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3『過去の聖戦』

3 第五章第六十三話「翡翠に誓って」

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セラ

「……ふぅー」

深呼吸をして、高鳴る鼓動をどうにか抑えようとする。

と、とても緊張します……!

時刻は夕飯時を過ぎた辺り。

ゼノの部屋の前で、私は長い間一人で佇んでいた。

 

背後に彼の為に用意したプレゼントを隠して。

 

告白した時は、無意識だったせいか緊張していたかも覚えていない。

けれど、今は違う。

十分な意識の中、自分で選んだプレゼントを彼へ渡そうとしている。

ゼノは喜んでくれるだろうか。ゼノを元気づけようと思って用意したものだけど、迷惑がられたりしないだろうか。

ゼノがそんな人でないことは分かっているけれど、未だ告白に答えてもらっていない事実が更に不安を煽る。

それに……。

ちらりと用意したプレゼントへ目を配る。

正直、これをもらっても困る可能性は高い。

それを分かっていて、私が選んだのは間違いなく嫉妬心からじゃないだろうか。

どうしよう。本当に渡していいだろうか。

というか、別に今日じゃなくても。

……。

そう何度思っても、結局私はここにいる。

今じゃなければいけない気がした。

感覚的すぎて分からないけれど。

どこか漠然とした不安が心を襲っていた。

ゼノが遥か遠くへ行ってしまう。

そんな感覚が心を掻き立てていた。

もう一度深呼吸をして、今度こそと決心をする。

胸に片手を当てて、大きく息を吸う。

 

そして、独りでに目の前の扉が開いた。

 

驚きのあまり、吸った息を吐き忘れた。

それどころかそのまま悲鳴に変換するところで、

「……どうした?」

ゼノの声がした。

勝手に空いたわけでもなく、ゼノが中から開けてくれたのだ。

まさか本人が出てくるとは。

こ、心の準備が……!

散々してきたつもりだったのに、また鼓動が跳ね始めていた。

「こ、こんばんわ……」

ぎこちない笑顔をゼノへと向ける。

不思議そうな表情を浮かべるゼノだったが、ちらりと後ろに回した私の片手へ視線を向けてきた。

これから渡そうというのに、私は何故かその視線を遮ろうと体を傾げた。

「ま、まだ起きていたんですね」

「いや、そんな遅い時間じゃないぞ。というか、さっきから何でずっと部屋の前に立ってたんだ?」

「気付いていたんですか!?」

まさか気付かれているとは思っていなかったけれど、逆に何故ゼノ程の存在に気付かれないと思っていたのか。

改めてゼノがまじまじと見つめてくる。

「さては、セラ……」

「っ……」

あちらに気付かれるのは、渡し方として最悪なのではないだろうか。サプライズ感というものが……。

だが、それは杞憂だった。

「明日からが本番だからな。緊張してるんだろ」

優し気にゼノが微笑みかけてくる。ゼノの言う緊張を解そうとしてくれているんだろう。

明日からが本番。

悪魔族側の準備も整ったと斥候から命からがら情報が伝えられたのは昨日の話だ。

斥候部隊は自ら名乗り出てくれた天使族と人族による混成部隊だ。最も死地に近い存在であり、悪魔族の動向を探るのを目的としている。優秀な天使族の騎士を筆頭に少数の兵士、数人の人族という少人数構成で、それが複数部隊あるのだ。

隠密行動が主軸になり機動力が重要になるわけだが、機動力に欠ける人族も舞台に参入しているのは、所謂食事など支援としての役割が大きい。最も死地に近いからこそ、食事などが当たり前にある事がどれだけ素晴らしいことなのか。

斥候部隊も、天使族と人族の繋がりの新たな形だった。

ただ、斥候部隊も日に日に少なくなっており、今では三部隊。そのうちの二部隊からは定期報告が途絶え、そして昨日、残りの一部隊がほぼ壊滅した状態で戻って来たのである。

その部隊のうち帰って来たのは人族の若者のみだった。彼だけを他の部隊員が必死で返したのである。

そして、もたらされた情報が遂に悪魔族側も部隊全体を進軍させるという情報だった。

この時を待っていたのだ。

相手がそれぞれの部隊拠点から動き出す前に、こちらの大部隊がベグリフの元へ奇襲を仕掛けてしまえば、八方の拠点から全ての部隊が飛び出してきて大部隊が囲まれかねない。だからこそ、ある程度相手が進軍し簡単に帰ってこれないタイミングで、一気にこちらの大部隊がベグリフへと攻撃を仕掛けるのである。あわよくばこちらの王都を狙った相手の主力部隊を蹴散らした上で、だ。

つまり明日、ゼノ達大部隊が進軍を開始する。

それもあるからこその不安なのだろうか。

「安心しろ。むしろ無傷で終わらせて来るからさ」

「本当は、私も一緒に行きたいのですけど……」

「アイと一緒に王都を守っていてくれよ。俺達の帰る場所だからさ」

勿論王都を守る重要度は分かっているけれど、ゼノの側をあまり離れたくなかった。

私はゼノの事も守りたいのですよ……。

ただ、それは我が儘だと分かっているから今回のプレゼントを選んだのだ。

なかなか話し出そうともせず、動き出そうともしない私にゼノは首を傾げる。

「……とりあえず、中入るか?」

ゼノが部屋の中へ通してくれる。

「ありがとうございます」

ゼノにプレゼントが見えないように彼を常に正面に見据えながら部屋の中へ。

当然ゼノは不思議がっていた。

「やっぱり、何か隠してるのか?」

「な、何の事ですか?」

変に声が上ずってしまった。間違いなくもうバレている。けれど、言い出す勇気もなくて。

後ろにプレゼントを隠しながらベッドの上に座らせてもらう。ゼノも椅子を持ってきて背もたれを前にして座った。

「そう言えば、こうして二人になるのも久しぶりだな」

「言われてみれば、そうですね……お互い忙しかったですから」

本当に全然会えなくて。どれだけ寂しかったことか。

「ゼノは……元気でしたか?」

尋ねながら私は気付いた。

ゼノに前のような違和感がない。無理して元気しているような様子も。

初めて会った頃の。

「皆のお陰でな、元気有り余りまくりだよ」

ニコリと彼が笑う。

私が大好きなゼノがそこにいた。

良かった。本当に良かった。

私は何も出来なかったけれど、ゼノが元気になったならそれで……。

ただ、となると。

このプレゼントは何の意味があるのだろう。

余計に渡しづらくなってきた。

元気づける意味もなく、ただただ私のアピールとしての意味しかない。

……。

いいえ!

ここまできて自棄になってきた。

私のアピールも大事なことですよね!

偶には自分で動かなければ。

「……そう言えば、シロを妾にするって本当ですか?」

「ばっ……」

……アピールの仕方を間違えた。

突然の台詞にゼノが仰け反る。その勢いでゼノは椅子ごとひっくり返った。

「だ、大丈夫ですか!?」

「あ、ああ」

慌てて立ち上がって手を差し出すと、ゼノが手を掴んで立ち上がった。

私ったら一体何を言っているの……。自棄にも程があります。

すると、そのままゼノは手を離してくれなかった。

「えーと、ゼノ?」

嬉しいけれど、心臓がドキドキして訳が分からなくなりそうだ。

ゼノは私の手を握ったまま、何やらあたふたしていた。

「いや、あれはだな、言葉の綾っていうか。いや、それはシロにも悪いけれど、とりあえず妾って時点で心に決めた一人は別にいるわけで。てか、シロは妹みたいというか、親友みたいというか……。と、とにかく!」

ガシッとゼノが両手で私の手を握りしめる。

「待たせてごめんだけど、全部終わったらちゃんと答えるから! だから、もう少しだけ待っていて欲しい!!」

焦りながら、必死にゼノが伝えてくる。

やはり、今すぐ返事するつもりはないらしい。

でも、そんなに必死にシロとの関係を否定して。

期待しちゃっても、いいですか?

私の為に必死になってくれてるって自惚れてもいいですか?

あの時の不安が嘘のように、身体中を幸福感が満たしていく。

ああ。

もう。

私。

 

充分、待ちましたよね?

 

そう言えば、さっき決意したんだった。

偶には自分から動かなければ。

「ごめんなさい」

「え?」

唐突な謝罪に、ゼノが目を丸くする。

私はそんなゼノの両手を振りほどいて。

もう、私だけヤキモキしているのは嫌。

笑顔で告げる。

 

 

「もう、待つのにも飽きちゃいました」

 

 

そして、ゼノへキスをした。

彼の頬へ両手を添えて、背伸びをして唇を重ねた。

キスの仕方なんて、今まで一度もしたことがないから分からないけれど。今はただそうしたくて、目を閉じて彼へと唇を押し付ける。

ゼノの身体が強張っているのが分かるけれど、やめられない。

ただ唇同士を重ねているだけなのに。身体の奥底から蕩けそうな幸せが溢れ出てくる。

ずっとこうしていたい。もっと重ねていたい。癖になりそうな感覚。

ゼノへの好きが止まらない。

でも息が続かないから、名残惜しいけれど唇を離した。

激しい呼吸音だけが、部屋を流れる。

息を整えながら、目を開けてゼノを見た。

ゼノは顔を真っ赤にして狼狽えていた。

「え、な、あ……」

今、何が起きたか分からないといったような表情だ。

その表情が可愛くて。

ゼノが愛おしくて。

私は先程まで重なっていた自分の唇へと手を伸ばした。押し付けていただけだけど、微かに濡れているような気がする。

本当に私、ゼノとキスしたんだ。その事実が電気のように全身を駆け抜けていく。

「せ、セラ……?」

ゼノに声をかけられるが、今は先程のキスの余韻に浸っていて言葉を返せない。

視界が揺れる。どうやら私は泣いているようだ。

大好きな人とのキスがこれ程嬉しくて、気持ちいいだなんて。

したい。もっとしたい。

上目遣いで、私は彼へと尋ねる。

「もっと、しちゃ駄目ですか?」

問いは、ゼノの中で何に変わったのか。

途端に、狼狽えていたゼノの表情が凛々しく男らしいものへと変わる。

そして今度は、ゼノの方から私の両肩へと手を乗せてくる。

大きくて、硬い掌。そこからゼノの体温が伝わってきて。

近づいてくるゼノの顔。

瞳を閉じる私。

そのままゼノの唇は、

私のそれと重なることなく、私の額に口づけをした。

え……。

てっきり唇にされると思っていたから、目を開けて呆然とゼノを見つめる。

ゼノは、頬を染めながらも真っすぐに私の眼を見つめていた。

「……今はこれが限界」

「え?」

「これ以上は、俺が我慢できなくなる」

すると、ゼノは私を抱きかかえながらベッドの方へと歩みを進めていく。

突然のことに訳が分からずゼノの顔を見上げるが、天井の光のせいか上手く表情が見えない。

「明日出立じゃなかったら、こうやってセラをベッドまで運んで、そのまま押し倒してさ」

言葉通りゼノがベッドへ私を寝かせたかと思うと、その上に覆いかぶさる。

顔のすぐ真横にゼノの手が突かれ、私へ言い聞かせるように至近距離で彼は言う。

「そして、絶対襲う」

顔を真っ赤にしながら、そう言われて。

覆いかぶされてドキドキしながら私は。

「……襲、う?」

意味が分からなくて彼の言葉を繰り返した。

襲うとは何なのだろう。襲撃? 私を? 襲撃ということは……私が敵?

ただ、ベッドに運ぶというのはどういうこと。

折角良い雰囲気なのに……。

襲うと言われて、少しだけ悲しくなって眉をひそめてしまう。

ただ、そんな私を見てゼノは表情をくしゃっと和らげた。

「ははっ。やっぱそうだよなぁ。セラだもんなぁ。シェーン辺りがそういう知識が入るのを封じてるんだろう」

「そういう知識?」

分からなくて首を傾げる私の髪を無造作にゼノが掻き回す。折角整っている髪が乱れるけれど、不思議と心地が良かった。

覆いかぶさっていたゼノは、そのまま上から避けてベッドへ倒れこむ。

「いや、分からなくていいさ。ただな、それやったら多分俺とセラの体調が明日に響くんだよ。いや、したことないから分からないけど、特に女性は響くらしいんだよ」

何の話をしているのか分からないけれど、要は私の身体を案じてくれているのか。

「とにかく。これは本当に俺の我が儘だけどケジメでもあるんだ。ずっと待たせて悪い。だけど、絶対後悔させないから。この戦いが終わったら絶対に応えるから。だから、待っていて欲しいんだ」

横に寝そべりながら、真剣ながら微笑んで伝えてくる。

絶対後悔させない、か。

それはもう答えているようなものだと思うけれど。

ケジメだと彼が言うから。

キスを出来た事実と幸福感も、今はもう十分だと私に告げていた。

ただ一つだけ。

「……戦いが終わったその時には、今我慢してくれた何かもしてくれますか?」

尋ねた時、ゼノは一瞬驚き戸惑ったような表情を見せた。

だが束の間、苦笑を浮かべる。

「そう、だな。俺としては願ったり叶ったり的な所はあるけれど」

「では、それまで我慢しますね」

ゼノが何をしようとしたのか分からないけれど、ゼノだからこそ安心できる。安心して任せられる。

楽しみにしていよう。戦争が終わって。全てが終わった先で。

と、その時ゼノがベッドに置かれていた例の物に気が付いた。

「……さっきから何か変だと思っていたら、これを隠していたのか」

言われてハッとする。

キスに夢中で頭から抜け落ちていたけれど、今日私はゼノにプレゼントを渡しに来たのだった。

ゼノがプレゼントの入った布袋を手に取る。

慌てて体を起こして取り返そうとしたが、軽々と避けられた。

「何で隠そうとするんだ」

「いや、それは、えと……」

元々ゼノに渡す予定なのだから、別に隠さなくてもいいのだが。

いざバレたらバレたで一気にフワフワした心持ちが現実に引き戻された気がした。

とはいえ。バレたなら仕方があるまい。

白状するようにボソッと吐く。

「……ゼノへプレゼントを用意したんですが、正直かなり物議を醸すというか、私の悪いところが出ているというか」

折角のプレゼントをこのような口上の末に渡さなくてはならないなんて。

浮足立った心が一気に冷めていく。

「……開けて、いいか」

ただ、ゼノは驚いたようにプレゼントの入った布袋を見つめていた。

その表情は決して演技ではなくて、そもそもゼノが演技の出来るような器用な人とは思わないけれど、本心から驚いて且つ開けたくてうずうずしているのが分かった。

だからだろうか。

「……どうぞ」

あんなに開けて欲しくなかったのに、今となっては促してしまう。

ゆっくりと布袋からとある物を取り出す。

 

それは、柄から刃、鞘に至るまで翡翠色を基調とした長剣だった。

 

鮮やかでいて透明度のある翡翠の長剣を、言葉もなくゼノが眺めていく。

その少しの沈黙が辛くて、慌てて弁解するように言葉を紡いだ。

「ゼノとシロの絆は分かっていますし、ゼノがセインを持っていることは勿論分かっています」

だから、わざわざゼノが新しく刃を必要とする理由はない。

分かっていて私は剣を選んだ。翡翠は、時に玉を指すという。玉と聞いた時、私はゼノを思い浮かべた。この世界の中心にいる玉は私にとってゼノだった。

「ただ、その、えっと、セイン以外の武器が無いのも不便かなと思って」


しかし、素直に言えない。


ゼノはいつも魔力で剣を形どるから。剣に魔力を帯びさせるよりも当然難易度は高いのだ。

だから、合っても困りはしないと思った。

いや、思い込んだ。

分かっている。

これは嫉妬だ。

シロがゼノに渡しているセインに対しての嫉妬だ。

目に見えて渡される愛の結晶を私は羨んだ。

心が狭いと痛感させられるけれど、思うのだから仕方がない。

私も守りたかった。

今回の戦で、私は傍に居られないから。せめて、ゼノが怪我しないように。ゼノを守ってくれるように。

セインがあるから無駄だとは思うけれど。

無駄だと思う以上に、我慢できなかった。

傍にいられないからこそ、私も強くゼノを守りたかったのだ。

それを、素直にゼノへ伝えられない。

不便かな、なんて言葉でしか紡げない。

そんなどうしようもない長剣を。

「宝物だ、ありがとう」

ゼノはギュッと胸に抱きしめた。

目を閉じて噛み締めるように。私の気持ちを強く包み込むように。

鞘から長剣を抜いて、ゼノは掲げた。

美しい翡翠色が天井の光に照らされて美しく輝きを放っていく。

「この剣に誓うよ」

その輝きが反射して私達を優しく照らす。

「必ず、帰って来るって」

ゼノは微笑んだ。

ゼノの微笑みに、今までの悩みは杞憂だったと思い知らされる。

嫉妬でも何でもいい。

ゼノが帰って来ると誓ってくれたから。

その誓いの証となれば、それでいい。

「ここで待っていますから。私が待つのはこれで最後ですからね」

「……ああ。必ずだ」

優しくゼノが微笑む。

その微笑みが、言葉が、元気になったゼノの姿が、プレゼントを受け入れてもらえた事実が、私を包み込む漠然とした不安を掻き消していく。

 

だからこそ、私は気付かなかった

 

微笑みの中に眠る、ゼノの決意を。



気付いてさえいれば、今ここでゼノを止められただろうに。

分かっていたはずなのだ。

ゼノが常に突飛な存在であることは。



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