14 / 79
4章;悪役令嬢は、冒険者「アカネ」になる
4
しおりを挟むレストランに着くと給仕がやってきてメニューを渡した
「いらっしゃいませお一人様ですか?何がよろしいでしょうか?」
「うーん、・・・お勧めのランチコースで、昼から予定があるので早めにお願い」
「かしこまりました」
周りがざわついているのにフィオナは人事だと思い、気にしていなかった
しばらくすると料理が運ばれて来た
複雑な味のするものはとても久しぶりだったので顔がほころんだ
投獄中は塩スープにパン、訓練中は岩塩のみの味付けだったので
うれしくてしょうがなかった
「おいひぃ~っ」
周りで食事しているお客たちが
綺麗な娘がそれはもう美味しそうに食べている姿をみて
一気にファンになっていた
「ご馳走様でした。さて冒険者試験頑張るぞ(手加減を)」
周りのお客達は
冒険者試験?可愛いあの子を見に行こう
喧嘩を邪魔された奴らは情報を入手して、
冒険者試験?可愛いあの子に嫌がらせをしに行こう
レストランの観葉植物の影にいる
フィンセント・サンジェルマン宰相補佐に
隠密の魔法を掛けてもらったロベール第2王子は
(王都の城壁で草原で感じた魔力を察知してその魔力を追って来たら
なんと美しい人だ彼女だきっと彼女が草原の魔法使いだ
ドキドキする彼女に触れたい・・・・
冒険者試験?きっと凄い戦いになるのでは?よし!彼女の勇姿を見に行こう)
1時少し前に冒険者ギルドについたフィオナ
受付「お待ちしておりました、皆さんお揃いです試験場にご案内します。」
「試験受けるのは何人ですか?」
受付「アカネさんを合わせて4人です」
受付嬢について歩いていると木の廊下から細い石造りの廊下に変わってい来た
「何処に向かっているの?」
受付「ギルド裏手に有るコロシアムです。定期的に武闘大会が行われる本格的なもので障壁が張れるのSSランクの冒険者の戦いにも耐えられるコロシアムです。」
「へぇ~そんな所でいつも試験してるんだ」
受付「いえいつもはギルド内の訓練場です、ギルド長の気まぐれでたまにコロシアムで行います・・・着きました」
細い廊下を抜けると一気に視界が広がってローマの闘技場のようなコロシアムに出た
わあああー!!
「!なに?」
受付「噂を聞きつけた市民が見学に来てますね、なにか目立つことされたでしょう?狭い町ですのですぐ噂は広がるんですよ」
「えーと・・・なにかした?」
【ルナ】:訓練道場の二人が喧嘩している間を考えごとしながら往なして通ってきたでしょう?周りに結構観衆いましたよあの時
「あーあれか・・・」
コロシアムの少し凹んだところに挑戦者残りの
人とギルド長が居た
「そろったな、それではまず言っておく、この試験では紹介状は無効になる俺がお前はFだと言えば紹介状があってもFスタートだ覚えておけ」
「え?」
きょとんとした顔でギルド長を見て言ったのは、一番左にいる少年カイトだ
「なぜですか?紹介状があるのにそれは可笑しい!」
「紹介状持たせた師匠は試験を受けるなと言わなかったか?
受けたらランクが落ちる可能性があり道場の権威が落ちるからそう言うんだ。
ギルドでは俺に全てのランク付けの権限がある
たかがAランク冒険者の判断などなどあてにならんわ」
「君、そんなことも知らずに紹介状持ちなのに試験を受けるのか?端から駄目じゃね?落ちたんじゃね?」
隣の挑戦者ビルドが言った
「何を!」
「やめんか!始めるぞ・・・そこの好きな模擬剣をもってカイト中央に来い」
脇の方に籠があり、木製の剣がいろいろ置いてあった
カイトは大きめの両手剣を持って納得いかないような顔をして中央に立った
受付『さぁ~お待たせしました~冒険者試験第一試合は ゴーラン訓練道場のホープ「カイト」さあどこまでギルド長に迫れるか!ヨーイ始め!』
拡声器でいきなり解説を始めた受付嬢、会場は大盛り上がりだ!
(なになに?受付嬢おとなしそうだったのにいきなり何?)
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる