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天王寺の変 四の章

紅朱同赤 参 その13

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 「はい。今日、結界内に入るって言う
  動画の女を追いかけてました」
 「あれ?」
 「ほんだら変なヤツら出てきて、
  ちょっと戦闘なりました」
 「、、、あれあれ?」

急に曇った顔になったルネに、コーデュロイは焦りだした。

 「どうしました?! 
  何かボク、変なこと言いました?!」

と、目の前にルネの手が出た。
掌を、すっと顔の前に立てられた。
コーデュロイには解った。
これは、“待て”だ。

へっへっへっへっと尻尾を振るコーデュロイ。
ナベアツは、相変わらず歯を食いしばっている。
二人に半身を捻り、ルネは思案中、、、。

 (アブな~~い。忘れてた。そうそう動画の女。
  銀のスーツは撃ったから、あとコイツを
  どうやって撃つ流れに持っていこうか
  考えてたら、仕事を忘れてたwww

楓に怒られるところだったと、ルネはコーデュロイに感謝した。

 「あなたナイスよ」
 「あああぅううう、、、」

今のはコーデュロイが絶頂した声、、、。

 「動画の女は、どっちに行ったの?」

小刻みに震えながら、天満橋方面を指さした。

 「サンキュ」

言いながらルネの唇が窄んで、上唇と下唇が一度くっついて離れる音がした。
その音とは、、、。

 「ちゅっ」
 「あああぅううう、、、」

コーデュロイ、本日二回目。

ナベアツとは番う意味で
崩れ落ちたコーデュロイに背を向け、ルネは新たな獲物の匂いのする天満橋へ歩き出す。

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