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17章:「ロッド♂」とジャラザン
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「おーいリドル~」
草原の向こうから両親が歩いて帰ってきた、母は両手いっぱいに緑のものを抱えている父親は桶を担いでいた
「魔物よけはソリに積んだままだったよ、大丈夫だったの」
「ええ、魔物は居ないのよ、水と豆を見つけたので朝ごはん作るわね」
昨日と違って顔色がずいぶんと良い母親を見て唖然としているリドル、手には豆の生った枝を抱えている母親だった
たっぷりの水で煮た豆のスープは何よりも美味しかったリドルはさっきまで無かった小屋の周りのツタを眺めて
「これは魔法なのかな・・・」
「そうだ、ここから半日歩いた所に新たに国が出来たんだそうだ、アメリア皇国の大魔法使いが関わっているそうだよ」
「国?ジャラザンじゃぁないの此処は」
「土地を手放したそうだよ、探索中に会った行商人の男が言っていた、移民を募っているから来るといいって」
「新たな国の王は現ジャラザンの王の弟、ギャナザン様だそうよ、アメリア皇国に亡命されてたのだそうだ」
「弟・・・ジャラザンと一緒なんじゃぁ」
「ギャナザン様は民思いで、次期王は彼だと思われていた、だけど先の王が暗殺されて長男の現王が無理やり王になった、それから圧制が始まったんだ・・・暗殺されたと思ってたギャナザン様が生きていた、きっと良い国になる、さあ出発しよう」
家族は砂ソリを引いて新しい国に向けて歩き出した
草原の向こうから両親が歩いて帰ってきた、母は両手いっぱいに緑のものを抱えている父親は桶を担いでいた
「魔物よけはソリに積んだままだったよ、大丈夫だったの」
「ええ、魔物は居ないのよ、水と豆を見つけたので朝ごはん作るわね」
昨日と違って顔色がずいぶんと良い母親を見て唖然としているリドル、手には豆の生った枝を抱えている母親だった
たっぷりの水で煮た豆のスープは何よりも美味しかったリドルはさっきまで無かった小屋の周りのツタを眺めて
「これは魔法なのかな・・・」
「そうだ、ここから半日歩いた所に新たに国が出来たんだそうだ、アメリア皇国の大魔法使いが関わっているそうだよ」
「国?ジャラザンじゃぁないの此処は」
「土地を手放したそうだよ、探索中に会った行商人の男が言っていた、移民を募っているから来るといいって」
「新たな国の王は現ジャラザンの王の弟、ギャナザン様だそうよ、アメリア皇国に亡命されてたのだそうだ」
「弟・・・ジャラザンと一緒なんじゃぁ」
「ギャナザン様は民思いで、次期王は彼だと思われていた、だけど先の王が暗殺されて長男の現王が無理やり王になった、それから圧制が始まったんだ・・・暗殺されたと思ってたギャナザン様が生きていた、きっと良い国になる、さあ出発しよう」
家族は砂ソリを引いて新しい国に向けて歩き出した
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