それをお願いしようと思っておりました」
「ですよねー。ユモ、あんたの銃剣も、まずいんじゃない?」
「え~?これ、武器じゃないのよ?……少尉さん、ダメ?かしら?」
ユモの銃剣は、刃はついていないし、磨き上げた刀身は銀メッキされ、鎬にはオリジナルにはない象嵌が施され、要するに魔法をかける際の道具に特化している。そうでなくても、一般に二次大戦までの銃剣は先端は鋭いがそこ以外は刃付けはされていないか、あっても長大な刀身の先端付近だけのことが多い。
「仮にも地方行政機関に取り調べを受けに行くのですから、私の立場からは置いて行っていただきたいとお願いします。もちろん、往復の安全確保として、武装した隊員が同行します」
そう言われてしまっては、ユモにも強く反対する理由が無くなる。仮に銃剣が無くても魔法をかけること自体は可能だし、そもそも、これから行く先で魔法を使う機会があるとは思えないし、むしろ機会があっては困るだろう。
「……仕方ないわね。じゃあ、ちゃんと保管しておいてよね」
不承不承、ユモはワンピースの腰に巻いていた軍用ベルトごと、鞘に入った銃剣と弾薬盒に入った水晶粉、聖水、聖灰を外し、ペーター少尉の机の上に置く。無造作に置いたように見えて、その実、恒久的な呪いがかかっているので、ユモか、ユモの許可を得ている者――この状況では雪風だけ――以外には銃剣を抜く事も弾薬盒を開けることも出来ないはずである。
「もちろん、私と部隊の名誉にかけて。では、善は急げです。出発いたしましょう」
人数分用意された雑嚢を示しながら、ペーター少尉は朗らかに言った。
昨日同様に朝食もペーター少尉と共に摂ったユモと雪風は、ペーター少尉の誘いもあって――ペーター少尉としては、常に目の届くところに二人を置いておきたい事もあって――調査任務に同行する、つもりであった。
「少尉殿!」
食後のコーヒーを当番兵が持って来たところで、別の隊員がテントの入口で声を上げた。
「入りたまえ」
「は。失礼します。ドルマ嬢をお連れしました」
兵――一般親衛隊二等兵隊員――は、緊張気味にテントの入口を開き、背中で帆布をおさえたまま直立不動になる。
その前を、昨夕、街に戻ったはずのドルマがしゃなりと通り過ぎ、ペーター少尉の傍、ユモと雪風のすぐ隣に来て、挨拶する。
「おはようございます、ペーター様」
「おはようございます、ドルマ嬢。ずいぶんとお早いお見えですが、何か?」
ドルマは、すぐ側でマグカップを口元に当てて様子をうかがう異国の少女二人にちらりと視線を投げてから、ペーター少尉の質問に答える。
「はい。他でもありません、このお二人の処遇につきまして、ナルブ様より言伝を承っておりまして、それを一刻も早くお伝えにと」
「それで、こんな早朝にわざわざ?それは大変申し訳ありません……時に、それでは朝食は済まされましたか?」
「いえ、何分、日の出前に出立いたしましたので」
「それは重ね重ね申し訳ない、よろしければ何か用意させましょう、大したものは用意出来ませんが……」
ペーター少尉は、入り口で不動のままの二等兵隊員に視線で促す。二等兵隊員は、踵を鳴らして答えると、即座に踵を返す。
「とにかく、お掛け下さい」
ペーター少尉は、続けてドルマに椅子を勧める。一礼して、ユモの隣の折り畳みチェアに座ったドルマに、ペーター少尉は重ねて尋ねる。
「それで、ナルブ閣下は何と?」
「はい。ナルブ様は、お二人を御自分で見聞されるおつもりで、昼食の席をご用意下さるとの事です。なので、ペーター様におかれましては、是非とも、お二人を連れて屋敷までいらしていただきたく、お待ちすると……ああ、すみません」
「なんとそれは……フムン」
下士官兵の隊員に配膳の最中であったからだろう、即座に軍用ライ麦パンと肉野菜スープが運ばれて来た。礼を言ってそれを受け取ったドルマに、ちょっと考え込んでからペーター少尉は返事する。
「昼食となると、あまり出立までに時間の余裕はありませんね。そう言う事なので、大変申し訳ありませんが、ユモ・タンク嬢、ユキ・タキ嬢、ご準備いただきたくお願いします」
「え?あ、はい」
「参考までに」
咄嗟に雪風は返事して腰を上げ、しかし、ユモはマグカップをテーブルに置いてから、聞く。
「ここからその街だか屋敷だかまで、どれくらいかかります?」
「兵の足で四、五時間、というところです。お二人は、足に自信は?」
ユモと雪風は、顔を見合わせる。
「あたしは大丈夫だけど、あんた、行ける?」
「否も応もないでしょ。歩くわよ、これでも少しは鍛えられえたんだから」
フンスと鼻息荒く、ユモも席を立つ。
「それから、ペーター様、彼女たちと接触した少年からも、ナルブ様は話を聞きたいとの事ですので」
「ああ、それはそうでしょう……君」
ユモと雪風から視線をペーター少尉に戻したドルマに言われて、ペーター少尉は同意の頷きを返し、空になったペーター少尉とユモ&雪風の食器その他を片付けていた二等兵隊員に命ずる。
「例の少年の様子を見てきて下さい。食事が済んでいるようでしたら、話をします」
「思ったんだけどさ」
出かける準備、といっても大した用意があるわけではないが、とにかく整えながら、雪風がユモに話しかける。
「兵隊さんの足でここから四時間って、したらさ、あのドルマって女の人、一体何時に街を出たのかしらね?」
「明け方どころの騒ぎじゃないわよね。確か、日の出前って言ってたけど、相当前よね」
徒歩での移動に備えて、長い髪をざっくりした三つ編みにしながら、ユモが答える。
「軍隊の徒歩移動は十五分の小休止を含んで一時間に4キロメートルが一般らしいですから、ここから目的地までざっくり20キロメートルというところでしょうか」
「まー、頑丈な女だわよね」
これまでに得た知識から暗算して答えたニーマントに、ユモが皮肉を返す。
ペーター少尉によれば、気候と高度と、何よりも西洋文明と現地住民との接触を嫌う中央政府及び宗教者の要請により、移動機械の持ち込みは厳しく制限されており、少なくともこの調査小隊では徒歩以外の移動手段はないのだという。
なお、武装親衛隊と違って一般親衛隊は『軍隊あるいは軍組織』ではなく、あくまで軍組織の階級だけを真似た『政党の下部組織』である事は、ユモも雪風もニーマントもイマイチよくわかっていない。
「高地トレーニングとかあるけど、まあ、好きでやるこっちゃないわよね……」
こちらも、前髪を含めた髪をハーフアップにまとめ、ありあわせの紐で縛って移動に備えている雪風が、呟く。
「……銃は、置いてけってか……」
「まあ、当たり前よね。地方の役人に会うのに完全武装ってのもないでしょ?それに」
名残惜しそうに呟いた雪風に、編んだ髪の上からコートを着直したユモが答える、意味ありげに片方の口角を上げながら。
「あんた、銃なんて要らないでしょ?」
「ま、そうなんだけどさ。ここんとこずっと銃吊してるからさ。なんか、丸腰ってのも落ち着かなくてさ」
「どんだけ戦闘民族よ、あんたは……準備いいわよ、あたしは」
「あたしも。じゃ、行こうか?」
弾を抜いたシリンダーをスイングアウトしたM1917と、チャンバークリアしてマガジンも抜いたM1911を畳んだ毛布の上に置き、その横にボルトを引いたGew.71を寝かせた雪風が立ち上がって答える。
ユモが先に立ち、テントの入り口を勢いよく開いて表に出る。今日の任務に向けて用意をしていた調査小隊の面々が、テントから出てきた少女二人に好奇の、あるいは奇異の目を向ける。だが、これまでの複数回の『時空跳躍』でそういう視線になれてしまっているユモと雪風は、今更まったく意に介さず、ずかずかと歩いてペーター少尉のテントの入り口の前に立ち、立哨の二等兵隊員に告げる。
「少尉さんに取り次いでくれる?あたし達は準備出来ました、って」
テントの中では、ちょうど、机の前に座らされた少年、ケシュカルに、ペーター少尉が片言のチベット語で、上手く伝わらない部分はドルマが補足して、現状とこれからの予定を説明し終えたところだった。
「ああ、丁度よかった」
明らかにほっとした様子で、母国語で、ペーター少尉は言う。
「荷物は特に必要ありません、銃は……外されてますね、賢明です、それをお願いしようと思っておりました」
「ですよねー。ユモ、あんたの銃剣も、まずいんじゃない?」
「え~?これ、武器じゃないのよ?……少尉さん、ダメ?かしら?」
ユモの銃剣は、刃はついていないし、磨き上げた刀身は銀メッキされ、鎬にはオリジナルにはない象嵌が施され、要するに魔法をかける際の道具に特化している。そうでなくても、一般に二次大戦までの銃剣は先端は鋭いがそこ以外は刃付けはされていないか、あっても長大な刀身の先端付近だけのことが多い。
「仮にも地方行政機関に取り調べを受けに行くのですから、私の立場からは置いて行っていただきたいとお願いします。もちろん、往復の安全確保として、武装した隊員が同行します」
そう言われてしまっては、ユモにも強く反対する理由が無くなる。仮に銃剣が無くても魔法をかけること自体は可能だし、そもそも、これから行く先で魔法を使う機会があるとは思えないし、むしろ機会があっては困るだろう。
「……仕方ないわね。じゃあ、ちゃんと保管しておいてよね」
不承不承、ユモはワンピースの腰に巻いていた軍用ベルトごと、鞘に入った銃剣と弾薬盒に入った水晶粉、聖水、聖灰を外し、ペーター少尉の机の上に置く。無造作に置いたように見えて、その実、恒久的な呪いがかかっているので、ユモか、ユモの許可を得ている者――この状況では雪風だけ――以外には銃剣を抜く事も弾薬盒を開けることも出来ないはずである。
「もちろん、私と部隊の名誉にかけて。では、善は急げです。出発いたしましょう」
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