1 / 27
痴漢 1
しおりを挟む
放課後の理科準備室。ノックもなしにガラガラと扉が開いて、一人の男子生徒がひょこっと顔を出した。
「野嶋先生ぇ、今日の授業で分かんないところがあったんですけどぉ」
「またお前か、望月」
野嶋は思わずため息を吐く。この望月翔太は毎日のように理科準備室に来て、野嶋の仕事を邪魔するのだった。
「いいじゃないですか。学習意欲のある生徒を邪険にするなんて、教師失格ですよぉ?」
「……はぁ、全く。それで、何が分からないんだ?」
野嶋に言われて、翔太はタタタッと野嶋の横に走り寄り、教科書を広げた。
「んーと、ここが分からないんですけどぉ」
そう言いながら翔太は、座っている野嶋の膝の上に手を置いて、斜め前からコテンと小首をかしげ、野嶋の方を覗き込んだ。
「お、おい! 近すぎるぞ!」
野嶋は翔太の手を取って遠ざけようとしたが、翔太は逆にその手を握り返した。
「わああ! 先生の手、すっごく大きい! 大人の男のかっこいい手だぁ」
そう言いながら、翔太は野嶋の手をすりすりとさすって、上目遣いでじっと見上げた。
「な、なにをしている! 離せ!」
パッと手を離して野嶋が𠮟りつけると、翔太はシュンとして「ごめんなさい、だって、先生の手、とってもかっこいいから……」と言った。
「んんっ」野嶋は軽く咳払いしてから言った。「ともかくっ、ちょっと近すぎるから、あそこにある椅子を持ってきて座りなさい。それから教えてあげるから」
「はーい……」
翔太はのろのろと椅子を持ってきて座る。野嶋が教科書の記述を説明しだすと、じっと熱心に野嶋の顔を見つめていた。説明はあまり聞いていなかった。
(んー。今日も失敗だったな。ちょっとは意識してたみたいだけど)
帰りの電車の中で、翔太は一人反省会を開いていた。
翔太は野嶋先生のことが大好きだった。優しくて、包容力があって、顔もかっこいいし、引き締まった身体も素敵。だから毎日こうやって野嶋のもとに通って、アピールしているのだ。いつか手を出してもらえるんじゃないかと期待しながら。
(間近で見る野嶋先生の顔、めちゃくちゃかっこよかった……。あのまま顔が近付いてキスとかされちゃったら、気絶するかもしれない)
ああ、キス、してみたいな。翔太は思う。そして、先生に制服を脱がされて、優しく触られて……。
「はぁ♡」
思わず熱い吐息を漏らしながら翔太は携帯を取り出して、漫画アプリを起動させた。
(やった、更新来てる!)
それは翔太が今夢中になっているエロBL漫画だった。高校教師とその教え子の話で、攻めの高校教師がどことなく野嶋に似ている。それで翔太は受けに自分を重ね合わせて、野嶋へのせつない恋心をこの漫画で慰めているのだった。
(家帰ったら読めないし、今読んじゃお)
翔太の父親はとても厳しく、翔太は家では常に監視されている。自分の部屋も持たせてもらえず、ずっと家族の誰かの監視を受けながら勉強するか、家事の手伝いをするかしかできない。テレビも漫画も禁止だ。高校生になってからやっとスマホを持たせてもらえるようになったが、家の中でスマホを使って漫画を読むなんて、できるわけがなかった。だから翔太はいつも学校でこっそり読んだり、こうやって通学中に読んだりしていた。
今日の更新話は、学校で我慢ができなくなった生徒が教師に無理やりセックスをねだって、お仕置きされる話だった。大好きな先生に体中をまさぐられてトロトロになった受けを、教師は焦らしに焦らす。
(ああ、こんなに先生に弄ってもらって、うらやましい……)
教師にいじわるな言葉を掛けられながらペニスを扱かれる受けのトロ顔を見ていると、翔太のペニスはムクムクと大きくなっていった。
(どうしよう……。触りたい)
翔太は家で自慰ができない。お風呂もニ十分以内に上がらなくちゃならないので、やる時間と場所がないのだ。ヤりたい盛りの翔太は、そのせいでいつも欲求不満状態にあった。
(電車混んでるし……、バレないかな)
電車は身動き取れないほどではないが、それなりに混んでいて、よっぽど頑張って覗き込まないと周りの人の下半身なんか見えないだろう。
(ちょっとだけ…)
翔太はベルトを解いてズボンのホックを外し、隙間から手を入れた。
「っはぁ」
翔太のペニスは熱く勃ち上がって、ズボンの生地を押し上げていた。
“分かっているのか。こんな場所でここをこんなに大きくして。お前はなんて淫乱なんだ”
漫画の中の教師のセリフを、脳内で野嶋に置き換えて妄想する。
「んっ、ふぅっ」
今日触った先生の手、節くれだった大きな手だった。あの手で乱暴に扱かれたりしたら……。
「ぁふ、んっ」
翔太は周りの人にバレないように、必死に声を押し殺していたが、それでも吐息交じりの小さな声が漏れてしまう。
(ズボンがキツくて、やっぱりちゃんとは扱けない……。イきたいのにっ)
翔太はもどかしさのあまり、ゆるく腰を振ってしまう。
「ふぁっ、っんん」
“こんな場所でそんなエロい声で鳴いてたら、誰かに見られるかもしれんぞ。お前がド淫乱の変態だってバレちゃうな”
(ひどい……野嶋先生、いじわるだ……)
「んっ、んあっ」
野嶋にいじわるなことを言われながらペニスを扱かれている想像をして、翔太はゾクゾクと体を震わせた。
(あっ、やっぱり、ズボンが邪魔でうまく扱けない……)
ズボンのファスナーを開けて、ペニスを出してしまえたらどんなに気持ちいいだろう。そう思った時だった。
ジジジッと小さな音を立てて翔太のズボンのファスナーが開けられたのである。
「え?」
「野嶋先生ぇ、今日の授業で分かんないところがあったんですけどぉ」
「またお前か、望月」
野嶋は思わずため息を吐く。この望月翔太は毎日のように理科準備室に来て、野嶋の仕事を邪魔するのだった。
「いいじゃないですか。学習意欲のある生徒を邪険にするなんて、教師失格ですよぉ?」
「……はぁ、全く。それで、何が分からないんだ?」
野嶋に言われて、翔太はタタタッと野嶋の横に走り寄り、教科書を広げた。
「んーと、ここが分からないんですけどぉ」
そう言いながら翔太は、座っている野嶋の膝の上に手を置いて、斜め前からコテンと小首をかしげ、野嶋の方を覗き込んだ。
「お、おい! 近すぎるぞ!」
野嶋は翔太の手を取って遠ざけようとしたが、翔太は逆にその手を握り返した。
「わああ! 先生の手、すっごく大きい! 大人の男のかっこいい手だぁ」
そう言いながら、翔太は野嶋の手をすりすりとさすって、上目遣いでじっと見上げた。
「な、なにをしている! 離せ!」
パッと手を離して野嶋が𠮟りつけると、翔太はシュンとして「ごめんなさい、だって、先生の手、とってもかっこいいから……」と言った。
「んんっ」野嶋は軽く咳払いしてから言った。「ともかくっ、ちょっと近すぎるから、あそこにある椅子を持ってきて座りなさい。それから教えてあげるから」
「はーい……」
翔太はのろのろと椅子を持ってきて座る。野嶋が教科書の記述を説明しだすと、じっと熱心に野嶋の顔を見つめていた。説明はあまり聞いていなかった。
(んー。今日も失敗だったな。ちょっとは意識してたみたいだけど)
帰りの電車の中で、翔太は一人反省会を開いていた。
翔太は野嶋先生のことが大好きだった。優しくて、包容力があって、顔もかっこいいし、引き締まった身体も素敵。だから毎日こうやって野嶋のもとに通って、アピールしているのだ。いつか手を出してもらえるんじゃないかと期待しながら。
(間近で見る野嶋先生の顔、めちゃくちゃかっこよかった……。あのまま顔が近付いてキスとかされちゃったら、気絶するかもしれない)
ああ、キス、してみたいな。翔太は思う。そして、先生に制服を脱がされて、優しく触られて……。
「はぁ♡」
思わず熱い吐息を漏らしながら翔太は携帯を取り出して、漫画アプリを起動させた。
(やった、更新来てる!)
それは翔太が今夢中になっているエロBL漫画だった。高校教師とその教え子の話で、攻めの高校教師がどことなく野嶋に似ている。それで翔太は受けに自分を重ね合わせて、野嶋へのせつない恋心をこの漫画で慰めているのだった。
(家帰ったら読めないし、今読んじゃお)
翔太の父親はとても厳しく、翔太は家では常に監視されている。自分の部屋も持たせてもらえず、ずっと家族の誰かの監視を受けながら勉強するか、家事の手伝いをするかしかできない。テレビも漫画も禁止だ。高校生になってからやっとスマホを持たせてもらえるようになったが、家の中でスマホを使って漫画を読むなんて、できるわけがなかった。だから翔太はいつも学校でこっそり読んだり、こうやって通学中に読んだりしていた。
今日の更新話は、学校で我慢ができなくなった生徒が教師に無理やりセックスをねだって、お仕置きされる話だった。大好きな先生に体中をまさぐられてトロトロになった受けを、教師は焦らしに焦らす。
(ああ、こんなに先生に弄ってもらって、うらやましい……)
教師にいじわるな言葉を掛けられながらペニスを扱かれる受けのトロ顔を見ていると、翔太のペニスはムクムクと大きくなっていった。
(どうしよう……。触りたい)
翔太は家で自慰ができない。お風呂もニ十分以内に上がらなくちゃならないので、やる時間と場所がないのだ。ヤりたい盛りの翔太は、そのせいでいつも欲求不満状態にあった。
(電車混んでるし……、バレないかな)
電車は身動き取れないほどではないが、それなりに混んでいて、よっぽど頑張って覗き込まないと周りの人の下半身なんか見えないだろう。
(ちょっとだけ…)
翔太はベルトを解いてズボンのホックを外し、隙間から手を入れた。
「っはぁ」
翔太のペニスは熱く勃ち上がって、ズボンの生地を押し上げていた。
“分かっているのか。こんな場所でここをこんなに大きくして。お前はなんて淫乱なんだ”
漫画の中の教師のセリフを、脳内で野嶋に置き換えて妄想する。
「んっ、ふぅっ」
今日触った先生の手、節くれだった大きな手だった。あの手で乱暴に扱かれたりしたら……。
「ぁふ、んっ」
翔太は周りの人にバレないように、必死に声を押し殺していたが、それでも吐息交じりの小さな声が漏れてしまう。
(ズボンがキツくて、やっぱりちゃんとは扱けない……。イきたいのにっ)
翔太はもどかしさのあまり、ゆるく腰を振ってしまう。
「ふぁっ、っんん」
“こんな場所でそんなエロい声で鳴いてたら、誰かに見られるかもしれんぞ。お前がド淫乱の変態だってバレちゃうな”
(ひどい……野嶋先生、いじわるだ……)
「んっ、んあっ」
野嶋にいじわるなことを言われながらペニスを扱かれている想像をして、翔太はゾクゾクと体を震わせた。
(あっ、やっぱり、ズボンが邪魔でうまく扱けない……)
ズボンのファスナーを開けて、ペニスを出してしまえたらどんなに気持ちいいだろう。そう思った時だった。
ジジジッと小さな音を立てて翔太のズボンのファスナーが開けられたのである。
「え?」
6
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説
短編エロ
黒弧 追兎
BL
ハードでもうらめぇ、ってなってる受けが大好きです。基本愛ゆえの鬼畜です。痛いのはしません。
前立腺責め、乳首責め、玩具責め、放置、耐久、触手、スライム、研究 治験、溺愛、機械姦、などなど気分に合わせて色々書いてます。リバは無いです。
挿入ありは.が付きます
よろしければどうぞ。
リクエスト募集中!
【完結】聖アベニール学園
野咲
BL
[注意!]エロばっかしです。イマラチオ、陵辱、拘束、スパンキング、射精禁止、鞭打ちなど。設定もエグいので、ダメな人は開かないでください。また、これがエロに特化した創作であり、現実ではあり得ないことが理解できない人は読まないでください。
学校の寄付金集めのために偉いさんの夜のお相手をさせられる特殊奨学生のお話。
僕は肉便器 ~皮をめくってなかをさわって~ 【童貞新入社員はこうして開発されました】
ヤミイ
BL
新入社員として、とある企業に就職した僕。希望に胸を膨らませる僕だったが、あろうことか、教育係として目の前に現れたのは、1年前、野外で僕を襲い、官能の淵に引きずり込んだあの男だった。そして始まる、毎日のように夜のオフィスで淫獣に弄ばれる、僕の爛れた日々…。
特殊な学園でペット扱いされてる男子高校生の話
みき
BL
BL R-18 特殊な学園でペット扱いされてる男子高校生が、無理矢理エロいことされちゃう話。
愛なし鬼畜→微甘 貞操帯 射精管理 無理矢理 SM 口淫 媚薬
※受けが可哀想でも平気な方向け。
高校生×高校生
※表紙は「キミの世界メーカー」よりお借りしました。
凪に顎クイされてる奏多イメージ
淫らに壊れる颯太の日常~オフィス調教の性的刺激は蜜の味~
あいだ啓壱(渡辺河童)
BL
~癖になる刺激~の一部として掲載しておりましたが、癖になる刺激の純(痴漢)を今後連載していこうと思うので、別枠として掲載しました。
※R-18作品です。
モブ攻め/快楽堕ち/乳首責め/陰嚢責め/陰茎責め/アナル責め/言葉責め/鈴口責め/3P、等の表現がございます。ご注意ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる