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5『冥々たる紅の運命』

5 第三章第二十九話「トーデルの希望」

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 深夜を周り、もう少しで日が出始めそうな時間。それでもまだ黒が世界を満たしている瞬間。

 王都ディスペラード郊外に駆ける一筋の電光。

「おっと!」

 すぐさま飛び退いて地面を転がる間に死角からは煌々と光る炎の剣。

「《カイ!》」

「分からいでか!」

 転がりながら手元に《神剣デュランダル》を作り、振り向きざまに構えて炎剣を受け止める。

 飛び散る炎が周囲を照らし、目の前の相手、幾何学模様を施された仮面の男が闇から浮き出る。

 受け止めながら、カイはニヤリと笑った。

「Iさん、前より滅茶苦茶動きがいいじゃないか!」

「っ、そうか!」

「でも、この言葉で喜んで力が緩んだぞ!」

 言下、炎剣ごとIさんと呼ばれた仮面の男を後方へと吹き飛ばす。

「機会を伺って死角から攻撃するのは良し! だが、受け止められる可能性も考えて次の策を考えておかないと!」

 言いながら、今度は振り向いて突っ込んで来ていた複数の仮面たちを捌いていく。神剣で受け流し、袖を掴んでぶん投げたり、相打ちを狙いながらカイは言った。

「Gさん、Hさんは連携が良くなったな! けど、逆にお互いを意識しすぎだ! 一番に意識しなきゃいけないのは目の前の敵だろ? 本当に連携を極めたいのなら、アイツならこう動いてくれるという信頼だけ向けて意識は断った方がいい!」

「っ、ご高説どうも!」

「そういうお前さんこそ、話している余裕あんのか!」

 突っ込んで来ていた内の一人Bさんが、掌に魔力を集中させていた。

「おお、Bさん! そんなに魔力練られるようになったのか!」

「お前さんの指導の賜物だ! そんでもって、この一撃でぎゃふんと言わせてやる!」

「よし、受けて立とう! 来い!」

 カイが目の前にシールドを張ると同時に、Bさんと呼ばれた仮面の男が練った魔力を右腕に纏わせて突き出してくる。

「《爆砕拳!》」

 シールドに当たった瞬間、勢いよくその場が爆発した。シールドが爆発に押されてカイは後方へと吹き飛ばされたが、滑るように立ち上がった。

「すげえ威力だな! ……でも、自分も喰らってちゃ世話ねえな……」

 よく見ると拳を突き出したBさんそのものも爆発で丸焦げになっていた。口から煙を出して、ばたりと倒れてしまう。

「魔法は想像力だから、自分の思い描いたことができるけど、描いた想像が抽象的であればあるほど実際のデメリットが生まれちまう。きっとBさんは爆発する拳を想像したんだろうけど、自分を爆発から防ぐ方法を考えてなかったんだろうな。いいか、魔法ってのはな、こうやるんだ!」

 再び迸る雷がカイへと殺到していた。そこへカイが手を向けると、カイの周囲を奔るように水流が生まれた。その水流に雷が激突したかと思うと、電気がまるで飲み込まれるように水流の流れに沿って迸った。

 電気が水に伝導することを用いた用法。もし完全に防ぎたいなら純水にして絶縁すればいいわけだが。

「Fさん、遠くから魔法で狙うのもいいが、言ったように魔法にはデメリットが存在する! それをどうカバーするかだ!」

 雷の方向が変えられ、水流の先から勢いよく雷がFさんへと返っていく。

「くそっ!」

 まさか返されると思っていなかったのだろう。回避行動がとれず、咄嗟にシールドを張るのみだった。

 シールドに当たって放電する音を聞きながら、カイは周囲を見渡した。王都ディスペラード郊外、時間が時間だから人通りはなく、大きな平原には自分と仮面を被った者達の姿しか見えない。

 毎夜、カイはここで仮面の者達と激戦を繰り広げているのである。毎日参加する者もいれば、曜日で参加してくる者もいる。

 その全員の目的は一つ。



 カイの命を奪うことだった。



 瞬間襲う、これまでとは比べ物にならないほどの殺気。

「来たか!」

 カイが視線を向けるのと、目の前に凶刃が映るのは同時であった。

「――っ!」

 紙一重で交わしながら、神剣デュランダルをすぐさま構える。

 目の前には冷笑を張り付けられた道化の仮面。きっと仮面の中は笑うどころか怒っていることだろう。その手に握られた魔刀が感情に呼応するように魔力を溢れさせている。

「お前は、絶対殺す……!」

「まぁ、怒るなって。偽物を追っかけさせられたからってさ」

「殺す!」

 目の前から忽然と姿を消したかと思うと、横殴りの一閃が首を刎ねようとしていた。すんでのところで神剣を構えて防ぐが、そのまま神剣を弾かれてしまう。

 がら空きの胴へと殺意マシマシの一撃が向かってくる。

 転移を使いたいけど、使うの禁止されてるからな……。ここは!

 次の瞬間、道化の仮面男の動きが一瞬制止する。理由は単純。その横にもう一人カイがいたからである。

 彼も分かっているはず。そのもう一人が偽物だということは。だが、彼が達人的な実力を持っているからこそ、思考が持ってかれてしまうのだ。

 思考が鈍った瞬間を、カイは逃さない。頬をかすめるようにしながら突き出された魔刀を避け、むしろ空いた相手の胴体に掌底を入れてやった。

「ぐっ……」

 掌底の寸前で後方に飛び始めていたお陰で、ある程度衝撃は緩和されただろうが、久しぶりに一撃入れた気がするな。

「《聖反光》つってな。光の屈折やら何やら用いて偽物を作る魔法だ。実体があるわけじゃないから、攻撃されたら終わりなんだが。まぁ、だいぶ時間を稼げたようだし、満足としておこうか」

 偽物のカイは回避に専念してくれたおかげで、この時間まで道化の仮面を振り回すことができたようだ。……まぁお陰でかなり怒っている様子なんだが。

「お前がいるとな、この人達と戦えないんだよ。これに懲りたら出てくる時間帯を変えてくれ」

「ほざけ……!」

 怒りを再びぶつけようとしてくる道化の仮面だったが、その二人の間に割って入る陽光。

 気づけば世界に朝が訪れようとしているらしい。

 朝の訪れと共に仮面の者達はばらばらと足早に王都へと向かっていく。

「くそ、今度こそ一太刀入れるからな!」

「おう、日々の鍛錬大事だからな。サボるなよー」

 手を振って各々を送る間、怒りがまだ収まらないのだろう。道化の仮面がぎりぎりと魔刀を強く握りしめていた。

 その様子に気づいてカイもため息をつく。

「あのなぁ、コレは夜中しか駄目っていうルールなんだろ。その刀早く収めてくれよ」

「……」

「俺達も早く学園に帰って寝ようぜぇ、ふぁあああ、流石に眠いわ」

「くそっ!」

 欠伸する余裕すら見せるカイに怒りを収められない道化の仮面だったが、言われていることも事実であり、悔しそうに魔刀を消した。

 そして、すぐにその場を去ろうとするが、カイが慌てて追いかける。

「おいおい、折角帰る場所同じなんだから一緒に帰ろうぜ、ザド」

 ザドと呼ばれ、彼は消した魔刀を再び出現させて、カイに突き付けた。

「誰がお前なんかと! 馴れ馴れしくするな!」

 ザド・リダルト。それがこの道化仮面の正体であり、カイの通うセインツ魔法学園の高等部二年。つまりカイと同学年の生徒である。

 しかし、ただの生徒ではないことは御覧の通り。

「ネジ飛んでんのか。俺達はお前を殺そうとしているんだぞ」

「でも殺せていないだろ。じゃあ、いいじゃねえか」

「っ」

 ケロッと答えるカイだが、煽りにしか聞こえない。カイとしては本心で言っているわけだが、余計に質が悪かった。

 この一か月、ザド含め《生霊の仮面》を持つ者達は全力でカイの命を奪いに行っていた。



 カイの命を奪った者は、最愛の人を生き返らせてもらえるから。

 

 《生霊の仮面》を持つ者達で殺し合いを行い、最後の一人になれば人を生き返せてもらえる。そんなゲームに突如設けられた特殊ルール。たった一人の命を奪えば、全てが終わる。その甘言はゲーム参加者の意欲を駆り立てるのに充分であった。これまで臆したり怖がって出て来なかった者達も顔を出すようになった。

 が、どう頑張ってもカイを殺すことができない。流石悪魔族の魔王を倒した英雄というところか。カイは自身を殺させないばかりか、こちらの同士討ちすらも割って入り止めてしまう。

 要は、この一か月。誰一人この命を賭けたゲームで死んでいないということだ。



 それどころか奴は殺しに来ている者にアドバイスまでしやがる。



「どういうつもりなんだ、お前は。敵に塩を送るような真似しやがって。こちとら全員人殺しなんだぞ。その事実を見逃すっていうのか」

「馬鹿言え、誰が見逃すか。ザド、お前がミュー・リリットを殺したって事実は変わらないし、それを俺が許すことはないよ」

 イデアの心を傷つけたお前を許すことなんてできない。

 でも、だ。

「ただ、お前の言葉で色々考えたんだ」

 お前だ、カイ・レイデンフォート。お前が、お前の目指す理想がさまざまな命を死に追いやった。それも合意なくだ。何が合意の上での殺しを認めないだ。お前は合意なく人を死なせているというのに。

 お前は英雄なんかじゃない。犯罪者だ。

「俺も確かに犯罪者で人殺しだ。俺のせいで失われた命がある。それは、譲れない信念や理想があったからだ。それだけの強い願いがあったからだ。……でさ、きっとこのゲームに参加している人も同じなんだろうなって」

 あの時、世界を変えたいと強く思った俺達と同じくらい、このゲームに参加している人々は命を賭けて最愛の人を取り戻したいと思っているんだろう。

「お前も、事情は分からないが何かを成し遂げるために参加してるんだろ」

「……」

「別に言わなくていいさ。理解は示すだろうが納得はしないからな。その想いを否定はしないが、やり方が間違ってる。やっぱり命を犠牲に命を救おうなんて間違ってると俺は思う」

「じゃあ何故鍛えようとする」

 それは人の命を奪いやすくしているだけじゃないのか。

 ザドの問いに、カイは自信をもって答えていた。

「このゲームに参加している人って、多分自分に後悔を強く持っているんじゃないかな」

「後悔、だと?」

「そう。あの時こうしていればあの人は死ななかったのに、とか。そういう類の後悔。その矛先が自分に向いているんだ。だから、自分の命をかけることで償おうとしているんじゃないかって。自分の最愛の人を救えなかった弱さへの罰でもあるんだ、きっとな」

「……!」

 ザドは目を見開いた。カイの言葉が過去の記憶を思い起こさせる。

 それはあの嵐の夜。乗っていた船はほとんど大破しており、後はいつ沈むかという場面。

 大雨の先に見える巨大な化け物がうねうねと動いており、またいつ攻撃を仕掛けてくるか分からない。

 そんな沈みゆく船上で、少女は真っすぐに目の前の獲物を狙ってゆっくりと近づいていった。髪は真紅に染まり、その口からはだらだらと涎と垂れ、今はもう命を吸うことだけを考えている。

「いいぞ、エル。お前になら、殺されてもいい。だから、生きろ。生きるんだ」

 受け入れたように抵抗しない獲物、親父は微笑んで少女の到達を待っていた。壊れたマストに血まみれでもたれかかりながら、自分の死を喜んで待っている。



「《駄目だ、エル! このままじゃお前は人殺しになっちまう! やめろ、やめろおおおおおおお!》」



「っ」

 頭を振って、記憶をかき消した。伸ばした手が届かなかった記憶、自分の力が足りなかった記憶がカイの言葉で想起されてしまった。

 カイは続けていく。

「自分の弱さを払拭できるように、少しでもその罰が軽くなるように、何よりも賭けた命が容易く失われてしまわないように。俺ができることは鍛えることしかないと思った。それだけだよ。……まぁ、人数多すぎて誰が誰か分かんねえし、適当なあだ名付けてだけどな」

「……矛盾していると思わないか。全員を強くすれば、全員相手を殺しやすくなるんだぞ」

「それはそれだ。俺自身も自分の力が強くなってる気がするし、やられてやるつもりもないし、誰かを死なせるつもりもない。周りが強くなった分、俺も強くなって止めてやりゃいいんだよ」

 その想いを叶えさせてやるつもりはないが、それでも汲んだ動きならできるとカイは思っている。実際に一か月経った今、コミュニケーションを取れる人が増えてきたし、自分の成長を喜んでいる人もいるようだった。

 やっぱり、強くなりたいんじゃないかな。過去の自分から変わりたいんだ。

 悪人が集まっているわけではないのだ。

「……」

 ザドはずっとカイを見つめていたが、やがて魔刀を消失させて背中を向けた。

「綺麗事ばかり抜かしやがる。俺の嫌いなタイプだ」

「綺麗だと思っていただけたということで、俺としては満足だがな」

「見ていろ、次こそその命を奪ってやる」

 そうして、結局ザド一人で学園へと戻ってしまった。追いかけることもできたが、こうしてザドと話せただけで十分な気もして、カイはその場で一息ついた。

 朝日がカイの身体を照らしていく。朝の始まりはカイにとって就寝時間の訪れでもある。ドッと身体を疲労感が襲った。

「ふー、それじゃあ帰るか」

「《……本当に、お前は不思議な男だな》」

 と、左眼に宿っていたトーデルが姿を見せる。陽光に照らされ半透明な身体が余計に透けて見えた。

「《正直、レゾンに手中に収まってしまった時点で、絶望的な状況が続くだろうと思っていた》」

「何言ってんだ、まだまだ状況は絶望的だろ。下手な真似できないんだから」

 カイは今この王都ディスペラード全体を人質に取られているのである。

「《勿論分かっているが、少なくとも私の想像よりはマシという話だ。まさか、《生霊の仮面》を着けている者達の心を掴むとはな》」

「お、トーデルもそう思うか。段々と関係性が出来てきた気がするんだよ。師匠と弟子じゃないけどさ」

 本当に疲れたので、カイはその場に座り込んだ。

「やっぱり皆悪い奴じゃないってことさ。俺も気持ち分かるからさ、大切な人を失ってしまう感覚は」

 今でもたまに夢で見る。イデアがべグリフに真っ二つに切断されたあの時、カイは地面に立っているような気がしなかった。目の前に映る光景が理解できず、いや理解したくなくて、まるで夢を見ているかのような。

 そして現実と知った時、目の前が真っ暗になった。

 同じ感覚を、いやイデアは結局助かっているのだから、それ以上の感覚に襲われたに違いない。

 果たして俺は耐えられるだろうか。

 トーデルはカイから朝日へと視線を映し、ボソッと呟いた。

「《知っていたさ、お前がそういう人物だということは》」

 絶望を希望に変えてきたことを、ずっと近くから見てきたのだから。

「……なぁ、トーデルはさ、いつから俺のこと知ってたんだ? この国に来た時から、ずっと俺に話しかけていたって言ってたよな。なんで、俺だったんだ?」

 今は、トーデルのお陰で《生霊の仮面》を着けた者達を視認することができている。むしろトーデルがいなかったら王都ディスペラードでの事件は完全に詰んでいたと言えるだろう。

 風が吹くが、彼女の銀髪はなびかない。

「《三年前だ、三年も前からお前のことは知っている》」

「三年も前から!?」

 その年月の長さに、カイは驚きを隠せない。三年前って、俺がちょうどイデアと会った時ぐらいじゃないか。

 トーデルが頷く。

「《そうだ、三年間、ずっとお前の傍にいた。存在が希薄だったせいで、先日まで気づいてはもらえなかったがな》」

「そいつは……なんか悪かったな、気づいてやれなくて」

「《気にするな、孤独ではあったがお前の人生を見ているのは楽しかったぞ》」

 いつの間にか盗み見られていたようで、結構恥ずかしい気持ちにもなるが、今は置いておこう。

「何で俺だったんだよ。三年も傍で見てくれていたって、相当だぞ」

「《……彼女が選んだ男だからだ》」

「彼女?」

 首を傾げるカイへと、トーデルが振り向く。

「《言ったように、私は冥界を追われた身だ。その過程で力を失い、希薄な存在になってしまった。だが、ただ逃げ出したわけじゃない。冥界を出る直前、一つの魂を生界へと無理やり送ったのだ》」

 話が読めず黙って聞いているカイ。トーデルは続けた。

「《何故彼女を選んだのか。《冥界の審判員》は冥界を訪れた命の人生を視ることができる。管理が我々の役割だからな。その人生を洗い流し、新たな生として送るためには、人生を視る必要があった。……そして、彼女の人生を視て、彼女の存在が必ず生界にとっての希望になるだろうと判断した。だから、全ての手続きを飛ばし、前世の記憶を持った状態の彼女の魂を生界へと連れて行ったのだ》」

「……希望になるって、何でそう思ったんだよ」

「《もう既に彼女は生界を救ったがな》」

「……?」

「《当時の生界には別次元から来たべグリフというイレギュラーが存在し、冥界の《女王》も奴に目をつけていた。つまり、べグリフという存在がいずれ生界を崩壊させることは必至であった》」

 トーデルの言葉に、脳裏をよぎるもの。

 べグリフが関連していて、一度は亡くなってしまった女性。そんでもって俺に関係している人なんて、そんなの……。

 そういえば、「とある方が私の魂を現世に戻してくれたんです」と初めてイデアの身体を通じて会った時に言っていたような。

「もしかして、彼女っていうのは……」

 カイの予想をトーデルが形にする。





「《フィグル・ディグスルート。そして、その魂の宿主になったイデア・フィールスがお前を選んだ。だから、私はその時からずっとお前の傍に居たんだ》」




 陽光がトーデルを透過してカイを照らしていく。まさしく光に照らされた彼は。

「そして、確信しているよ。カイ、お前もまた、生界における希望なのだと」

 柔らかく微笑むトーデル。

 状況はまだ最悪。それでも、絶望を希望に変え続けてきたこの男となら。

 日の出は近い。そう思えたのだった。
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