雑に学ぶと書いて雑学 ～昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない～

その８４．「霧」と「もや」は何が違うの？

「霧」と「靄もや」、どっちも白くてモクモクと視界を覆うイメージですが、ちゃんと定義があります。

「霧」は、人間の目の高さで見て、視認できる距離が「１ｋｍ未満」。

　空気中に極小の水の粒が浮かび、「霧」の中ではひんやりと空気が冷たい印象です。

「靄もや」の場合は、視認できる距離が「１Ｋｍ以上～１０Ｋｍの間」。

　水分の微粒子が空気中に浮かんで見通しが悪くなりますが、「霧」ほど細かな粒ではないため、ひんやりとした感じはありません。

　近くしか見えないのが「霧」、薄くて遠くまで見えるのが「靄もや」、ということになります。

　視認できる距離が100ｍ未満だと「濃霧」という区別です。（海上の場合は500ｍ未満）

「霞かすみ」も、白くてモクモクして似たようなイメージですが、こちらは漠然と霧、靄全体を指す表現で、上記のふたつのように気象上の定義はありません。
　　
　似ているふたつの何が違うのか、という点で連想したのが、「そうめん」と「ひやむぎ」。

　実はこのふたつ、製法によって区別されています。

「そうめん」は、生地を何度も折り重ねて、糸のように伸ばして自然と細く作ったもの。
「ひやむぎ」は、薄く伸ばした生地を、まな板の上で細く切って作ったものです。

　また、太さによっても区別されていて、「そうめん」は直径1.3ｍｍ以下。
「ひやむぎ」は直径が1.3ｍｍ～1.7ｍｍ以内を指します。（太すぎると「うどん」ですかね）

　一般的に、つゆにつけて食べる「そうめん」を、温かいつゆに元々入れておいて食べるのが「にゅうめん」となります。