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2章 嵐の後
2、新たな住人
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どっどどどどどどうしよう! モンスターを助けてしまった!
今、目を覚ましたら襲われるかもしれないぞ。
このまま放っておいて逃げるか? ……うん、その方がいいな。
わが身の安全が大事だ。
そう思い、僕はハーピーから手を離して逃げ出そうとした。
「……うう…………パパ…………ママ…………」
「……っ」
ハーピーのうわごとに足が止まってしまった。
空耳じゃない、明らかにあのハーピーがパパ、ママって言っていた。
「んんんんん……」
人の言葉をしゃべるのは駄目だって。
見捨てる事にものすごく罪悪感を感じて来た。
「…………ああ! もう!」
僕は果実酒の入った木箱から果実酒を全部抜き、木箱をバラシてその板を砂浜の上に並べて置いた。
即席で作った寝床だから寝心地は悪いだろうけど、砂の上で寝かせるよりはマシだろう。
そして、その寝床に寝かせる為にハーピーの腕を僕の肩にかけて立ち上がった。
ハーピーの頭が僕の胸位にくるから、身長は140cmくらいかな?
髪はくせっ毛でハーピー自身のお尻くらいまでの長さがある。
「はうっ!」
ちょっと待て! このハーピー、上半身は何も着ていないじゃないか!
これは目のやり場にすごく困るぞ。
とりあえず、長い髪を前の方に垂らして……。
「うーん……一応隠せたけど、風が吹いたら一発でアウトだな……どうしようか…………あっ」
そうだ、丁度いい物をさっき拾っていたじゃないか。
砂浜で拾った女性物の服、あれをハーピーに着させよう。
拾った物で悪いけど、そこは我慢してもらうしかない。
「失礼しまーす……」
意識はないとはいえ、ちゃんと一声はかけておかないとね。
「ん?」
服を着させている時に、ハーピーが大きめの首輪をしている事に気が付いた。
これは一体何の素材なんだろう? 木、鉄、石のどれも違う。
ガッチリと継ぎ目が固定されていて外せそうにもない。
「これじゃあ首輪というより首枷って感じが……へ? 首……枷……?」
って事は、このハーピーって奴隷か囚人って事!?
後者の方なら、やっぱり逃げた方が……でも、前者ならますます放ってはおけない。
となると、手足を蔓で縛っておいた方がいいか。
正直、モンスター相手だと蔓なんてすぐに切られそうだけど何もしないよりはマシだろう。
このハーピーの翼は、コウモリの翼みたいに前肢から親指、人差し指、中指の3本が付いている。
となると薬指、小指が羽の骨格になっているのかな?
腕の構造が全くわからないから、どう手を縛ればいいんだろう。
とりあえず、指から少し下の辺りを手首という事にして縛っておこう。
で、足の方は……これは完全に猛禽類の足がそのまま人間サイズの大きさになっている。
そのせいで鋭い爪の存在が強くて、すごく怖い。
足は2本……いや、念の為3本の蔓を巻いておこう。
「これで良し、後はこの上に寝かせてっと」
ハーピーを木の板の上に寝かせた。
その絵面は、まな板の上に縛られた鳥がのっかっている様にみえる。
こんな所を他人に見られたら、「あいつ、あのハーピーを料理する気だぞ」って勘違いされそうだ。
「これは人助……モンスター助けだから! 食べるわけじゃないから!」
誰も見ているわけでも聞いているわけでもないのに、自然と言い訳の様な言葉が口から出てしまった。
「……えーと、次は体を温める為に火を……」
……うん、火まで持ち出すとやっぱり料理みたいだ。
「……うっ……ううん…………あれ……? ここは……?」
そんなアホな事を思っている所に、まな板……もとい木の板の寝床から少女の声が聞こえてきた。
どうやらハーピーが目を覚ましたようだ。
目線を落とすと、ハーピーと目が合ってしまった。
「……」
「……っ」
僕は思わずハーピーから目をそらしてしまう。
モンスターとはいえ異性、やっぱり目を合わす事なんて出来な……。
「――っ!! きゃあああああああああああああああ!! オーガあああああああああああ!!」
「えっ!?」
僕はハーピーの言葉で傍に落ちていた流木を拾い、後ろを振り返った。
オーガ。ファンタジー物のゲームやアニメ、小説に登場する凶暴で残忍な性格を持った巨漢の人食い鬼。
まさか、そんな化け物がこの島に居たなんて!
「ど、何処! 何処にオーガがいるの!?」
恐怖で体を震わせつつ、必死に周辺を見わたした。
「……?」
けど、オーガの姿はどこにも無かった。
どこかに隠れているって感じでもない。
疑問に思いつつ、ハーピーの方を振り返った。
「あっあああ……」
ハーピーは怯えていて恐怖の表情だ。
もう一度、背後を振り返ってみるが……やっぱりオーガが居る様子はない。
「んん? どういう事だ?」
首を傾げてハーピーの方を見ると、ジタバタと体を動かしていた。
逃げ出そうとして、手足を縛られているのに事に今気が付いた様な感じだ。
「嘘っ嘘っ! この! ほどけ……あっ……」
あれ? ハーピーが見ているのは、背後じゃなくて僕の様な……これってもしかして……。
「あ、あの……」
「いやあああああああああああああ! 来ないでええええええええええ! おっお願い! うちを食べないでええええええええええええ!!」
そう叫びつつ、僕を見ながら必死に後退りしている。
嘘でしょ!? やっぱりオーガって僕の事なの!?
「ちょっ! 違っ――」
「やだあああああああああああ! パパあああああああああ! ママああああああああああああああああ!」
叫び、泣きだすハーピー。
「あ、あの、僕はオーガじゃ――」
「うわあああああああああああああああああん!」
「お、お願いだから僕の話を――」
「ぴぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
駄目だ。
僕が何か言う度、どんどん状況が悪化していく。
どうしたらいいんだ?
泣いて怯えている女性をどうすれば落ち着かせる事が出来るんだ?
とにかく、人畜無害をアピールするしかない。
ならばっ!
「――とおっ!」
僕は海へと飛び込んだ。
「あああああああああ…………へっ……?」
ハーピーは僕の突然の行動に泣き止んで茫然としていた。
けど僕は少し離れたところまで泳いだ。
「ぷはっ! ……この距離なら僕は君に手を出せません! 君が信用するまで海から上がりません! だから僕の話を聞いて下さい! 僕は人間です! オーガじゃありません! 信じて下さい!」
果たして、これで人畜無害をアピールできていのかはわからない。
けど、僕にはこれしか思いつかなかった。
この変な行動が逆に良かったのか、ハーピーはすぐに冷静になってくれた。
自分で蔓を外し、僕の言葉も信じてくれた。
おかげですんなりと海から上がれることが出来た。
「……あの……オーガと間違えて、ごめんなさい……」
海からあがった僕に、ハーピーは謝りながら頭を下げた。
「い、いえ……あの状況なら勘違いしても仕方ないと思いますし……キニシナイデクダサイ……」
オーガは空想上でしか知らないけど、人間なのに化け物と勘違いされたのはショックではある。
しかも、モンスター相手にだ……。
「えと、うちはアリサって言います……あなたは?」
「僕? 僕は良太、藤代良太……です」
異世界無人島生活3日目。
この島の住人が1人増える事となった。
今、目を覚ましたら襲われるかもしれないぞ。
このまま放っておいて逃げるか? ……うん、その方がいいな。
わが身の安全が大事だ。
そう思い、僕はハーピーから手を離して逃げ出そうとした。
「……うう…………パパ…………ママ…………」
「……っ」
ハーピーのうわごとに足が止まってしまった。
空耳じゃない、明らかにあのハーピーがパパ、ママって言っていた。
「んんんんん……」
人の言葉をしゃべるのは駄目だって。
見捨てる事にものすごく罪悪感を感じて来た。
「…………ああ! もう!」
僕は果実酒の入った木箱から果実酒を全部抜き、木箱をバラシてその板を砂浜の上に並べて置いた。
即席で作った寝床だから寝心地は悪いだろうけど、砂の上で寝かせるよりはマシだろう。
そして、その寝床に寝かせる為にハーピーの腕を僕の肩にかけて立ち上がった。
ハーピーの頭が僕の胸位にくるから、身長は140cmくらいかな?
髪はくせっ毛でハーピー自身のお尻くらいまでの長さがある。
「はうっ!」
ちょっと待て! このハーピー、上半身は何も着ていないじゃないか!
これは目のやり場にすごく困るぞ。
とりあえず、長い髪を前の方に垂らして……。
「うーん……一応隠せたけど、風が吹いたら一発でアウトだな……どうしようか…………あっ」
そうだ、丁度いい物をさっき拾っていたじゃないか。
砂浜で拾った女性物の服、あれをハーピーに着させよう。
拾った物で悪いけど、そこは我慢してもらうしかない。
「失礼しまーす……」
意識はないとはいえ、ちゃんと一声はかけておかないとね。
「ん?」
服を着させている時に、ハーピーが大きめの首輪をしている事に気が付いた。
これは一体何の素材なんだろう? 木、鉄、石のどれも違う。
ガッチリと継ぎ目が固定されていて外せそうにもない。
「これじゃあ首輪というより首枷って感じが……へ? 首……枷……?」
って事は、このハーピーって奴隷か囚人って事!?
後者の方なら、やっぱり逃げた方が……でも、前者ならますます放ってはおけない。
となると、手足を蔓で縛っておいた方がいいか。
正直、モンスター相手だと蔓なんてすぐに切られそうだけど何もしないよりはマシだろう。
このハーピーの翼は、コウモリの翼みたいに前肢から親指、人差し指、中指の3本が付いている。
となると薬指、小指が羽の骨格になっているのかな?
腕の構造が全くわからないから、どう手を縛ればいいんだろう。
とりあえず、指から少し下の辺りを手首という事にして縛っておこう。
で、足の方は……これは完全に猛禽類の足がそのまま人間サイズの大きさになっている。
そのせいで鋭い爪の存在が強くて、すごく怖い。
足は2本……いや、念の為3本の蔓を巻いておこう。
「これで良し、後はこの上に寝かせてっと」
ハーピーを木の板の上に寝かせた。
その絵面は、まな板の上に縛られた鳥がのっかっている様にみえる。
こんな所を他人に見られたら、「あいつ、あのハーピーを料理する気だぞ」って勘違いされそうだ。
「これは人助……モンスター助けだから! 食べるわけじゃないから!」
誰も見ているわけでも聞いているわけでもないのに、自然と言い訳の様な言葉が口から出てしまった。
「……えーと、次は体を温める為に火を……」
……うん、火まで持ち出すとやっぱり料理みたいだ。
「……うっ……ううん…………あれ……? ここは……?」
そんなアホな事を思っている所に、まな板……もとい木の板の寝床から少女の声が聞こえてきた。
どうやらハーピーが目を覚ましたようだ。
目線を落とすと、ハーピーと目が合ってしまった。
「……」
「……っ」
僕は思わずハーピーから目をそらしてしまう。
モンスターとはいえ異性、やっぱり目を合わす事なんて出来な……。
「――っ!! きゃあああああああああああああああ!! オーガあああああああああああ!!」
「えっ!?」
僕はハーピーの言葉で傍に落ちていた流木を拾い、後ろを振り返った。
オーガ。ファンタジー物のゲームやアニメ、小説に登場する凶暴で残忍な性格を持った巨漢の人食い鬼。
まさか、そんな化け物がこの島に居たなんて!
「ど、何処! 何処にオーガがいるの!?」
恐怖で体を震わせつつ、必死に周辺を見わたした。
「……?」
けど、オーガの姿はどこにも無かった。
どこかに隠れているって感じでもない。
疑問に思いつつ、ハーピーの方を振り返った。
「あっあああ……」
ハーピーは怯えていて恐怖の表情だ。
もう一度、背後を振り返ってみるが……やっぱりオーガが居る様子はない。
「んん? どういう事だ?」
首を傾げてハーピーの方を見ると、ジタバタと体を動かしていた。
逃げ出そうとして、手足を縛られているのに事に今気が付いた様な感じだ。
「嘘っ嘘っ! この! ほどけ……あっ……」
あれ? ハーピーが見ているのは、背後じゃなくて僕の様な……これってもしかして……。
「あ、あの……」
「いやあああああああああああああ! 来ないでええええええええええ! おっお願い! うちを食べないでええええええええええええ!!」
そう叫びつつ、僕を見ながら必死に後退りしている。
嘘でしょ!? やっぱりオーガって僕の事なの!?
「ちょっ! 違っ――」
「やだあああああああああああ! パパあああああああああ! ママああああああああああああああああ!」
叫び、泣きだすハーピー。
「あ、あの、僕はオーガじゃ――」
「うわあああああああああああああああああん!」
「お、お願いだから僕の話を――」
「ぴぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
駄目だ。
僕が何か言う度、どんどん状況が悪化していく。
どうしたらいいんだ?
泣いて怯えている女性をどうすれば落ち着かせる事が出来るんだ?
とにかく、人畜無害をアピールするしかない。
ならばっ!
「――とおっ!」
僕は海へと飛び込んだ。
「あああああああああ…………へっ……?」
ハーピーは僕の突然の行動に泣き止んで茫然としていた。
けど僕は少し離れたところまで泳いだ。
「ぷはっ! ……この距離なら僕は君に手を出せません! 君が信用するまで海から上がりません! だから僕の話を聞いて下さい! 僕は人間です! オーガじゃありません! 信じて下さい!」
果たして、これで人畜無害をアピールできていのかはわからない。
けど、僕にはこれしか思いつかなかった。
この変な行動が逆に良かったのか、ハーピーはすぐに冷静になってくれた。
自分で蔓を外し、僕の言葉も信じてくれた。
おかげですんなりと海から上がれることが出来た。
「……あの……オーガと間違えて、ごめんなさい……」
海からあがった僕に、ハーピーは謝りながら頭を下げた。
「い、いえ……あの状況なら勘違いしても仕方ないと思いますし……キニシナイデクダサイ……」
オーガは空想上でしか知らないけど、人間なのに化け物と勘違いされたのはショックではある。
しかも、モンスター相手にだ……。
「えと、うちはアリサって言います……あなたは?」
「僕? 僕は良太、藤代良太……です」
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