【短編】悪役令嬢と蔑まれた私は史上最高の遺書を書く

婚約破棄され、悪役令嬢と呼ばれ、いじめを受け。
まさに不幸の役満を食らった私――ハンナ・オスカリウスは、自殺することを決意する。

しかし、このままただで死ぬのは嫌だ。なにか私が生きていたという爪痕を残したい。

なら、史上最高に素晴らしい出来の遺書を書いて、自殺してやろう!
そう思った私は全身全霊で遺書を書いて、私の通っている魔法学園へと自殺しに向かった。

しかし、そこで謎の美男子に見つかってしまい、しまいには遺書すら読まれてしまう。

すると彼に

「こんな遺書じゃダメだね」
「こんなものじゃ、誰の記憶にも残らないよ」

と思いっきりダメ出しをされてしまった。

それにショックを受けていると、彼はこう提案してくる。

「君の遺書を最高のものにしてみせる。その代わり、僕の研究を手伝ってほしいんだ」

これは頭のネジが飛んでいる彼について行った結果、彼と共に歴史に名を残してしまう。
そんなお話。
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