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だれも居なくなった白い空間、
「やっべー、私も消される所だった・・・」
床からすーと少女が出てきた、黒髪に紫の瞳、頭にはヤギのような角がある
「存在する者の女神容赦ねー・・・あれがオリジンの娘か噂通りの容赦の無さだわ」
懐をさぐって水晶玉のようなものを出した。
「私が魔王として世界の調整をしてたのに、全く足を引っ張ってくれたな天使ども、なぜ最後の審判の女神の情報よこさないんだって、くそっ・・・100%のバックアップ無理だったし・・・」
水晶玉を眺めて言った。
「80%でもいい方か・・・まずは」
水晶玉に手を突っ込んで引っ張りだしたのは黒い子猫
「一緒に消されてるんじゃないわよ!私の使い魔のくせに!」
「すみません~」
猫はしょぼんと体を丸めた。

「ルナ様、本当に消されちゃったんですね私たちの世界・・・」
猫が魔王に悲しそうに言った。
「私らが作った世界じゃないけどね、でも再生するわよ!その前にもとに戻ろうか」
頭に手をやると角がカチューシャになった、それを取り床に投げる
手を広げると体全体が光だし、黒髪が銀色に、紫の瞳が金色に浅黒かった肌が真っ白に
黒い衣装はきれいな白いワンピースに、そこに美しい女神が現れた。
そして黒い子猫は黒豹に変わった。
「さてと世界を再度ダウンロードして設定を変えよう、まずは天使と悪魔は無し!こんなのが居るから混乱するんだよ・・・輪廻の輪を作ってと天使と悪魔の魂も輪廻にいれて今度はみんな人間として生まれてくるようにして、なるべく満遍なく生まれるようにしてと、魂浄化の魔法をかけて
世界は時間を核兵器の使われる前の時間にして、核兵器はまだ思想の段階に戻してと、人格者を各国に配置、よし戦争終わった」
「世界が広がって行く・・スラムの猫たち無事かなぁ・・・」
黒豹がつぶやいた
「これでまた世界は続いて行く。100年ほど眺めたらここを去るよ」
「ルナ様、今度は何処に行きますか?今度は端から平和な世界が良いなぁ」
二人は戦後復興めまぐるしい世界を眺めながら言った。
100年後管理者の居ない世界は全く平和とは行かなかったが、存在していた。



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