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4章;悪役令嬢は、冒険者「アカネ」になる

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レストランに着くと給仕がやってきてメニューを渡した
「いらっしゃいませお一人様ですか?何がよろしいでしょうか?」
「うーん、・・・お勧めのランチコースで、昼から予定があるので早めにお願い」
「かしこまりました」

周りがざわついているのにフィオナは人事だと思い、気にしていなかった

しばらくすると料理が運ばれて来た
複雑な味のするものはとても久しぶりだったので顔がほころんだ
投獄中は塩スープにパン、訓練中は岩塩のみの味付けだったので
うれしくてしょうがなかった

「おいひぃ~っ」

周りで食事しているお客たちが
綺麗な娘がそれはもう美味しそうに食べている姿をみて
一気にファンになっていた

「ご馳走様でした。さて冒険者試験頑張るぞ(手加減を)」

周りのお客達は
冒険者試験?可愛いあの子を見に行こう

喧嘩を邪魔された奴らは情報を入手して、
冒険者試験?可愛いあの子に嫌がらせをしに行こう

レストランの観葉植物の影にいる
フィンセント・サンジェルマン宰相補佐に
隠密の魔法を掛けてもらったロベール第2王子は
(王都の城壁で草原で感じた魔力を察知してその魔力を追って来たら
なんと美しい人だ彼女だきっと彼女が草原の魔法使いだ
ドキドキする彼女に触れたい・・・・
冒険者試験?きっと凄い戦いになるのでは?よし!彼女の勇姿を見に行こう)

1時少し前に冒険者ギルドについたフィオナ
受付「お待ちしておりました、皆さんお揃いです試験場にご案内します。」
「試験受けるのは何人ですか?」
受付「アカネさんを合わせて4人です」

受付嬢について歩いていると木の廊下から細い石造りの廊下に変わってい来た

「何処に向かっているの?」

受付「ギルド裏手に有るコロシアムです。定期的に武闘大会が行われる本格的なもので障壁が張れるのSSランクの冒険者の戦いにも耐えられるコロシアムです。」
「へぇ~そんな所でいつも試験してるんだ」
受付「いえいつもはギルド内の訓練場です、ギルド長の気まぐれでたまにコロシアムで行います・・・着きました」

細い廊下を抜けると一気に視界が広がってローマの闘技場のようなコロシアムに出た

わあああー!!

「!なに?」

受付「噂を聞きつけた市民が見学に来てますね、なにか目立つことされたでしょう?狭い町ですのですぐ噂は広がるんですよ」

「えーと・・・なにかした?」

【ルナ】:訓練道場の二人が喧嘩している間を考えごとしながら往なして通ってきたでしょう?周りに結構観衆いましたよあの時

「あーあれか・・・」

コロシアムの少し凹んだところに挑戦者残りの
人とギルド長が居た

「そろったな、それではまず言っておく、この試験では紹介状は無効になる俺がお前はFだと言えば紹介状があってもFスタートだ覚えておけ」

「え?」

きょとんとした顔でギルド長を見て言ったのは、一番左にいる少年カイトだ

「なぜですか?紹介状があるのにそれは可笑しい!」
「紹介状持たせた師匠は試験を受けるなと言わなかったか?
受けたらランクが落ちる可能性があり道場の権威が落ちるからそう言うんだ。
ギルドでは俺に全てのランク付けの権限がある
たかがAランク冒険者の判断などなどあてにならんわ」
「君、そんなことも知らずに紹介状持ちなのに試験を受けるのか?端から駄目じゃね?落ちたんじゃね?」

隣の挑戦者ビルドが言った

「何を!」
「やめんか!始めるぞ・・・そこの好きな模擬剣をもってカイト中央に来い」

脇の方に籠があり、木製の剣がいろいろ置いてあった
カイトは大きめの両手剣を持って納得いかないような顔をして中央に立った

受付『さぁ~お待たせしました~冒険者試験第一試合は ゴーラン訓練道場のホープ「カイト」さあどこまでギルド長に迫れるか!ヨーイ始め!』

拡声器でいきなり解説を始めた受付嬢、会場は大盛り上がりだ!

(なになに?受付嬢おとなしそうだったのにいきなり何?)
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