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2章
忍香と市蔵
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忍香と市蔵
湿気のある洞窟の中で市蔵は目覚めた。
肌に感じる湿度はあるが、頬を付けている土は思ったほど水分を帯びては居ない。
「ワシは、馬から落ち、川縁に転落したはず」
しかしここは、川のせせらぎも無く、ただただ静寂耳に奥にまで染み通る。
「ここは何処じゃ」
誰に言うでも無く、市蔵は呟いた。
市蔵は、自分の姿勢に違和感を覚え、身体を動かすが、腕が激痛と共に手足に違和感を覚えた。
左手首と右足首が何処かに繋がれている。
寝返りをうつように、右側に身体を倒してみたが、俯せになったまま身体を起こすことが困難になった為、急いで元の姿勢に戻してみたが、激痛と息苦しさが全身を駆け抜けた。
「土蜘蛛に捕らえられてしもうたかい・・・」
「小僧!やっと起きたか」
何処からか、ダルそうな、苛立ったような男の声が市蔵の耳に入ってきた。
市蔵は男の声のするほうへ、顔だけを向けようとした。
「あぁっ!」
首や肩に激痛が走る。
両肩、両足の付け根から背骨・・・兎に角全身の骨という骨が未連結のまま悲鳴を上げているかのように痛い。
「馬から落ちて五間(9メートル)以上ある崖を転げ落ち、増水した川に浸かっとったのに生きておるとは誠にしぶといガキじゃの」
「わしは・・・ガキでねぇ」
そう言ったとき、市蔵の視界に背筋の曲がった中年の小男が映った。
その背の曲がった小男は、嫌らしい笑みを市蔵に向け言葉を続けた。
「ガキじゃなきゃ、ヤマト人に飼われた小僧とでも呼べばいいかのぉケッケッケッ・・・まあなんでもいいがのぉ、これからおめぇは、崖から転げるよりも凄い地獄を見ることになるがの・・・あっいやぁ、女を知らねぇガキからすれば極楽かもなぁ・・・ケッケッケッ・・・」
「なんだ・・・ジジイ・・・わしを焼いて喰らおうとでもいうのか・・・」
中年小男は乾いた笑い声を上げ、市蔵の目の前に胡座をかいた。
「お主は相当に、ヤマト人の阿呆な教えに毒されておるのぉ、我らヤソタケルが人を浚って夜な夜な人肉を喰らうとでも教わってきたか、嘆かわしいのぉ・・・だが気おつけろ・・・これからここにおわす忍香様の裏の姿は人を喰らうより恐ろしぞよ・・・何せ忍香様の喰らう物は・・・」
小男はそこまで言うと、何かの気配を察し、急に立ち上がると、洞窟の入り口の方へ向き直った。
「ジイ、また己は我の良からぬ噂を吹き込んでおるのか」
市蔵は身体の痛みでその声の方を見ることは出来なかったが、若い女の声であることは確かである。
「これはこれは忍香様」
小男はニヤニヤと嫌らしい笑いを浮かべると、忍香に対し軽く頭を下げ、洞窟から姿を消した。
「おのれ、名をなんと申す」
いつの間にか市蔵の目の前にいた忍香が、問う。
「わしの名は市蔵、加藤市蔵じゃ」
それに対し、忍香はせせら笑うような表情を見せると、市蔵の目の前にしゃがみ込み、市蔵の顎を持ち上げた。
「己の顔が、加藤市蔵を名乗る顔かえ?どう見ても我らと同じクマソ・・・イヤ、飼い慣らされた土蜘蛛と呼ぶべきか」
忍香は吐息がかかるほど、市蔵に顔を近づけ、せせら笑った。
市蔵は激しく忍香を睨み返す。
「わしは黒田の将、加藤甚六に、おとうに我が子以上に扱われ育てられた!土蜘蛛の血などより、魂の方がわしには大事だで・・・」
「ほほぅ、魂のぉ・・・・我から言わせればこの身に流れる血こそが魂ぞ!種族こそが魂ぞ!まぁそこで血のいとなみを見ておれ」
言い終えると忍香は、洞窟の入り口に向かい声をかけた。
すると、細身だが全身の筋肉が整った男が、入り口からノソノソと現れ、市蔵に一瞥をくれた。
「忍香様・・・この男は・・・・」
「気にするでない・・・こちらへ来い」
忍香は、男を洞窟の奥にある平たい大石に招くと、太ももまで露出した山袴のような独特な着物を脱ぎ、下半身を露わにした状態で、大石に仰向けに寝て、上半身だけやや起こし、男の方を見て、冷たく言い放った。
「来い」
忍香は、ゆっくりと脚を広げ、男に陰部を見せつけると、息を大きく吐いた。
その拍子に着物の胸が少し開けた。
男は、溜まらず忍香の上に覆い被さり、荒々しく着物を両側にはぎ、乳房を下から押し上げるようにすると忍香の乳首を口に含んだ。
それからは、洞窟内に男と女のうめき声、叫ぶような声が反響した。
動物的な性のいとなみは、近代まであらゆる形で残っていたが、人でありながら、ここまで野性味のある子孫繁栄方を、この時代まで色濃く残していたのは、クマソの民ぐらいなものであろう。
「なんという・・・」
市蔵は俯いて、激しく動物的な行為から目を背けようとしたが、若さと男としての欲求には勝てず、その方を見てしまっていた。
暫く時が経つと、獣の所行を終えたか、男は大きな呻きを発した後、荒い吐息を連続すると、作業後の職人のごとく、何事も無かったかのように、着物を整え、洞窟を後にした。
残された忍香は、ゆっくりと市蔵の方を向くと、全裸のまま立ち上がり、荒い息を整えつつ、市蔵の方へ歩みをすすめた。
「男は女を、子を宿すだけの道具だと思っておる。特にヤマト人は家を守る為、娘を他国にやったり、子を残す為に女を幾人も持つ者もおると聞いた」
忍香は、何の恥じらいもなく、全裸のまま市蔵の方へ近づいて来る。。
「女は畑、男は種をまく農夫かもしれぬが、種を実らせ育むのは、畑であろう?田畑と人が違うのは、人は種を実らせ、農夫を戦士を、そして首領の子を収穫させることができるのじゃ」
忍香は市蔵に肌を密着させながら、耳元で囁く。
「男は農夫が種をまく畑を選んでおると勘違いしておるが、人という種は、畑が種を選んでおるのだ、戦人も農夫も、皆女が身籠もり生み出すのだからのぉ」
忍香は市蔵の耳に、生暖かい息を吹きかけながら、言葉を続けた。
「まだ、あの奥には次の男が控えておる。その者を呼び、又先ほどのような景色を見せてやろうか?お主が嫌う土蜘蛛のいとなみを」
忍香は市蔵の耳に息がかかるように笑った。
「馬鹿に・・・馬鹿にするでねぇ!この獣が」
「ワレが獣か人かは、試してみればわかろうのぉ」
忍香は挑発するような、見下すような言葉を市蔵の耳元でいった。
その言葉に市蔵は、全身に激痛が走るのを押さえ込み、繋がれていない左足を使い、立て膝立ちの姿勢になった。
すると自由のきく右手で、忍香の右二の腕を掴み、そのまま力ずくで引き倒すと忍香は力なく地面に四つん這いに倒れ込んだ、市蔵はすかさず下帯を剥ぎ取り、尻を向けた忍香の腰を両手で掴んだ。
それからは、先ほどと同じ、野獣の営みが薄暗い洞窟を包んでいった。
忍山に一年ほどの歳月が経った。
忍香は子を産み、その子がある程度育つまでの間、他の者に軍事面だけは委ねることにした。
その者こそ「イチノスネ」と名を変えた市蔵であった。
イチノスネは、忍香との「行為」を重ねつつ、自然と忍香の信頼を勝ち取り、クマソの男衆らを、持ち前の統率力と、三郎兵衛について戦った経験や情報をかわれ、いつしかクマソの者が従う戦士へと成長していた。
そんなある日、イチノスネに与えられた小屋に、麓を守る男衆二人が、報告の為に訪れた。
「イチノスネ、ヤマト人と妙な小男がアンタに会いたいと麓の番に言っているらしいが、どうする?」
イチノスネとなった市蔵は、あくまでも忍香から委託された軍事責任者であり、首領でもなければ、世に言う「大将」ではないので、様や殿つきでは呼ばれずに、呼び捨てで呼ばれている。
「ヤマト人だとぉ?で、用件はなんなんじゃ」
「山内から来た侍で、首領に会いたいとだけ言っておるのだが、忍香様は出産直後で無闇に人に会わぬというと、イクサを取り仕切っている者と話させろといぅてのぉ」
「山名の者が改めて何の用だっていうんじゃ?」
イチノスネは眉間に皺をよせ、しばらく唸った。
「で、その小男ちゅうのは、従者か?」
「うぅん従者とはちと違うかの、なにやら薄ら笑いを浮かべた妙な男で・・・」
「俺は以前あの小男にあったような気がするんだ、確か、山内から樋野までを根城にしておる山賊紛いの足軽衆の一人だったような・・・」
それを聞くと、イチノスネと改めた市蔵の口元が一気に緩んだ。
「山賊紛いの足軽かぁ・・・よし!その者ども、ここに呼んできてくれぬか!」
言い終えた市蔵の表情は、懐かしい友と再開出来る安堵と、好敵手に立ち向かう前の晴れやかな闘志とが入り交じった複雑な笑顔で溢れていた。
忍香と市蔵
湿気のある洞窟の中で市蔵は目覚めた。
肌に感じる湿度はあるが、頬を付けている土は思ったほど水分を帯びては居ない。
「ワシは、馬から落ち、川縁に転落したはず」
しかしここは、川のせせらぎも無く、ただただ静寂耳に奥にまで染み通る。
「ここは何処じゃ」
誰に言うでも無く、市蔵は呟いた。
市蔵は、自分の姿勢に違和感を覚え、身体を動かすが、腕が激痛と共に手足に違和感を覚えた。
左手首と右足首が何処かに繋がれている。
寝返りをうつように、右側に身体を倒してみたが、俯せになったまま身体を起こすことが困難になった為、急いで元の姿勢に戻してみたが、激痛と息苦しさが全身を駆け抜けた。
「土蜘蛛に捕らえられてしもうたかい・・・」
「小僧!やっと起きたか」
何処からか、ダルそうな、苛立ったような男の声が市蔵の耳に入ってきた。
市蔵は男の声のするほうへ、顔だけを向けようとした。
「あぁっ!」
首や肩に激痛が走る。
両肩、両足の付け根から背骨・・・兎に角全身の骨という骨が未連結のまま悲鳴を上げているかのように痛い。
「馬から落ちて五間(9メートル)以上ある崖を転げ落ち、増水した川に浸かっとったのに生きておるとは誠にしぶといガキじゃの」
「わしは・・・ガキでねぇ」
そう言ったとき、市蔵の視界に背筋の曲がった中年の小男が映った。
その背の曲がった小男は、嫌らしい笑みを市蔵に向け言葉を続けた。
「ガキじゃなきゃ、ヤマト人に飼われた小僧とでも呼べばいいかのぉケッケッケッ・・・まあなんでもいいがのぉ、これからおめぇは、崖から転げるよりも凄い地獄を見ることになるがの・・・あっいやぁ、女を知らねぇガキからすれば極楽かもなぁ・・・ケッケッケッ・・・」
「なんだ・・・ジジイ・・・わしを焼いて喰らおうとでもいうのか・・・」
中年小男は乾いた笑い声を上げ、市蔵の目の前に胡座をかいた。
「お主は相当に、ヤマト人の阿呆な教えに毒されておるのぉ、我らヤソタケルが人を浚って夜な夜な人肉を喰らうとでも教わってきたか、嘆かわしいのぉ・・・だが気おつけろ・・・これからここにおわす忍香様の裏の姿は人を喰らうより恐ろしぞよ・・・何せ忍香様の喰らう物は・・・」
小男はそこまで言うと、何かの気配を察し、急に立ち上がると、洞窟の入り口の方へ向き直った。
「ジイ、また己は我の良からぬ噂を吹き込んでおるのか」
市蔵は身体の痛みでその声の方を見ることは出来なかったが、若い女の声であることは確かである。
「これはこれは忍香様」
小男はニヤニヤと嫌らしい笑いを浮かべると、忍香に対し軽く頭を下げ、洞窟から姿を消した。
「おのれ、名をなんと申す」
いつの間にか市蔵の目の前にいた忍香が、問う。
「わしの名は市蔵、加藤市蔵じゃ」
それに対し、忍香はせせら笑うような表情を見せると、市蔵の目の前にしゃがみ込み、市蔵の顎を持ち上げた。
「己の顔が、加藤市蔵を名乗る顔かえ?どう見ても我らと同じクマソ・・・イヤ、飼い慣らされた土蜘蛛と呼ぶべきか」
忍香は吐息がかかるほど、市蔵に顔を近づけ、せせら笑った。
市蔵は激しく忍香を睨み返す。
「わしは黒田の将、加藤甚六に、おとうに我が子以上に扱われ育てられた!土蜘蛛の血などより、魂の方がわしには大事だで・・・」
「ほほぅ、魂のぉ・・・・我から言わせればこの身に流れる血こそが魂ぞ!種族こそが魂ぞ!まぁそこで血のいとなみを見ておれ」
言い終えると忍香は、洞窟の入り口に向かい声をかけた。
すると、細身だが全身の筋肉が整った男が、入り口からノソノソと現れ、市蔵に一瞥をくれた。
「忍香様・・・この男は・・・・」
「気にするでない・・・こちらへ来い」
忍香は、男を洞窟の奥にある平たい大石に招くと、太ももまで露出した山袴のような独特な着物を脱ぎ、下半身を露わにした状態で、大石に仰向けに寝て、上半身だけやや起こし、男の方を見て、冷たく言い放った。
「来い」
忍香は、ゆっくりと脚を広げ、男に陰部を見せつけると、息を大きく吐いた。
その拍子に着物の胸が少し開けた。
男は、溜まらず忍香の上に覆い被さり、荒々しく着物を両側にはぎ、乳房を下から押し上げるようにすると忍香の乳首を口に含んだ。
それからは、洞窟内に男と女のうめき声、叫ぶような声が反響した。
動物的な性のいとなみは、近代まであらゆる形で残っていたが、人でありながら、ここまで野性味のある子孫繁栄方を、この時代まで色濃く残していたのは、クマソの民ぐらいなものであろう。
「なんという・・・」
市蔵は俯いて、激しく動物的な行為から目を背けようとしたが、若さと男としての欲求には勝てず、その方を見てしまっていた。
暫く時が経つと、獣の所行を終えたか、男は大きな呻きを発した後、荒い吐息を連続すると、作業後の職人のごとく、何事も無かったかのように、着物を整え、洞窟を後にした。
残された忍香は、ゆっくりと市蔵の方を向くと、全裸のまま立ち上がり、荒い息を整えつつ、市蔵の方へ歩みをすすめた。
「男は女を、子を宿すだけの道具だと思っておる。特にヤマト人は家を守る為、娘を他国にやったり、子を残す為に女を幾人も持つ者もおると聞いた」
忍香は、何の恥じらいもなく、全裸のまま市蔵の方へ近づいて来る。。
「女は畑、男は種をまく農夫かもしれぬが、種を実らせ育むのは、畑であろう?田畑と人が違うのは、人は種を実らせ、農夫を戦士を、そして首領の子を収穫させることができるのじゃ」
忍香は市蔵に肌を密着させながら、耳元で囁く。
「男は農夫が種をまく畑を選んでおると勘違いしておるが、人という種は、畑が種を選んでおるのだ、戦人も農夫も、皆女が身籠もり生み出すのだからのぉ」
忍香は市蔵の耳に、生暖かい息を吹きかけながら、言葉を続けた。
「まだ、あの奥には次の男が控えておる。その者を呼び、又先ほどのような景色を見せてやろうか?お主が嫌う土蜘蛛のいとなみを」
忍香は市蔵の耳に息がかかるように笑った。
「馬鹿に・・・馬鹿にするでねぇ!この獣が」
「ワレが獣か人かは、試してみればわかろうのぉ」
忍香は挑発するような、見下すような言葉を市蔵の耳元でいった。
その言葉に市蔵は、全身に激痛が走るのを押さえ込み、繋がれていない左足を使い、立て膝立ちの姿勢になった。
すると自由のきく右手で、忍香の右二の腕を掴み、そのまま力ずくで引き倒すと忍香は力なく地面に四つん這いに倒れ込んだ、市蔵はすかさず下帯を剥ぎ取り、尻を向けた忍香の腰を両手で掴んだ。
それからは、先ほどと同じ、野獣の営みが薄暗い洞窟を包んでいった。
忍山に一年ほどの歳月が経った。
忍香は子を産み、その子がある程度育つまでの間、他の者に軍事面だけは委ねることにした。
その者こそ「イチノスネ」と名を変えた市蔵であった。
イチノスネは、忍香との「行為」を重ねつつ、自然と忍香の信頼を勝ち取り、クマソの男衆らを、持ち前の統率力と、三郎兵衛について戦った経験や情報をかわれ、いつしかクマソの者が従う戦士へと成長していた。
そんなある日、イチノスネに与えられた小屋に、麓を守る男衆二人が、報告の為に訪れた。
「イチノスネ、ヤマト人と妙な小男がアンタに会いたいと麓の番に言っているらしいが、どうする?」
イチノスネとなった市蔵は、あくまでも忍香から委託された軍事責任者であり、首領でもなければ、世に言う「大将」ではないので、様や殿つきでは呼ばれずに、呼び捨てで呼ばれている。
「ヤマト人だとぉ?で、用件はなんなんじゃ」
「山内から来た侍で、首領に会いたいとだけ言っておるのだが、忍香様は出産直後で無闇に人に会わぬというと、イクサを取り仕切っている者と話させろといぅてのぉ」
「山名の者が改めて何の用だっていうんじゃ?」
イチノスネは眉間に皺をよせ、しばらく唸った。
「で、その小男ちゅうのは、従者か?」
「うぅん従者とはちと違うかの、なにやら薄ら笑いを浮かべた妙な男で・・・」
「俺は以前あの小男にあったような気がするんだ、確か、山内から樋野までを根城にしておる山賊紛いの足軽衆の一人だったような・・・」
それを聞くと、イチノスネと改めた市蔵の口元が一気に緩んだ。
「山賊紛いの足軽かぁ・・・よし!その者ども、ここに呼んできてくれぬか!」
言い終えた市蔵の表情は、懐かしい友と再開出来る安堵と、好敵手に立ち向かう前の晴れやかな闘志とが入り交じった複雑な笑顔で溢れていた。
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