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2『天使と悪魔』

2 第二章第十四話「革命開始」

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カイ:
「ストリームスラッシュ!」
 カイの放った青白いレーザーが易々と城門を破壊する。そして鳴り響く轟音はすぐさまジョードイン国全体に響き渡った。
 城門だった場所から立ち昇る黒煙にカイが満足そうに頷いて見せる。
カイ:
「よし、このまま城の中に乗り込むぞ!」
イデア:
「うん!」
 イガ城は周囲を水で囲んでおり、石橋だけが唯一の通行手段となっていた。そこをカイがイデアを抱えて走っていく。
 すると、その途中で突如カイの顔面めがけて黒い塊が飛んできた。
カイ:
「うおっ!?」
 カイが慌ててしゃがみそれを回避する。
カイ:
「あっぶねぇな、何だ今の……」
イデア:
「カイ、前見て!」
カイ:
「ん?」
 イデアに言われた通りカイが視線を前に向ける。
 するとそこには大勢の悪魔族の兵士が、城へ通さんとばかりにカイの行く手を遮っていた。
兵士:
「貴様、何者だ!」
兵士:
「反逆のつもりか!」
 兵士達の背からは漆黒の翼が生えており、戦闘態勢に入っていることが分かる。
 だが、その手は人間の手と変わらず、上位クラスの魔族が使用できる硬質化をしている悪魔は見当たらなかった。全員が武器を持っているのである。
 それを見てカイが呟く。
カイ:
「あれは……うん、行けるな」
 何の確信があってそういうのかと、イデアが心配そうにカイを見上げる。
イデア:
「大丈夫なの? 結構な人数いるよ?」
カイ:
「うーん、たぶんだけど敵じゃないね!」
 その言葉と同時にカイがセインを全力で兵士達へ向けて振り下ろす。そして飛び出した青白いレーザーは石橋をも飲み込みながら兵士達へ殺到した。
兵士:
「っ、《ダークプロテクト!》」
 前列にいた兵士達が黒色のシールドを張ってレーザーを防ごうとする。だが、レーザーが当たった瞬間そのシールドはいとも容易く砕け散ってしまった。
兵士:
「なっ―――」
 そして兵士達が青いレーザーに飲み込まれていく。石橋という一直線な場所であったため、兵士達は一人残らず青いレーザーに飲み込まれてしまった。
 と、同時に石橋が崩れ始める。カイが跳躍して無事石橋を渡り切ると、ニコリとイデアへ笑った。
カイ:
「な、敵じゃなかったろ?」
イデア:
「す、凄いね……!」
 イデアは本当に驚いているようで、カイへ驚いた顔を見せていた。
イデア:
「前からそんな強かったかな?」
カイ:
「うーん、通常の悪魔がそんな強くないだけな気がするけどな。たぶん硬質化ってやつが出来る上位クラスの悪魔が強いんだろ」
 笑いながら答えるカイが、ふとセインを持つ手に視線を向ける。
カイ:
「それに、やっぱり以前よりは強くなってる気がするな。イデアへの愛が増したからか? セインは愛によって力が増すんじゃなかったっけ」
イデア:
「……! それだったらわたしのカイへの愛が増したの!」
カイ:
「そこ張り合うか!?」
 苦笑しながらカイが視線を前に向ける。
 カイ達は無事に城内へ着いたのだが、目の前にはまだ大勢の兵士が集まってきていた。
 その人数を見てカイが陽動が上手くっている頷く。
カイ:
「よしよし、それじゃあ、もっと半端なく暴れ回ってやろうか!」
 カイは轟音が鳴り響くように、全力でセインを握って兵士達の群れへ飛びかかっていった。
………………………………………………………………………………
 頭上から振動が来ると共にパイプから水が滴っていく。
ドライル:
「あいつ、本当に暴れまわっているようだな」
ドライルが上を見上げながら苦笑する。
 ドライル達は今、イガ城の地下への入り口である格子の前に来ていた。そして、カイの善戦のおかげかそこには見張り一人立っていない。
エル:
「……罠か?」
 青髪短髪のエルが不安げに周囲を警戒する。だが、ドライルは告げた。
ドライル:
「たとえ罠だろうと俺達はもう引き返せないところまで来ている。カイも今、上で頑張ってくれているんだ。俺達も行くぞ」
 ドライルのその言葉にリノがクスクスと笑いを洩らす。
リノ:
「ドライル、この短期間で随分カイのこと気に入ったみたいだね」
ドライル:
「……別に。まぁ、良い奴ではある」
リノ:
「もう、素直じゃないんだからぁ。私は気に入ったよ?」
 リノの言葉にエルがからかうようにドライルを小突く。
エル:
「ほらほらぁ、気ぃ抜いたらカイにリノが取られちゃうぞ」
ドライル:
「なっ、何言ってるんだおまえは!」
 思わぬ言葉にドライルが大きな声を出す。慌ててエルがドライルの口を塞いだ。
エル:
「おい、動揺し過ぎだ! 今は敵本拠地の目の前にいるんだからな」
ドライル:
「……すまん」
 エルから解放されたドライルの顔は少し赤かった。リノはそんなドライルを見て微笑を浮かべていた。
 ゴホン、とドライルが一つ咳ばらいしてから格子へ視線を向ける。
ドライル:
「よし、それじゃあこの格子を壊すぞ。おそらくだが俺とエルの二人で何とかなるはずだ」
エル:
「そうだな」
 格子の前にドライルとエルが二人並ぶ。そして二人同時に魔法を唱えた。
ドライル:
「《ファイアーボム!》」
エル:
「《サンダースティンガー》」
 炎の球と雷の槍が格子にぶつかり爆発を起こす。その爆発は大きな音を立てたが、確かに格子を破壊することには成功していた。
エル:
「あっさり壊れたな」
ドライル:
「だが、大きな音を立ててしまった。気付かれた可能性もある。すぐに行くぞ!」
リノ:
「うん!」
 無事に格子を抜けたドライル達は、イガ城の地下にいるであろう奴隷たちの元へ急いで向かったのであった。
………………………………………………………………………………
 イガ城の最上階、そこはこのジョードイン国の王が住まう場所である。
 そこで王は兵士が次々と投入されては返り討ちに遭っている様子を我慢しきれずに笑っていた。
王:
「おいおい、たかだか二人なんだろ? それにこのざまって面白すぎだろ!」
 高らかに笑う王の傍には一人の男が立っている。宰相デバントである。
 デバントは笑う王とは対照的に顔に皺を刻みながら状況を整理していた。
デバント:
「おそらく兵士共では歯が立たない侵入者なのでしょう。これ以上は兵士を送っても意味がないように思われます。何といっても我が国の兵士は硬質化一つまともに扱えませんからね」
 そう分析したデバントが王へ提言する。
デバント:
「シーナ様、私が侵入者を仕留めに行っても宜しいでしょうか?」
 シーナと呼ばれた王は、デバントへと視線を向け、
シーナ:
「駄目!」
 と、元気よく拒否した。
シーナ:
「だって、デバントが行ったら侵入者殺しちゃうだろ、ここに来ないだろ! どうやら骨のある奴みたいだし、私が戦いたい!」
 そう捲し立てるシーナを見て、デバントはやはりと言った表情でため息をついた。
 この国の王、シーナはとても好戦的な悪魔であった。故にこの国には、ある年齢を過ぎると奴隷になるか王と戦うかという二択が存在するのである。そして、王と戦うという選択が選ばれた場合の事を考えて、シーナのいるそこは玉座と二、三段程の階段以外何も存在しない広々とした戦いやすい空間であった。もっとも、最近は全員が当たり前のように奴隷を選ぶため、シーナのフラストレーションは溜まりに溜まっていた。
 そんな矢先に侵入者である。シーナのテンションはかなり上がっていた。
 さてこの王をどう収めようか、とデバントが頭を悩ませていた時だった。
デバント:
「っ!」
 突然デバントが下へ視線を向けたと思うと、悪魔のような笑みを浮かべながら呟く。
デバント:
「……やはり、囮だったか」
シーナ:
「ん? どうした?」
 シーナがその笑みに気付いてそう尋ねるが、デバントは首を横に振って答えた。
デバント:
「いいえ、何でも。それよりもシーナ様、私は少し用事を思い出しましたので失礼させていただきますね」
シーナ:
「間違っても侵入者を殺しに行くなよ? その時は私がお前を殺すからな」
 シーナの眼は本気で、デバントは冷や汗を掻きながら頷いた。
デバント:
「分かっていますよ」
 そう言ってデバントがその場から姿を消す。
 その際、
デバント:
「と言っても、別の侵入者は殺しますがね」
 そうデバントが呟いた言葉は、幸か不幸かシーナには聞こえなかったのだった。
………………………………………………………………………………
カイ:
「おらぁ!」
 カイが次々と兵士達をなぎ倒していく。たとえ大人数に囲まれてもカイが後れを取る事はなかった。それは単にセインの力というわけでもなく、ダークネスとの戦いで反射神経が異様に鍛えられたということもあった。どんな咄嗟に出された攻撃も軽々と躱してみせるのである。
 そんなカイの向かう先はイガ城の最上階であった。
カイ:
「ドライルには止められたけど、おれが王を殺したら革命も終わりだろ!」
 そういう魂胆である。
 そんなこんなでカイが最上階の一歩手前まで来ると、カイの目の前には異様な光景が広がっていた。
 兵士達が最上階へ続く階段へ道を作っていたのである。
カイ:
「……どういうつもりだ」
 流石に怪しすぎてそう尋ねたカイに、兵士の一人が冷や汗を掻きながら答える。
兵士:
「シーナ様のご命令だ! 侵入者を連れてくるようにと!」
カイ:
「……連れて行くってこの場合連行じゃなくてか? 普通に招いているだろ」
兵士:
「う、うるさい! いいからさっさと行け! シーナ様がお待ちだ!」
 カイとイデアは顔を見合わせた後、覚悟を決めてその階段を上り始めた。
カイ:
「間違っても襲っては来ないだろうな?」
 確認のため横の兵士にそう尋ねると、その兵士は震えながら答えた。
兵士:
「そうすれば我々がシーナ様に殺される」
 その震えは誰がどう見ても恐怖からくるもので、シーナという人物の異常さを表していた。
カイ:
「シーナって奴がこの国の王か」
イデア:
「どういうつもりなんだろうね。わざわざ会いたがるなんて」
カイ:
「分かんないけど、相当イカレた奴らしいな」
 そしてカイとイデアが最上階に到着し、目の前に広がる巨大な扉を見上げる。
カイ:
「……まぁ、どんな王だろうとぶっ倒すだけだ!」
 そう言ってカイがその扉を開けて王の待つ間へと足を踏み入れた。
 そして驚愕する。
シーナ:
「来たか、侵入者!」
 シーナが腰に手を当てて玉座の上に立っている。そして嬉しそうにカイを見つめていた。
 カイ達は別にその状況に驚いたわけではない。驚いた理由は別にあった。
カイ:
「……子供?」
 カイ達の視線の先、玉座の上に立っているシーナは、どこからどうみても幼い少女であった。それもミーア程の背丈で銀髪を長いポニーテールにしているのがまた幼さを強調している。
 この国の王、つまりシーナは小さな子供だったのである。
………………………………………………………………………………
 カイとシーナが邂逅してから約十分後、イデアの眼には信じられない光景が広がっていた。
イデア:
「あ……ああ…………!」
 理解したくなくても理解できてしまう。見たくなくても目が離せない。 
 千切れた左腕から神経があまりに痛々しく見えていた。腕だけではない。右足、そしてくり抜かれた左眼も。
 イデアの前でカイは無残な姿で血の池に伏していた。
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