レディプリンスとプリンセス王子

狂気の果てに

ついていけない

「まだ見つからないのか？」
「ありました。小屋です！」
「よし、中に突入するぞ！」
イノ達が突入するともう中には誰もいなかった。
「ちぃ、一足遅かったか…。まだ、小屋の中は暖かい…。ということは…。」
「イノ様、どうしますか？」
「すぐにメアを探せ！」
「しかし、ここより先は海の方に出てしまいますが…。」
「海…。そうか。海に行くぞ。船で逃げるつもりだ。船に乗る前に追いこむぞ！」
「はっ！」
イノ達は馬に乗り、全速力で海へと向かった。




「メア、ミナ…。私はここでイノ達を引き付けます。先に行ってください。船は目の前です。」
「それは僕の役目です。ミナを頼みます。」
「それでは、リア様との約束が…。」
「メア、ここはハナさんに任せて。」
「わかった。ハナさんお願いします。」
「ええ、いつかどこかでまた会いましょう。」
メアとミナは船の方へと向かって再び走り始めた。
しばらくすると、イノ達がやって来た。
「お前もメアの付き人か？」
「ええ。あなた達はここで足止めする。」
「僕は先に行く！あとは任せる。ワン、お前は一緒に来い。」と煙玉を投げ、煙が上がっている間にメア達の方へと向かって行った。
「しまった…。今ならまだ！」
「行きなよ…。我らはイノ様にはもうついていく気はないよ。今の奴は完全に私情でたくさんの人を犠牲にしている。それは許されない。」
「ありがとう。」
ハナもメア達のもとへと向かった。