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第一章 家族編
13話 とんでもないタイミングで兄さまに見つかっちゃった!
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なるべく草木に隠れるようにしながら走って、森の奥へ一直線に逃げ出す。ぜぇ、ぜぇと息を切らしながら、ある程度離れるまで走り続ける。でも、普段お外に遊びに行っていない僕の足ではすぐに限界がきた。僕はふらふらの身体を頑張って動かして、近くにある木に背中を預けた。追っ手がきていないか気になった僕は、顔を馬車の方に向けた。
僕が逃げたルートはたまに高い草も生えているけど、ほとんどは気にしなければ踏み潰しちゃうほど低い草しか生えていない。それに、馬車が月の光でキラキラと光っているから、馬車周辺の状態をはっきりと見ることができた。
馬車の近くの地面には、息が出来なくて悶えている3人の男の姿があった。兄さまがくれたお守りから出てきた水は、スライムのようにぷよぷよとしている形を保ったまま、男の口や鼻を覆うように張り付いている。僕を襲おうとした男達は必死に剥がそうとしているけど、それはただの水。抵抗しようと動かした手は水の中を通り抜け、バシャバシャと水しぶきをあげるだけだった。
僕はそれを見て、追っ手がきていないから安心だと素直によろこべなかった。もしかしたら、あの人達はこのまま死んじゃうのかもしれない。
人が死ぬ姿を見たくなかった僕はギュッと目を瞑り、頭を抱えてその場にしゃがみこんだ。
そのとき、僕がいる場所よりもさらに森の奥の方から「誰かいるのか!?」と声がかけられた。それはどこかで聞いた事のある男の子の声だった。声の主は僕のいる場所に向かって、ガサガサと草を踏みながら歩いてきている。聞き覚えのある声が聞こえた僕は、覚悟を決めて、誰がこっちに来ているのか確認することにした。
不安で眉が下がってしまっている顔を声のした方に向ける。暗くて見えないかなと思っていたけど、木々の隙間から差し込む月の明かりで相手がだれか確認できた。僕に向かって歩いてきているのは、なんとアレン君だった。左手で器用に≪ライト≫の魔法を使いながら、右手にはなにかの草を手に持っている。アレン君は冒険者だし、なにかのクエストを受けているのかな?
僕のことを知っている人に会えて安心した反面、僕があの人達を殺そうとしているとアレン君に思われるんじゃないかと不安になってしまった。頭の上に置いている手で髪の毛をキュッと掴む。
「迷子か?」と僕に声をかけながらかなり近くまで寄ってきたアレン君は、そんな動作をした僕の手をじっと見て、もしかしてとでも言いたげな顔をした。
「その手の傷……リュカか?」
「……ア、アレン君」
「お、お前なんでこんなとこにいんだよ! この森に魔物はいねぇけど、夜に来るなんて危ないだろ!?」
アレン君は動揺しながら、持っていた謎の草を腰につけているポーチの中に入れた。そして、左手で扱っていた≪ライト≫の魔法も消した後、僕のことを両手で抱き上げてくれた。両手が塞がった彼は、月の明かりを利用して、怪我がないかとじろじろ僕の体を見て確認してくれる。僕が怪我はないから大丈夫だよとアレン君に伝えたら、疑いのある目を向けてきたけど、僕の体を観察していくうちに本当に怪我がないとわかったみたい。ホッと息を吐いて安心してくれた。それでもアレン君は僕に向かってじとーっと目を細めて、不満げな表情を見せてくる。
「まったく、リュカはなんでいつも1人でいるんだ……というか、あの馬車から来たのか?」
「あ、だ、だめっ!!!」
スタスタと馬車の方へ歩き出した彼を止めようと思っても、抱っこされているから止めることができない。さっきまで月の光を反射して主張の激しかった馬車は、今は月が雲に覆われているせいで光が差し込んでいないから一切姿が見えなくなっていた。それにアレン君の≪ライト≫も消したからかなり真っ暗。僕からしたら、近くの地面がどうなっているのかも全くわからない。それでも、冒険者のアレン君は夜目が利いているみたいで、迷いもなく僕が走って逃げてきた道をどんどん進んでいってしまう。それに、アレン君の長い足だとすぐに馬車のところまで着いちゃう。
だめ、あと少しで見えちゃう!と思った僕は、両手をパーにして、アレン君の顔の前に出した。だけどもう遅かったようで、アレン君の口からは「おい、あれって……」という言葉が漏れた。
それを聞いた僕は、頭が真っ白になった。泣こうと思っていなかったのにポロポロと涙が出てくるし、口からは、うぅと声が漏れ出てくる。僕はそんな風に泣きながら、「僕じゃないよぉ、しんじてぇ」とアレン君の肩に顔を押し付け、彼の首に回した腕に力を込めた。
ゲームの展開のように知らない男の人達に凌辱されずに済んだのに、彼らを殺したって理由で僕は死刑になっちゃうのかもしれない。そもそもこんな証拠もなにもない僕の言葉で、アレン君が信用してくれるわけない……結局僕は死ぬ運命なんだ。
ぎゅうっと足をアレン君の腰に絡めて泣き続けていると、アレン君が息を吸った。
「信じるよ」
アレン君の口から出たのは、思いもよらない言葉だった。聞こえた言葉が信じられなかった僕は、涙や鼻水をだらだらと流している顔をアレン君に向けて、本当にアレン君が言ってくれたのかと確認する。アレン君は僕の頭を片手でなでてから、また話してくれた。
「なんか、まだ1日しか会ったことないし、本当のことはよくわかんねぇけど……リュカって人を殺すとかそんなことしなさそうだなって思っただけ。あと、本当にお前がやったなら、これを見つけた俺のことなんてもう殺してんだろ?」
雲に隠れていた月が出て、アレン君の顔がようやく見えた。彼は平民街で会ったときのようないつもの笑顔を僕に向けて話してくれていた。
僕はその笑顔を見てようやく楽になれたような気がする。緊張で固めていた体から力を抜き、ずびずびと鼻水をすする。そんなことをしていると、アレン君は僕の鼻水をポーチの中に入っていたタオルで拭いてくれた。タオルの手触りが悪くてちょっと痛かったけど、アレン君の優しさが伝わってきた。
「ってか、リュカの服かなり濡れてんな……風邪引くだろうし俺の服着ときな」
僕を地面におろしたアレン君は、僕の返事を聞かずに上の服を脱いで半裸になる。僕が目をそらす前に服を脱いじゃったから、バキバキに割れた腹筋が目に入った。当のアレン君は「俺の服はギリ濡れてねぇな。よかった」とか呑気なことを口にしているが、僕は口をぽっかーんと開けて驚いてしまう。すると、アレン君が僕のタキシードに手をかけてきた。慌てて僕はアレン君の手を止めようとする。
「僕ひとりでぬげるよ! だからだいじょうぶ!」
「ボタンいっぱいあんだから脱ぐの遅せぇだろうし、俺も手伝うって。安心しろ、シャツは脱がさねぇから」
「そ、それでもだめなの~!」
ゲームで攻略していたキャラに服を脱がされそうになっているということを考えただけで、恥ずかしさで死にそうだ。僕は必死にだめなの~!と言い続ける。
ぷつんっとアレン君がタキシードのボタンを1つ外したとき、僕の後ろから、またまた聞き覚えのある声がした。
「ねぇ、君さ。リュカになにをしているの?」
もしかしてと思った僕が後ろを振り向くと、そこには兄さまが無表情で立っていた。いや、いつものわざと作っている無表情じゃない。なんだろう、怒りで表情が無くなっちゃった感じだ。兄さまは腰に差している剣に手をかけて、目を細めていた。
兄さまの目線の先には、半裸のアレン君と僕がいる。僕はさっきまで泣いていたから、まだ目はうるうるしているし、お鼻は真っ赤っか。ほっぺたにも泣いた跡が残っている。そんな顔をしている僕は、半裸のアレン君に服を脱がされそうになって抵抗していた。そして兄さまはそれを見ていた……と、なるほど。ここまでわりと冷静に状況把握していたけど、そんなことをしている場合じゃないと気付いた。
……こ、これ、かなりアウトな状況じゃないかな!?
僕が逃げたルートはたまに高い草も生えているけど、ほとんどは気にしなければ踏み潰しちゃうほど低い草しか生えていない。それに、馬車が月の光でキラキラと光っているから、馬車周辺の状態をはっきりと見ることができた。
馬車の近くの地面には、息が出来なくて悶えている3人の男の姿があった。兄さまがくれたお守りから出てきた水は、スライムのようにぷよぷよとしている形を保ったまま、男の口や鼻を覆うように張り付いている。僕を襲おうとした男達は必死に剥がそうとしているけど、それはただの水。抵抗しようと動かした手は水の中を通り抜け、バシャバシャと水しぶきをあげるだけだった。
僕はそれを見て、追っ手がきていないから安心だと素直によろこべなかった。もしかしたら、あの人達はこのまま死んじゃうのかもしれない。
人が死ぬ姿を見たくなかった僕はギュッと目を瞑り、頭を抱えてその場にしゃがみこんだ。
そのとき、僕がいる場所よりもさらに森の奥の方から「誰かいるのか!?」と声がかけられた。それはどこかで聞いた事のある男の子の声だった。声の主は僕のいる場所に向かって、ガサガサと草を踏みながら歩いてきている。聞き覚えのある声が聞こえた僕は、覚悟を決めて、誰がこっちに来ているのか確認することにした。
不安で眉が下がってしまっている顔を声のした方に向ける。暗くて見えないかなと思っていたけど、木々の隙間から差し込む月の明かりで相手がだれか確認できた。僕に向かって歩いてきているのは、なんとアレン君だった。左手で器用に≪ライト≫の魔法を使いながら、右手にはなにかの草を手に持っている。アレン君は冒険者だし、なにかのクエストを受けているのかな?
僕のことを知っている人に会えて安心した反面、僕があの人達を殺そうとしているとアレン君に思われるんじゃないかと不安になってしまった。頭の上に置いている手で髪の毛をキュッと掴む。
「迷子か?」と僕に声をかけながらかなり近くまで寄ってきたアレン君は、そんな動作をした僕の手をじっと見て、もしかしてとでも言いたげな顔をした。
「その手の傷……リュカか?」
「……ア、アレン君」
「お、お前なんでこんなとこにいんだよ! この森に魔物はいねぇけど、夜に来るなんて危ないだろ!?」
アレン君は動揺しながら、持っていた謎の草を腰につけているポーチの中に入れた。そして、左手で扱っていた≪ライト≫の魔法も消した後、僕のことを両手で抱き上げてくれた。両手が塞がった彼は、月の明かりを利用して、怪我がないかとじろじろ僕の体を見て確認してくれる。僕が怪我はないから大丈夫だよとアレン君に伝えたら、疑いのある目を向けてきたけど、僕の体を観察していくうちに本当に怪我がないとわかったみたい。ホッと息を吐いて安心してくれた。それでもアレン君は僕に向かってじとーっと目を細めて、不満げな表情を見せてくる。
「まったく、リュカはなんでいつも1人でいるんだ……というか、あの馬車から来たのか?」
「あ、だ、だめっ!!!」
スタスタと馬車の方へ歩き出した彼を止めようと思っても、抱っこされているから止めることができない。さっきまで月の光を反射して主張の激しかった馬車は、今は月が雲に覆われているせいで光が差し込んでいないから一切姿が見えなくなっていた。それにアレン君の≪ライト≫も消したからかなり真っ暗。僕からしたら、近くの地面がどうなっているのかも全くわからない。それでも、冒険者のアレン君は夜目が利いているみたいで、迷いもなく僕が走って逃げてきた道をどんどん進んでいってしまう。それに、アレン君の長い足だとすぐに馬車のところまで着いちゃう。
だめ、あと少しで見えちゃう!と思った僕は、両手をパーにして、アレン君の顔の前に出した。だけどもう遅かったようで、アレン君の口からは「おい、あれって……」という言葉が漏れた。
それを聞いた僕は、頭が真っ白になった。泣こうと思っていなかったのにポロポロと涙が出てくるし、口からは、うぅと声が漏れ出てくる。僕はそんな風に泣きながら、「僕じゃないよぉ、しんじてぇ」とアレン君の肩に顔を押し付け、彼の首に回した腕に力を込めた。
ゲームの展開のように知らない男の人達に凌辱されずに済んだのに、彼らを殺したって理由で僕は死刑になっちゃうのかもしれない。そもそもこんな証拠もなにもない僕の言葉で、アレン君が信用してくれるわけない……結局僕は死ぬ運命なんだ。
ぎゅうっと足をアレン君の腰に絡めて泣き続けていると、アレン君が息を吸った。
「信じるよ」
アレン君の口から出たのは、思いもよらない言葉だった。聞こえた言葉が信じられなかった僕は、涙や鼻水をだらだらと流している顔をアレン君に向けて、本当にアレン君が言ってくれたのかと確認する。アレン君は僕の頭を片手でなでてから、また話してくれた。
「なんか、まだ1日しか会ったことないし、本当のことはよくわかんねぇけど……リュカって人を殺すとかそんなことしなさそうだなって思っただけ。あと、本当にお前がやったなら、これを見つけた俺のことなんてもう殺してんだろ?」
雲に隠れていた月が出て、アレン君の顔がようやく見えた。彼は平民街で会ったときのようないつもの笑顔を僕に向けて話してくれていた。
僕はその笑顔を見てようやく楽になれたような気がする。緊張で固めていた体から力を抜き、ずびずびと鼻水をすする。そんなことをしていると、アレン君は僕の鼻水をポーチの中に入っていたタオルで拭いてくれた。タオルの手触りが悪くてちょっと痛かったけど、アレン君の優しさが伝わってきた。
「ってか、リュカの服かなり濡れてんな……風邪引くだろうし俺の服着ときな」
僕を地面におろしたアレン君は、僕の返事を聞かずに上の服を脱いで半裸になる。僕が目をそらす前に服を脱いじゃったから、バキバキに割れた腹筋が目に入った。当のアレン君は「俺の服はギリ濡れてねぇな。よかった」とか呑気なことを口にしているが、僕は口をぽっかーんと開けて驚いてしまう。すると、アレン君が僕のタキシードに手をかけてきた。慌てて僕はアレン君の手を止めようとする。
「僕ひとりでぬげるよ! だからだいじょうぶ!」
「ボタンいっぱいあんだから脱ぐの遅せぇだろうし、俺も手伝うって。安心しろ、シャツは脱がさねぇから」
「そ、それでもだめなの~!」
ゲームで攻略していたキャラに服を脱がされそうになっているということを考えただけで、恥ずかしさで死にそうだ。僕は必死にだめなの~!と言い続ける。
ぷつんっとアレン君がタキシードのボタンを1つ外したとき、僕の後ろから、またまた聞き覚えのある声がした。
「ねぇ、君さ。リュカになにをしているの?」
もしかしてと思った僕が後ろを振り向くと、そこには兄さまが無表情で立っていた。いや、いつものわざと作っている無表情じゃない。なんだろう、怒りで表情が無くなっちゃった感じだ。兄さまは腰に差している剣に手をかけて、目を細めていた。
兄さまの目線の先には、半裸のアレン君と僕がいる。僕はさっきまで泣いていたから、まだ目はうるうるしているし、お鼻は真っ赤っか。ほっぺたにも泣いた跡が残っている。そんな顔をしている僕は、半裸のアレン君に服を脱がされそうになって抵抗していた。そして兄さまはそれを見ていた……と、なるほど。ここまでわりと冷静に状況把握していたけど、そんなことをしている場合じゃないと気付いた。
……こ、これ、かなりアウトな状況じゃないかな!?
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