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2『天使と悪魔』

2 第二章第二十二話「常識外の馬鹿」

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 処刑当日、魔界の王都アイレンゾードの中心にそびえ立つ城、ヴェイガウス城の牢獄にて、エイラは最期と思われる時間を過ごしていた。
 だが、ずっと一人だと思われていたその時間は、昨日から一人増えていた。エイラの牢の前はこれまで空いていたのだが、昨日一人牢に入れられた人物がいるのである。
 その人物は入れられた当初から意識を失っており、体中の傷がその人物の身に起こった出来事を物語っていた。
エイラ:
「……」
 エイラが言葉なくその人物を見つめる。その表情はかなり心配そうであった。
 すると、遂にその人物がうっすらと眼を開けて意識を取り戻した。
???:
「うっ……」
 意識を取り戻した途端にその人物がうめき声をあげる。同時に痛みが全身を襲ったのである。
 エイラは眉間に皺を寄せながらその人物に声をかけた。
エイラ:
「……随分遅いお目覚めですね、ダリル」
ダリル:
「んぁ?」
 声をかけられて、ダリルは痛みをこらえながらエイラへと視線を向けた。
ダリル:
「……ぁあ、エイラか。ようやく……会えたな………」
 ダリルが痛々しい顔のまま笑みを浮かべる。ダリルの顔は酷く腫れており、身体の至るところには何かが刺さった跡が残っていた。
 エイラがその傷の具合に顔をしかめる。
エイラ:
「随分酷い目に遭ったみたいですね」
ダリル:
「そんなこと、ないさ。軽い挨拶を、受けたくらいだ……」
 途切れ途切れダリルが声を発する。
 その様子に表情は更に険しくなりつつも、エイラは努めて冷静であろうとした。その状態でエイラは本題へと入る。
エイラ:
「……何故、こちらに来たんですか? 私が何のためにこちらへ来たと思ってるんですか?」
ダリル:
「……」
エイラ:
「あなたなら分かっていたでしょう! 私の犠牲一つで丸く収めるためですよ!」
 冷静であろうとしていたが、それでもエイラは波立つ感情を抑えきれなかった。
 ダリルが真剣な表情でエイラを見つめる。そしてため息をついた。
ダリル:
「まぁ分かってはいたが。逆にエイラは何も分かっていないな」
エイラ:
「……私が何を分かっていないと?」
 ダリルを睨みつけるエイラ。そんな彼女にダリルは笑って言ってやった。
ダリル:
「俺は、簡単に仲間を見捨てられる程大人じゃない」
エイラ:
「……」
 ダリルの言葉にエイラは何とも言えない表情で返す。
 その表情に笑いながら、ダリルは続けた。
ダリル:
「そして、カイもな」
 カイ、という単語にエイラが反応する。
エイラ:
「やはり、カイ様も来ているんですね」
ダリル:
「当然だ。あいつがエイラを見捨てるわけないだろ。エイラだって十二年もカイに仕えているんだから、そのくらい分かるだろう」
エイラ:
「……」
 エイラは確かにそうなるのではないかと思っていた。カイが簡単にエイラを犠牲にすることを許すはずがないと。だが、それでもカイは来ない、性格には来れないと思っていた。
エイラ:
「分かっていましたよ。でも、ゼノが止めてくれると思っていました。ゼノは何をしているんですか……」
 エイラが恨めしそうな表情でそう呟く。
そんなエイラにダリルは呆れたように再び深々と息を吐いた。
ダリル:
「はぁ、エイラ、本当に分かっていないんだな」
エイラ:
「……何がですか」
 何を分かっていないというのか、エイラが苛立ちを隠さずにダリルへと尋ねる。
 ダリルは、さも簡単だろうと言わんばかりの表情で言った。
ダリル:
「つまり、カイが魔界に来たということは、そういうことだろう」
エイラ:
「……!」
 そう言われてエイラが目を見開く。そういうこと、その言葉が示している内容が何故か明確に思い浮かんだのである。
 エイラが気付いたのを承知でダリルが告げる。
ダリル:
「カイを本気で止めようとすれば簡単に止められたはずだ。だが、それをゼノ様はしなかった。つまり、カイにおまえを助けて欲しかったんだろう。王として動けない自分の代わりに」
エイラ:
「……」
 その言葉を認めたくない、というようにエイラが無言になる。だが、心はその言葉を認めたくて仕方が無かった。エイラを助けたいというカイやゼノの気持ちが嬉しくないわけがないのである。
 黙っていたエイラだったが、やがて自嘲気味に呟いた。
エイラ:
「はぁ、今更何を言っても無駄ですね。あ、そうそう、無駄と言えば私の犠牲も無駄らしいですよ」
ダリル:
「どういうことだ?」
エイラ:
「なんでも、私の犠牲の有無に関係なく悪魔族は人族を人族を滅ぼすらしいですよ」
 エイラの言っている意味が分からず、ダリルが首を傾げる。
 そんなダリルにエイラは淡々と答えた。
ダリル:
「何だと!?」
 これにはダリルも驚きを隠せない。
 もしそうであったのならば、エイラを連れて行かせる必要は全くなかったことになり、それさえ知っていればゼノだってバルサへ攻撃を開始していただろう。
ダリル:
「じゃあ、エイラは何のために……」
エイラ:
「本当にそれですよ。全く、本当に無駄なことをしました」
 少しおどけながらエイラがそう言う。
 そんなエイラを見て、ダリルが声をかけようとした時だった。
 二人の牢屋へ悪魔の兵士が二人訪れたのである。
 何のために訪れたのかは明白であった。
兵士1:
「エイラ・フェデル、そして人族よ、処刑の時間だ」
 兵士がそう告げる。
 とうとう処刑の時間が訪れた。
 そう聞いてもエイラもダリルも顔色を変えない。
 死がそこまで迫ってきているというのに、エイラとダリルの心情は穏やかなものであった。
ダリル:
「俺も一緒とはな」
エイラ:
「なんでもあなたは私が寂しくないように用意されたらしいですよ」
ダリル:
「そういう理由ならば仕方あるまい、死の瞬間まで付き添ってやろう」
兵士2:
「喋ってないで出ろ!」
 魔力を封じる拘束具を両腕に装着され、エイラとダリルは牢から出る。
 そして、そのままとある通路をエイラとダリルは歩かされた。
 エイラが通路を見回しながら口を開く。
エイラ:
「この通路、城からアシッドコロシアムまで直通の通路ですね。あそこで処刑ですか、さぞ大勢の悪魔達が集まるんでしょうね」
兵士1:
「黙って歩け!」
 兵士が背後から槍の柄の部分で突いて促すが、エイラはやめる気が毛頭ない。それどころかダリルまで喋り始める始末であった。
ダリル:
「相当エイラは人気のようだな。そのおこぼれに預かれて嬉しいよ」
エイラ:
「なんたって私は悪魔っ子ですからね」
 エイラが舌を出しておどけてみせる。
兵士1:
「黙って歩けと言っているだろ!」
 そのタイミングで兵士がエイラの頭に槍の柄を叩きつけた。その衝撃でエイラは舌を思い切り噛んでしまっていた。
エイラ:
「―――っ!」
 悶絶するエイラにダリルが意地の悪い笑みを見せる。
ダリル:
「流石悪魔っ子、不平を買うのもお手の物だな」
兵士2:
「貴様もだ!」
 兵士が今度はダリルの背中を思いっきり叩く。
ダリル:
「―――っ!」
 体中怪我だらけのダリルは、それだけで想像を絶する痛みに襲われていた。
エイラ:
「ダリルも負けてませんね、いっそ悪魔っ子に転身したらどうですか?」
ダリル:
「か、考えておこう」
 やまない減らず口に兵士達は二人の正気を疑っていた。これから処刑されるとは思わせない態度であった。
兵士1:
「フン、減らず口を叩けるのも今の内だ! もう着くぞ!」
 通路の先に光が見えてきていた。その先がアシッドコロシアム、エイラとダリルの処刑場である。
 すると、そこで初めて足を止めるエイラ。
エイラ:
「……」
 無言で立ち止まるエイラに兵士は槍の柄を叩きつけた。
兵士1:
「止まるな、さぁ進め!」
 だが、エイラは動かない。まるでこれまでのことを思い出しているような、何やら思案しているような表情であった。
 やがてエイラは、真剣な表情でダリルを見つめた。
エイラ:
「……すみませんダリル、私を助けに来たばっかりに―――」
ダリル:
「よせ、エイラ」
 謝罪の言葉を続けようとするエイラをダリルが前へ進みながら遮る。
 そして笑顔で振り返った。
ダリル:
「謝るなら死ぬ間際にしてくれ。私はまだ諦めていないんだ」
 そう言ってダリルが光の先へと消えていく。
 ダリルのその言葉に、エイラは無意識の内に笑みを浮かべていた。
エイラ:
「……今も十分死ぬ間際だと思ったんですけどね」
 そうして、ダリルを追いかけてエイラはアシッドコロシアムへと足を踏み入れたのだった。
………………………………………………………………………………
 アシッドコロシアムとは、悪魔族同士が遊戯としての殺し合いを繰り広げる場所である。そこで繰り広げられる殺し合いの勝敗予想には多額の金が賭けられ、多くの人が集まる。
 今回は殺し合いではなくエイラの公開処刑ということだったが、アシッドコロシアムは今までにないほどの悪魔でごった返していた。
 そんなアシッドコロシアムは円状の作りになっているが、ある一角だけまるで神殿のような作りになっていた。そこは、魔界を牛耳る魔王とその側近である四魔将専用の席なのである。
 その席には既に魔王と四魔将全員がついていた。この席が今まで全て埋まることなど今までで一度もなかったことであった。
 そこで、バルサは席にもたれながら足を組んで呻いていた。
バルサ:
「あいつっ、本来なら惨たらしく殺してやったのに!」
 バルサの右腕にはかなりの火傷跡が残っていた。ダリルが一撃加えたものである。
バルサ:
「ちっ、ウルさえ止めてなければあいつは今頃死んでたのにさ!」
 バルサの怒りの矛先がウルへと向かう。
ウル:
「……」
 だが、ウルはまるで関心がないようにシルクハットを深く被って目を閉じていた。
 その様子にバルサが舌打ちをする。
バルサ:
「チッ、シカトかい」
 更に苛立っていくバルサ。
 そこに、声をかけていく灰色の髪をした青年がいた。
???:
「まぁまぁバルサ、ここは深呼吸して落ち着いてから俺と恋でもしてみない?」
バルサ:
「うるさい! ジェクスは引っ込んでな!」
 バルサがその青年ジェクスへと本気で拳を突き出す。だが、それをジェクスはあっさりと避けていた。
ジェクス:
「遅すぎるよ、バルサ。君の婚期くらい遅すぎるよ」
バルサ:
「あんたが速過ぎるんだよ! ていうか多すぎるんだよあんたの場合は! なんだい妻が百人って! イカレてるんじゃないのかい!」
 バルサの言葉にジェクスが悩まし気に頷く。
ジェクス:
「確かにイカレているかもね……この俺の溢れんばかりのカッコよさは!」
バルサ:
「殺してやろうか!」
 ジェクスに飛びかかろうとするバルサ。
 だが、その直線上に大きな腕が差し出された。
???:
「おまえら、王の前だぞ、静かに出来ないのか」
 その腕の主は優に三メートルを超える身長と、それに伴った体躯をしている男だった。
 その男へバルサが唾を飛ばす。
バルサ:
「うるさいね、この巨木が! あんたはデカすぎるよ!」
ジェクス:
「うわー、アッシュにまで。本格的に荒れてるねバルサ……」
バルサ:
「うるさい!」
 再び騒ぎ始めたバルサとジェクスを横目に、アッシュは彼専用の大きな椅子へと腰を下ろした。
 そこへウルが声をかける。
ウル:
「気にすることないよ、アッシュ。あんなの常時酔っ払いと変わらないんだから」
アッシュ:
「生憎だが俺は気にしていないぞ、ウル」
 このバルサ、ジェクス、ウル、アッシュの四人が現四魔将であった。
 そして、四魔将である四人の席の一つ前に魔王であるベグリフは座っていた。
ベグリフ:
「……来たようだな」
 ベグリフがそう呟くと、遂にアシッドコロシアムのフィールドにエイラとダリルが姿を現した。同時に一気に観客達が沸き上がる。
 ジェクスも興味津々で柵を乗り越えてエイラを見つめていた。
ジェクス:
「うわー本当にエイラさんだ! こんな間近で初めて見たよ……」
 エイラを見てはしゃぐジェクスにバルサがキツイ視線をぶつける。
バルサ:
「ジェクス、さん付けなんてやめな、あの女は裏切り者だよ」
ジェクス:
「そうだけどさ、やっぱ一度憧れると止まらないだろ? あーエイラさん彼氏いるかなー、見た感じ男運無さそうなんだよなー、俺立候補しようかなー」
ウル:
「確かにジェクスに狙われる時点で男運無いね」
 呆れたように言うウル。
 すると、不意にアッシュがバルサへと尋ねた。
アッシュ:
「おいバルサ、途中で逃げられた人族というのはもう見つかっているのか」
バルサ:
「見つかってないよ! 悪いかい!」
ウル:
「逆ギレは良くないよ、バルサ」
 バルサの返答を受けて、アッシュはフィールドの中心で十字架に縛られ始めたエイラ達を見つめた。
アッシュ:
「ならば、その人族が今にでも再び向かってくることを頭の隅に覚えておけ。いつでも対応できるようにな」
バルサ:
「ふん、あんなに恐怖を教えてやったのに来るもんかい」
 バルサがアッシュの注意を軽く聞き流す。
 すると、
ベグリフ:
「おまえ達、あまり人族をなめないことだな」
 ベグリフがそう呟いた。その声は決して大きくなく、だがはっきりと四人の耳に聞こえてきた。
バルサ:
「王……」
ベグリフ:
「さて、処刑を始めようか」
 そして、ベグリフは席を立った。
………………………………………………………………………………
 十字架に縛られる間、エイラは笑みを浮かべていた。
エイラ:
「ダリル、あなたには悪いですが、私は今嬉しいです」
ダリル:
「……というと?」
エイラ:
「カイ様がここにいませんから」
 そう言ってエイラがアシッドコロシアム全体を見渡す。
 大勢の悪魔達、そして集結している四魔将とそれを率いる魔王ベグリフ。それらの姿は確認できたが、カイの姿は見当たらない。これはなによりも嬉しい事であった。
エイラ:
「誰よりも、私はカイ様に生きていて欲しいんです」
 嬉しそうに微笑むエイラに、ダリルも微笑んだ。
ダリル:
「そうか……」
 だが、そこでダリルの言葉は終わらない。
ダリル:
「でも、それはぬか喜びかもしれないぞ?」
エイラ:
「……どういうことですか?」
 その時、ベグリフが席から立った。遂に処刑が始まるのである。
 ダリルは、ベグリフを真正面に捉えながら笑ってエイラへ告げた。
ダリル:
「カイは、来るよ。この場所に」
 そのダリルの言葉を、エイラは笑い飛ばした。
エイラ:
「何を言うんですか。もう私達を助けるタイミングなんてありませんよ。こんな敵の本陣に飛び込んでくる馬鹿がいるわけないじゃないですか」
 さも常識と言わんばかりにそう言うエイラ。
 だが、その常識に捉われない人物をダリルは知っていた。
ダリル:
「エイラこそ何言ってるんだ」
 その時だった。
 突如何者かが空からエイラとダリルの目の前に勢いよく降ってきたのである。
 突然の事態にアシッドコロシアムは静まり返り、視線が降ってきた人物へと向けられる。
 黒髪にはためく白いコート。その両手両足には水色の防具が装着され、右手には青白い光を纏う大剣が握られている。
 その後ろ姿にエイラは眼を見開いた。そんなエイラを横目にダリルは笑って告げた。
ダリル:
「カイは、この世の誰よりも大馬鹿野郎だよ」
カイ:
「さあ、助けに来たぞ、エイラ!」
 ベルセイン状態のカイはエイラに背を向けたまま笑顔でそう言ったのだった。
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