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《体験談》心霊体験
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“幽霊は実際いるのだろうか?”という質問がもしされたなら、私は迷わず“はい”と答えるだろう。中学二年のとき、私はそれを決定付ける体験をした。
それは小さな異変から始まった。
夜ふと目が覚めた時、いつも点けている電灯の豆電球が消えていたのだ。さらにテレビの電源ランプ、こちらはリモコンで電源を消しておくとランプが点いているのだがその時は消えていた。
まあ、自分が消したことを忘れたんだろう、と寝に入ったその時だった。
自分のベッドの横に何者かの気配を感じた。
その当時、私は寝るときは一人で寝ている。しかもその時は深夜の2時ごろ。父と二人暮らしだったためその時間に父がやって来ることはない。つまり、家族の誰かではない誰かが私の横にいる。
不可解な点はまだある。
そのとき、部屋の窓は全て締め切っていた。エアコンもつけていない。にもかかわず、風がその気配の方から吹いているのだ。
人間ではない。
私は直感でそい思った。
『……!……!』
気配は私の横で何ごとかを叫び始めた。
そしてそれが叫ぶ度に、霊気というのだろうか、電流のような痛みが全身を巡った。
何を叫んでいるのか、意味は分からない。いや、理解しようとしなかったのかもしれない。その時は私は恐ろしくて、必死に目をつぶっていたからだ。
こちらに呼びかけているような、怒っているようなその声は、まだ年端のいかない少女の声だった。
しばらくするとその叫び声は終わった。
私は恐る恐る目を開けると、急いで電灯とテレビを点け、そのまま朝まで眠ることはなかった。
テレビのリモコンを持つ手が恐怖で震えていたのを今でも覚えている。
その幽霊らしき存在が何者だったのか?どんな姿をしていたのか?私は終始目をつぶっていたので結局分からずじまいだ。
そんな経験もあってか、ホラー映画などで不審な物音とかをわざわざ確認に向かうシーンをみると、
「こいつら肝座ってんなあ。」
といつも勝手に感心している。
それは小さな異変から始まった。
夜ふと目が覚めた時、いつも点けている電灯の豆電球が消えていたのだ。さらにテレビの電源ランプ、こちらはリモコンで電源を消しておくとランプが点いているのだがその時は消えていた。
まあ、自分が消したことを忘れたんだろう、と寝に入ったその時だった。
自分のベッドの横に何者かの気配を感じた。
その当時、私は寝るときは一人で寝ている。しかもその時は深夜の2時ごろ。父と二人暮らしだったためその時間に父がやって来ることはない。つまり、家族の誰かではない誰かが私の横にいる。
不可解な点はまだある。
そのとき、部屋の窓は全て締め切っていた。エアコンもつけていない。にもかかわず、風がその気配の方から吹いているのだ。
人間ではない。
私は直感でそい思った。
『……!……!』
気配は私の横で何ごとかを叫び始めた。
そしてそれが叫ぶ度に、霊気というのだろうか、電流のような痛みが全身を巡った。
何を叫んでいるのか、意味は分からない。いや、理解しようとしなかったのかもしれない。その時は私は恐ろしくて、必死に目をつぶっていたからだ。
こちらに呼びかけているような、怒っているようなその声は、まだ年端のいかない少女の声だった。
しばらくするとその叫び声は終わった。
私は恐る恐る目を開けると、急いで電灯とテレビを点け、そのまま朝まで眠ることはなかった。
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