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18章;あかね(♀)とフィンドラス王国

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18章から更新は、不定期になります、もうしわけありません



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フィンドラス王国では、王太子の正妃として正式に隣国の第3皇女を迎えることが決まり、
その婚姻に向けて王城はあわただしくなっていた

学園を卒業して二年、正式に側室として王城で暮らしていた
ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢は、苛立ちを隠せなかった

「王妃として向かえて下さるとおっしゃっていたのに」
「すまない、国がかなり衰退しているので、戦争を避けるため政略結婚は致し方ないんだ」
そう言う王太子は、キンキン捲し立てるミッシェルに嫌気が差し始めているのも確かだった
もう魅了魔法は王太子はじめ王太子の側近達にも効かなくなっていた、努力を惜しまず鍛錬している者と、ただ文句を言い、のらりくらりとお妃教育も進んでいない令嬢とではレベルが大きく開いてしまっていた、文句を言い続けているうちに結婚式の日になっていた



「私の席がない?」
「教育係からそなたの教育に及第点が出なかったんだ、言ったよね及第点をもらわないと、参加できないって、1カ月も何をしていたんだ・・・はぁ・・・」
「・・・」
唇をぎゅっと結んで悔しそうにしているミシェル
部屋に豪華なドレスが飾られているが、それをミシェルが着ることは無かった



結婚式はかなり無理をして豪華なものにした
各国の要人と護衛の宿など手配は大変だった、側室のミシェルがそれを出来るわけもなく、母である王妃と宰相が行った、結婚式に参加してなかった(させてもらえなかった)ミシェルの評判はどんどん落ちていくのだった

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