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16章:「ロッド♂」と「ロベール♀」
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しおりを挟む魔境の自宅にソフィアと戻ったロッド
「お疲れ様、王女があんな方とは・・・」
「小さい時、こっそりドレス着せられていやでしたね」
「しかし・・・ソ・ソフィア?そんなにくっつくと胸があたって」
「ロッド様の好みは20歳前後なんでしょう?私なんかぴったりじゃないか?」
長椅子に腕を絡めて座る二人
「まぁ何ていうか・・・そろそろどっちにしても折れたら?」
そう言ってくるのは母だった・・・・
「そうだよな・・・どっちにしろ・・な・・・」
歯切れの悪い父
「本当にいい加減にして欲しいものですわ、そのまま寝所に行ってください!」
ルナが半怒りで言う、眷族でも一人の人間として付き合っているので容赦が無い。
「行きましょうロッド様!私はいつでもいいですよ」
にこっと笑った顔がめちゃくちゃ可愛くて動揺しまくりのロッド。
さすがに女性なり立てでまだなじんでなかったのだろう
その後も皆で団欒していると、横から寝息が聞こえて来た。
「可愛らしいわね」
母が言うと、皆で温かいまなざしをソフィアに向ける
「ロッド様の傍で安心されて居る様ですわね」
ルナが言ううと皆、家族を見るようなまなざしをしていた・・・
(あれ?これはもう嫁認定されてる眼差しなんだが・・・・)
「客間の準備は済んでおります」
ロッドはそっとソフィアを抱き上げると、客間に寝かせた。
居間にもどると、新しい紅茶を啜りながら、母が
「で、どうするの」
「え?どうもしませんよ」
ちょっと赤くなるロッド
「・・・・ソフィアの事では無くて、ジャラザンよ!あなた、何かたくらんでいるのでしょう?」
「ああ・・・そっちですか?暗殺集団が私の従業員を探しているらしいので、一度〆ようかと、その後あの国には滅んでもらいましょうか?」
「滅んでもらうのは賛成よ、で、手伝う事ある?」
「お母様の手を煩わせることは無いかと、多分勝手に滅びますから」
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