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10:藍染のバンダナの価値

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その日は露店街に店を開こうと何時もの所に向かった
「なんか人が沢山・・・え」
腕を引っ張られた

「メディばぁの侍従さん!」
腕を引っ張ったのはいつもメディばぁの横にいる若い男性だ

「おばあちゃん・・ギルド長がギルドに来てほしいそうです」

(お孫さんだったんだ)
「どうしたの、あの人だかりと関係があるの」
「そうなんです、詳しくはギルドで」
なにか慌てているようだった

ギルド長の部屋につくと気むずかしい顔をしたメディばぁがいた



「私何かやらかしたかな」
そんな気がして聞いてみた

「露店での小物の販売は中止だ」
「えーまだ週に2回、ひと月位しか売ってないのに楽しかったのに、なぜ・・ぶぅ」
「藍染って言ったか?あの紺色の小物や服」
「ま、一人で作業してるから、そんなに多く作れないけどあの藍色いいでしょう」
「味のある色なのは分かる、色じゃなくその物に問題があるんじゃよ」
「どう言うう事・・・」

「魔石もついていないのに藍染製品に付与が施されていることが発覚したんじゃよ」
「付与・・・これを身に着ける人が |常 (つね)に元気であるようにって祈って染めてたけど・・・それが付与になったってことか・・・え?でも良い事じゃない、元気になるんだから」

「お前さん、剣に取りつける付与用の魔石の値段知ってるかい」
「それは調べてないな、アクセサリーとか、服の値段は調べたけど」

「付与魔石の値段が金貨10枚、各属性付与に金貨10枚・・・剣本体以外に金貨20枚はかかるんだ、それでもD級が殆どなのに・・・アリア、お前さんの作ったバンダナは、C+の自動回復の付与魔法が鑑定で発覚した・・・それを銅貨3枚で、それが分かったとたん、冒険者だけじゃない町中がお前さんの商品目当てにに群がってたのさ、今日来ることは予想されてたからね」
「まさか・・・付与ついてたなんて・・・そういえば出来たもの鑑定してなかったな・・・」
私は今日持参した商品を出して、鑑定してみた

※藍染のバンダナ
作成者;アリア
付与;自動回復D+
使用回数;無限
身に着けていると自動的に体力と魔力が毎分10P、回復する
想定金額;白金貨10枚
販売価格;銅貨3枚

この世界の貨幣価値
角鉄;10円(10mm×15mm×2mmの四角い硬貨)
鉄貨:100円(φ18mm×1.5mmの模様のついた硬貨)
銅貨;1000円(φ15mm×2mmの模様のついた硬貨)
銀貨;1万円(φ20mm×2.5mmの模様のついた硬貨)
金貨:10万円(φ25mm×3mmの模様のついた硬貨)
白金貨;100万円(φ30mm×3.5mmの模様のついた硬貨)
1000万以上は王家発行の紙幣になる
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