24 / 97
第5章 隣国王子と病み王子とクッキー薬師
第2話 来たのは災厄の方が先だった
しおりを挟む
恐れ多いことに、クリード殿下の部屋に入るのは2度目。
美しくも華美でない調度品に囲まれていた部屋の光景は、すっかり変わり果ててしまっていた。
足を失い傾く机。
切り裂かれて無残に垂れるカーテン。
粉々になった花瓶と地面に転がっている花。
明らかにお高い大きな絨毯は、鋭利な刃物でざっくりと切られた跡が無数に散らばっている。
泥棒にでも入ったのかという光景の真ん中のソファに、クリード殿下は無傷で座っていた。
「けが人はいませんか!?」
「ええ、皆逃げたので無事です」
とりあえず最悪の事態は免れたようだった。
ほっとすると同時に、わたしの中に戸惑いが生まれる。
「……えと……わたしはどうすれば……」
「しばらく席を外しますので、なんとか殿下を落ち着かせてください」
「く、クレアはどちらに?」
「先に掃除道具を準備しております。殿下が落ち着かれましたら、掃除に入ります」
「わ、わかりました……」
後ろで扉が静かに閉まる音がした。
ノックもせず押し込まれてしまったわたしは、とりあえず殿下の近くへ向かってみた。
殿下は下を向いている。表情はわからない。
ただ明らかに落ち込んでいた。
「クリード殿下」
「……その声は、メイシィか?」
名前を呼べば、小さな声が返ってきた。
下を向いたまま動かないけれど、わたしはゆっくりと近づいて、殿下の足元に座って見上げてみる。
眉間に皺を寄せて苦しそうな表情がそこにあった。
一体何が、とは思ったけれど、原因の察しがつくゆえに何も聞けなかった。
わたしは、机に残されている薬草クッキーを1つ取って、ぽり、と齧る。
砂糖を使わず甘い薬草だけを混ぜ込んだクッキー。
ヒューマン同士だから、身体によく、かつ仄かな甘みで食べやすい、と思ったんだけどなあ。
少し……いや、結構、落ち込んだ。
「申し訳ございませんでした。殿下」
「……メイシィ?」
地面に両膝をつけてそのまま殿下に頭を深く下げる。
頭上から名前を呼ぶ声を聞こえたが、到底表情を伺うようなことはできなかった。
「少しでも殿下が元気になっていただければと、その一心で作らせていただいたのです」
「……」
「甘いものが苦手と伺ったので、薬草の甘みであれば気に入ってくださるのでは、と」
「メイシィ?顔を上げてくれないか」
「上げられません。
殿下のお口に合わないものをお出ししてしまったのです。どうかクレアや侍従の皆さまにではなく、わたしだけに罰を、殿下」
「待ってくれ!違うんだ!」
ガッと両肩に衝撃を感じる。
ちらりと見てみれば、クリード殿下の両手がわたしの肩を掴んでいた。
無理矢理顔をあげさせられると、そこにはさっきよりも苦しい顔をした殿下がいる。
わたしの目尻に、じわり、と涙が浮かんだ。
「お願いいたします。殿下、すべてはわたしが」
「違う、君のクッキーが不味いわけではない!
むしろ、最高の味だった……!」
「え?」
とにかく座ってくれ。
そう言ってこれまた強引にわたしを隣に座らせる。
どういうこと?クッキーが不味かったんじゃないの?
「その……この状況はだな……確かに君のクッキーを食べて起きたことではあるんだが……」
「ええ」
続きを促すが、クリード殿下の表情は苦虫を嚙み潰したようで、言葉に迷っているようだった。
少しの間格闘している姿を黙ってみていると、意を決したようにこちらに顔を向けて口を開く。
「クッキーを食べて、君に会いたいと思ってしまった」
「……はい?」
「君の顔が見たい、声が聞きたいと、気持ちが強くなってしまって……気づいたら、この有様に……」
つまりこれは、わたしのクッキーがやたら不味かったのではなく、
食べたら恋しくなっちゃったから暴走しましたって、そういうこと?
何やってんのこの王子!
と、そのまま怒ることもできないので必死に抑える。
思わず額に手を当てると、目の前の王子がびくっと反応した。
「すまない……申し訳ないと思っている……」
しゅん、と体を小さくしてこちらを見てくる殿下。
眉間には皺が寄り、口はへの字に曲がり、青い瞳はうるうると濡れている。
……くう、なんという可愛い顔……!
「……なるほど……そうですか……」
もうどうにもなれ!
という気持ちで、わたしはまたクッキーを手に取った。
「食べてください!クッキー!」
「え?」
「今すぐ!ほら!早く!」
「んっ!? もご……ちょ、待ってくれ……もご」
わたしは殿下の口にクッキーを押し込んだ。
必死に口を動かしていて喋れないのをいいことに、私は畳みかける。
「そんなことで部屋をめちゃくちゃにしてはいけません!ただでさえ忙しいのに侍従の皆さまのお仕事を増やしてどうするのですか!」
「もご……」
「自尊心の高い発言となり申し訳ありませんが、このクッキーは殿下がわたしと会えなくてもお元気でいらっしゃるように、丹精込めて作って差し上げたものなんです」
嘘じゃない。
殿下に特別な感情があるわけではないけれど、一国民として、国を背負って生きる方にできることはしたいんだ。
「だから、これはわたしを思い出してほしくて作ったわけではありません。
殿下に少しでも自分の元気を分けられたらと思って作ったのです」
クッキーを飲み込んだのを見計らって、わたしはもう1つ取り出して殿下の元に近づけた。
「だから、これを食べたら、殿下は元気を出すんです」
「元気を、だす……?」
「はい、私を思い出すのではなく、元気を出してください。
ほら食べてください!」
「もご」
わたしは、ひたすら元気を出せと言いながら殿下にクッキーを食べさせる。
それは呆れた顔のクレアに止められるまで、続いた。
美しくも華美でない調度品に囲まれていた部屋の光景は、すっかり変わり果ててしまっていた。
足を失い傾く机。
切り裂かれて無残に垂れるカーテン。
粉々になった花瓶と地面に転がっている花。
明らかにお高い大きな絨毯は、鋭利な刃物でざっくりと切られた跡が無数に散らばっている。
泥棒にでも入ったのかという光景の真ん中のソファに、クリード殿下は無傷で座っていた。
「けが人はいませんか!?」
「ええ、皆逃げたので無事です」
とりあえず最悪の事態は免れたようだった。
ほっとすると同時に、わたしの中に戸惑いが生まれる。
「……えと……わたしはどうすれば……」
「しばらく席を外しますので、なんとか殿下を落ち着かせてください」
「く、クレアはどちらに?」
「先に掃除道具を準備しております。殿下が落ち着かれましたら、掃除に入ります」
「わ、わかりました……」
後ろで扉が静かに閉まる音がした。
ノックもせず押し込まれてしまったわたしは、とりあえず殿下の近くへ向かってみた。
殿下は下を向いている。表情はわからない。
ただ明らかに落ち込んでいた。
「クリード殿下」
「……その声は、メイシィか?」
名前を呼べば、小さな声が返ってきた。
下を向いたまま動かないけれど、わたしはゆっくりと近づいて、殿下の足元に座って見上げてみる。
眉間に皺を寄せて苦しそうな表情がそこにあった。
一体何が、とは思ったけれど、原因の察しがつくゆえに何も聞けなかった。
わたしは、机に残されている薬草クッキーを1つ取って、ぽり、と齧る。
砂糖を使わず甘い薬草だけを混ぜ込んだクッキー。
ヒューマン同士だから、身体によく、かつ仄かな甘みで食べやすい、と思ったんだけどなあ。
少し……いや、結構、落ち込んだ。
「申し訳ございませんでした。殿下」
「……メイシィ?」
地面に両膝をつけてそのまま殿下に頭を深く下げる。
頭上から名前を呼ぶ声を聞こえたが、到底表情を伺うようなことはできなかった。
「少しでも殿下が元気になっていただければと、その一心で作らせていただいたのです」
「……」
「甘いものが苦手と伺ったので、薬草の甘みであれば気に入ってくださるのでは、と」
「メイシィ?顔を上げてくれないか」
「上げられません。
殿下のお口に合わないものをお出ししてしまったのです。どうかクレアや侍従の皆さまにではなく、わたしだけに罰を、殿下」
「待ってくれ!違うんだ!」
ガッと両肩に衝撃を感じる。
ちらりと見てみれば、クリード殿下の両手がわたしの肩を掴んでいた。
無理矢理顔をあげさせられると、そこにはさっきよりも苦しい顔をした殿下がいる。
わたしの目尻に、じわり、と涙が浮かんだ。
「お願いいたします。殿下、すべてはわたしが」
「違う、君のクッキーが不味いわけではない!
むしろ、最高の味だった……!」
「え?」
とにかく座ってくれ。
そう言ってこれまた強引にわたしを隣に座らせる。
どういうこと?クッキーが不味かったんじゃないの?
「その……この状況はだな……確かに君のクッキーを食べて起きたことではあるんだが……」
「ええ」
続きを促すが、クリード殿下の表情は苦虫を嚙み潰したようで、言葉に迷っているようだった。
少しの間格闘している姿を黙ってみていると、意を決したようにこちらに顔を向けて口を開く。
「クッキーを食べて、君に会いたいと思ってしまった」
「……はい?」
「君の顔が見たい、声が聞きたいと、気持ちが強くなってしまって……気づいたら、この有様に……」
つまりこれは、わたしのクッキーがやたら不味かったのではなく、
食べたら恋しくなっちゃったから暴走しましたって、そういうこと?
何やってんのこの王子!
と、そのまま怒ることもできないので必死に抑える。
思わず額に手を当てると、目の前の王子がびくっと反応した。
「すまない……申し訳ないと思っている……」
しゅん、と体を小さくしてこちらを見てくる殿下。
眉間には皺が寄り、口はへの字に曲がり、青い瞳はうるうると濡れている。
……くう、なんという可愛い顔……!
「……なるほど……そうですか……」
もうどうにもなれ!
という気持ちで、わたしはまたクッキーを手に取った。
「食べてください!クッキー!」
「え?」
「今すぐ!ほら!早く!」
「んっ!? もご……ちょ、待ってくれ……もご」
わたしは殿下の口にクッキーを押し込んだ。
必死に口を動かしていて喋れないのをいいことに、私は畳みかける。
「そんなことで部屋をめちゃくちゃにしてはいけません!ただでさえ忙しいのに侍従の皆さまのお仕事を増やしてどうするのですか!」
「もご……」
「自尊心の高い発言となり申し訳ありませんが、このクッキーは殿下がわたしと会えなくてもお元気でいらっしゃるように、丹精込めて作って差し上げたものなんです」
嘘じゃない。
殿下に特別な感情があるわけではないけれど、一国民として、国を背負って生きる方にできることはしたいんだ。
「だから、これはわたしを思い出してほしくて作ったわけではありません。
殿下に少しでも自分の元気を分けられたらと思って作ったのです」
クッキーを飲み込んだのを見計らって、わたしはもう1つ取り出して殿下の元に近づけた。
「だから、これを食べたら、殿下は元気を出すんです」
「元気を、だす……?」
「はい、私を思い出すのではなく、元気を出してください。
ほら食べてください!」
「もご」
わたしは、ひたすら元気を出せと言いながら殿下にクッキーを食べさせる。
それは呆れた顔のクレアに止められるまで、続いた。
7
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。
木山楽斗
恋愛
弱小貴族で、平民同然の暮らしをしていたルリアは、両親の死によって、遠縁の公爵家であるフォリシス家に引き取られることになった。位の高い貴族に引き取られることになり、怯えるルリアだったが、フォリシス家の人々はとても良くしてくれ、そんな家族をルリアは深く愛し、尊敬するようになっていた。その中でも、義兄であるリクルド・フォリシスには、特別である。気高く強い彼に、ルリアは強い憧れを抱いていくようになっていたのだ。
時は流れ、ルリアは十六歳になっていた。彼女の暮らす国では、その年で魔法学校に通うようになっている。そこで、ルリアは、兄の学園に通いたいと願っていた。しかし、リクルドはそれを認めてくれないのだ。なんとか理由を聞き、納得したルリアだったが、そこで義妹のレティが口を挟んできた。
「お兄様は、お姉様を共学の学園に通わせたくないだけです!」
「ほう?」
これは、ルリアと義理の家族の物語。
※基本的に主人公の視点で進みますが、時々視点が変わります。視点が変わる話には、()で誰視点かを記しています。
※同じ話を別視点でしている場合があります。
恋愛感情が乏しい魔女は背徳王太子のお妃さま~森に迷い込んだ少年を気まぐれで助けたら、十年後に彼と結婚することになりました~
虎柄トラ
恋愛
「いつかあなたを迎えに来ます、その時はぼくの……ぼくと婚約してくれますか!」
気まぐれで助けた少年が別れ際に樹海の魔女である私に向けてそう言った。
「いいわよ、ニールが私の家に今度は無事にたどり着けたらね」
私は特に深く考えることもなく軽い気持ちで、少年とその口約束を交わした。
それから十年後――大人へと成長したニールは、冗談だと思っていたあの約束を叶えるために私のもとに訪れた。
「僕の婚約者アリシャ。あなたを迎えに来ました。さあ行きましょう!」
「えっ、あれって冗談じゃなかったの……私、魔女なんですけど?」
恋愛に疎い魔女アリシャと恋愛一直線な王太子ニール。
これは激重一方通行な恋愛からはじまる物語。
追放されましたが、私は幸せなのでご心配なく。
cyaru
恋愛
マルスグレット王国には3人の側妃がいる。
ただし、妃と言っても世継ぎを望まれてではなく国政が滞ることがないように執務や政務をするために召し上げられた職業妃。
その側妃の1人だったウェルシェスは追放の刑に処された。
理由は隣国レブレス王国の怒りを買ってしまった事。
しかし、レブレス王国の使者を怒らせたのはカーティスの愛人ライラ。
ライラは平民でただ寵愛を受けるだけ。王妃は追い出すことが出来たけれど側妃にカーティスを取られるのでは?と疑心暗鬼になり3人の側妃を敵視していた。
ライラの失態の責任は、その場にいたウェルシェスが責任を取らされてしまった。
「あの人にも幸せになる権利はあるわ」
ライラの一言でライラに傾倒しているカーティスから王都追放を命じられてしまった。
レブレス王国とは逆にある隣国ハネース王国の伯爵家に嫁いだ叔母の元に身を寄せようと馬車に揺られていたウェルシェスだったが、辺鄙な田舎の村で馬車の車軸が折れてしまった。
直すにも技師もおらず途方に暮れていると声を掛けてくれた男性がいた。
タビュレン子爵家の当主で、丁度唯一の農産物が収穫時期で出向いて来ていたベールジアン・タビュレンだった。
馬車を修理してもらう間、領地の屋敷に招かれたウェルシェスはベールジアンから相談を受ける。
「収穫量が思ったように伸びなくて」
もしかしたら力になれるかも知れないと恩返しのつもりで領地の収穫量倍増計画を立てるのだが、気が付けばベールジアンからの熱い視線が…。
★↑例の如く恐ろしく、それはもう省略しまくってます。
★11月9日投稿開始、完結は11月11日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
田舎貴族の学園無双~普通にしてるだけなのに、次々と慕われることに~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
田舎貴族であるユウマ-バルムンクは、十五歳を迎え王都にある貴族学校に通うことになった。
最強の師匠達に鍛えられ、田舎から出てきた彼は知らない。
自分の力が、王都にいる同世代の中で抜きん出ていることを。
そして、その価値観がずれているということも。
これは自分にとって普通の行動をしているのに、いつの間にかモテモテになったり、次々と降りかかる問題を平和?的に解決していく少年の学園無双物語である。
※ 極端なざまぁや寝取られはなしてす。
基本ほのぼのやラブコメ、時に戦闘などをします。
王太子から婚約破棄され、嫌がらせのようにオジサンと結婚させられました 結婚したオジサンがカッコいいので満足です!
榎夜
恋愛
王太子からの婚約破棄。
理由は私が男爵令嬢を虐めたからですって。
そんなことはしていませんし、大体その令嬢は色んな男性と恋仲になっていると噂ですわよ?
まぁ、辺境に送られて無理やり結婚させられることになりましたが、とってもカッコいい人だったので感謝しますわね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる