39 / 79
9章:「アカネ」求婚される
4
しおりを挟む
=========
戴冠式、数日後
「王太子様~いえ、もう王様ですわね・・うふっ」
王家のサロンにミッシェル・ブラウニ男爵令嬢と若き王がくつろいでいる
「婚約発表は何時にします?ドレスも新調しなくてはいけませんから」
上の空の若き王、それに気が付かないミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
「王になられのでもう誰の反対も無く婚約できますわね・・・うふふっ」
「アカネ・・・」
「何かおっしゃいました?」
「アカネ・・護衛の冒険者の、美しい人フィオナに似た」
ぴきっと眉間に血管が浮き出るミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
「何なんですの?!アカネってフィオナ様に似ているって言っても、髪も目の色も身長も違うしそれにあの腕、男の方のような筋肉、どこがよろしいの?」
「体もバキバキに筋肉だったよ・・・しかし、美しい、ツートンの髪、腕までツートンなのは驚いた」
「腕がツートン?」
「左の手首、暴漢に切断されたそうだ」
「!う、腕ありましたよね?」
「凄いよあの若さで、<欠損部再生>の魔法で再生したそうだよ、魔法も凄いんだ、
再生したところが日焼けしないって困ってた、
アドバイスには耳が痛かったよ・・・
王としてしっかりとしないとな。
まずは財政、立て直すには質素倹約を勧める、婚約式は今まで作ったドレスを使う事、殆ど着てないのがあるだろう?
騎士団は解散、護衛は王宮に住めば近衛兵がいるので問題ないし、アクセサリーは王宮の宝物庫のを使って新調はしないこと、お茶会や舞踏会も頻繁に開かないこと、それと悪いがミッシェル・ブラウニ男爵令嬢、君は正妃には出来ない」
アカネを思い浮かべて優しい顔になる若き王、そして意を決したような精悍な顔つきに変わる
途中から話を聞いてなかったミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
(左手?家にあるフィオナの左手・・・<欠損部再生>?どういうこと?え?何?そっくりサンじゃなく、本人?え?死んだはずじゃぁ)
ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢は混乱していた
「ん?なんと言われました?正妃ではない?」
「身分的に無理なんだ、何処の公爵、伯爵も君を養子には出来ないと断られてね、側室は身分は関係ないからね、一緒に居られるだけで嬉しいと言ってくれていただろう?」
「公爵様が断ってきた?」
「令息がお願いしてくれたらしいが、公爵は頑として受け入れられないと断ってきた、娘が居るのに何故男爵令嬢を養子にせねばならないのかと、言われてね、
逆に男爵令嬢に肩入ればかりするのなら後継者候補から外すと言われたららしいよ、他の者のそうだ、私もたしかにそう思うよ、君を絶対正妃にって思ってたのが不思議だ、側室でも一緒にいられるじゃあないか」
(どういうこと?え?国一番の女性になれないってこと?)
「側室だから大々的な婚約式はしない、お披露目は内々にするので、それまで王宮に居るといいよ、妃教育の手配もしておくし、厳しい人みたいだけど、私の為に頑張ってほしい」
「お、おきさき教育?」
「側室でも王妃だからね、必要な知識とマナーは普通の貴族と違ってくるから、正妃じゃなくても国を支える国母になるんだ、歴史政治も必要だ、フィオナはもともとそういう教育を小さい時から受けていたから特に教育係は必要なかったが、下級貴族の君には必要だろう?」
勉強が大嫌いなミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
蝶よ花よとおだてられながら好き放題出来ると勘違いしていた
「正妃は隣国の第3皇女の話がある、戦争を避けるために政略結婚は避けられない、後側室に3名ほど候補が上がっている、それも政略結婚だが、貴族の反乱を抑えるためには必要なんだ、君は側室は何人居ても良いと言ってくれた、愛するのは君だけだよ」
「それは正妃になれると思っていたから・・・どうか正妃にしてくだささいませ」
うるうると上目使いに見てくるミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
魅了の魔法を放つ・・・が若き王に反応は無い
「ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢、すまないでも愛するのは君だけだよ(たぶん)」
たぶん・・・がついた
魅了魔法が切れかかっている、耐性が強化されているため再度かけ直すのは不可能になっていた
(最近あの男が現れない・・・何をしているの?ライバルを始末して欲しいのに・・・
側室なんてどうして?今まで上手く行ってたのに、最近思うようにならなくなってきたどうして?)
ブラウニ男爵家の屋敷の手のオブジェが淡く光っている
そして、それまでミッシェル・ブラウニ男爵令嬢の周りに居た
怪しい連中が消えたことに彼女は気が付いていなかった、
そしてそれを使っていた黒幕達も使っていた黒の組織の手練れたちがことごとく消えたことに焦っていた
呪詛を施していた連中が呪詛返しに合い、死んだのもあせる原因だった
居なくなったのは怪しい連中だけではなかった、取り巻きだった令息たちも離れて行った、家の事情もあるが、皆大人になっている、自分の感情だけで行動できるのは子供だけである。
自分の立ち位置を定め、周りを見、行動しなくては排除されるだけである、いつまでも親の元のには居られない、それが次男坊3男坊となれば尚更である。呪詛も返され皆正気に戻ったのも原因だった
戴冠式、数日後
「王太子様~いえ、もう王様ですわね・・うふっ」
王家のサロンにミッシェル・ブラウニ男爵令嬢と若き王がくつろいでいる
「婚約発表は何時にします?ドレスも新調しなくてはいけませんから」
上の空の若き王、それに気が付かないミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
「王になられのでもう誰の反対も無く婚約できますわね・・・うふふっ」
「アカネ・・・」
「何かおっしゃいました?」
「アカネ・・護衛の冒険者の、美しい人フィオナに似た」
ぴきっと眉間に血管が浮き出るミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
「何なんですの?!アカネってフィオナ様に似ているって言っても、髪も目の色も身長も違うしそれにあの腕、男の方のような筋肉、どこがよろしいの?」
「体もバキバキに筋肉だったよ・・・しかし、美しい、ツートンの髪、腕までツートンなのは驚いた」
「腕がツートン?」
「左の手首、暴漢に切断されたそうだ」
「!う、腕ありましたよね?」
「凄いよあの若さで、<欠損部再生>の魔法で再生したそうだよ、魔法も凄いんだ、
再生したところが日焼けしないって困ってた、
アドバイスには耳が痛かったよ・・・
王としてしっかりとしないとな。
まずは財政、立て直すには質素倹約を勧める、婚約式は今まで作ったドレスを使う事、殆ど着てないのがあるだろう?
騎士団は解散、護衛は王宮に住めば近衛兵がいるので問題ないし、アクセサリーは王宮の宝物庫のを使って新調はしないこと、お茶会や舞踏会も頻繁に開かないこと、それと悪いがミッシェル・ブラウニ男爵令嬢、君は正妃には出来ない」
アカネを思い浮かべて優しい顔になる若き王、そして意を決したような精悍な顔つきに変わる
途中から話を聞いてなかったミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
(左手?家にあるフィオナの左手・・・<欠損部再生>?どういうこと?え?何?そっくりサンじゃなく、本人?え?死んだはずじゃぁ)
ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢は混乱していた
「ん?なんと言われました?正妃ではない?」
「身分的に無理なんだ、何処の公爵、伯爵も君を養子には出来ないと断られてね、側室は身分は関係ないからね、一緒に居られるだけで嬉しいと言ってくれていただろう?」
「公爵様が断ってきた?」
「令息がお願いしてくれたらしいが、公爵は頑として受け入れられないと断ってきた、娘が居るのに何故男爵令嬢を養子にせねばならないのかと、言われてね、
逆に男爵令嬢に肩入ればかりするのなら後継者候補から外すと言われたららしいよ、他の者のそうだ、私もたしかにそう思うよ、君を絶対正妃にって思ってたのが不思議だ、側室でも一緒にいられるじゃあないか」
(どういうこと?え?国一番の女性になれないってこと?)
「側室だから大々的な婚約式はしない、お披露目は内々にするので、それまで王宮に居るといいよ、妃教育の手配もしておくし、厳しい人みたいだけど、私の為に頑張ってほしい」
「お、おきさき教育?」
「側室でも王妃だからね、必要な知識とマナーは普通の貴族と違ってくるから、正妃じゃなくても国を支える国母になるんだ、歴史政治も必要だ、フィオナはもともとそういう教育を小さい時から受けていたから特に教育係は必要なかったが、下級貴族の君には必要だろう?」
勉強が大嫌いなミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
蝶よ花よとおだてられながら好き放題出来ると勘違いしていた
「正妃は隣国の第3皇女の話がある、戦争を避けるために政略結婚は避けられない、後側室に3名ほど候補が上がっている、それも政略結婚だが、貴族の反乱を抑えるためには必要なんだ、君は側室は何人居ても良いと言ってくれた、愛するのは君だけだよ」
「それは正妃になれると思っていたから・・・どうか正妃にしてくだささいませ」
うるうると上目使いに見てくるミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
魅了の魔法を放つ・・・が若き王に反応は無い
「ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢、すまないでも愛するのは君だけだよ(たぶん)」
たぶん・・・がついた
魅了魔法が切れかかっている、耐性が強化されているため再度かけ直すのは不可能になっていた
(最近あの男が現れない・・・何をしているの?ライバルを始末して欲しいのに・・・
側室なんてどうして?今まで上手く行ってたのに、最近思うようにならなくなってきたどうして?)
ブラウニ男爵家の屋敷の手のオブジェが淡く光っている
そして、それまでミッシェル・ブラウニ男爵令嬢の周りに居た
怪しい連中が消えたことに彼女は気が付いていなかった、
そしてそれを使っていた黒幕達も使っていた黒の組織の手練れたちがことごとく消えたことに焦っていた
呪詛を施していた連中が呪詛返しに合い、死んだのもあせる原因だった
居なくなったのは怪しい連中だけではなかった、取り巻きだった令息たちも離れて行った、家の事情もあるが、皆大人になっている、自分の感情だけで行動できるのは子供だけである。
自分の立ち位置を定め、周りを見、行動しなくては排除されるだけである、いつまでも親の元のには居られない、それが次男坊3男坊となれば尚更である。呪詛も返され皆正気に戻ったのも原因だった
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる