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第一章 王の生まれ変わり
15 宰相フロランの企み
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「ありがとう。マルサさん」
笑顔で礼をいうユウタを見ながら、タリダスは寒気を覚える。
「タリダス。その変な顔、どうにかしてくれ」
「変な顔ですか?」
「その悪いものを食べたような顔だ。ユウタの態度が突然変わったらおかしいだろう?私なりに努力をしているのだ」
「わかっております。申し訳ありません」
「そこで謝るな。まあ、ユウタが戻るのもすぐだろうから、私の役目もすぐ終わるだろうが」
ユウタが聖剣に触れ倒れ、アルローがユウタの体を使うようになって四日が経った。その間、アルローは必死にユウタになりきろうとしていた。
尊大な態度のアルローが慎ましい行動をとるのを見て、事情を知っているタリダスは気持ち悪い思いをしていた。本人には言えないが、顔には出ていたらしいと彼は反省する。
「ユータ様が戻るのですか?」
「嬉しそうだな。私は悲しいぞ」
「そんなつもりではありません。アルロー様」
「まあ、よい。私は死んだ人間だ」
「アルロー様」
そう言われるとタリダスはあの日を思い出し、胸が苦しくなった。そして、こうしてユウタが戻ってくることを望んでいる自身にも戸惑う。
「タリダス。前に進め。今、こうして私はユウタの体を借りているだけだ。私自身はもう死んだ存在だ。ユウタの気持ちが安定するまで、私は彼の支援をするつもりだ。彼が落ち着けば、私は再び彼の中に溶け込むだろう」
「アルロー様」
「なんだ。悲しいか」
「当たり前です。私は、あの時あなたが息を引き取るのをただ見ていることしかできませんでした。なぜ、その前に止めることができなかったか」
「タリダス。言うではない。私は後悔していない。昔のことを蒸し返すのではない」
「しかし、」
「タリダス。ロイはよい治世をしているようではないか。王妃もなかなかの器だと聞いた。それでよいではないか」
「はい」
彼は、アルローの死が病死ではなく、毒殺ではないかと考えていた。即効性のあるものではなく、緩慢で遅効性の毒によりものではないかと。
風邪を引き、彼は薬を服用するようになった。それが毒だったのではないかとタリダスは予想する。
しかし、アルローはタリダスに追及しないように釘を刺した。
主人の望みは絶対だ。
タリダスは怒りを覚えながらも、そのことを考えないようにした。
「ところでソレーネとフロランが来るのは明後日だな」
「はい」
「そうであれば大丈夫だ。何も知らないふりをして私が対応しよう」
「よろしくお願いします」
ソレーネとフロランに問いただしたい気持ちを押し殺して、タリダスはそう返事をした。
☆
「ユウタ、まだ戻ってくる気はないか?」
タリダスが部屋を退出し、真っ暗な部屋でベッドの上に横になる。そうして彼は自身に問いかけていた。
ユウタは答えることはない。
まだ意識は眠っていて、目覚めるのを拒否しているようにも思えた。
「ユウタ、タリダスはお前の帰りを待っているぞ。お前には愛してくれる人がいる。安心して戻ってくるのだ。まあ、その前に嫌な相手とは私が話をつけておこう。まだゆっくり寝ているがよい」
アルローの独り言、他に聞いているものがいればそうとしか思えない。
実際、彼の言葉に答えるものはいない。
しかし、アルローはユウタが聞いていると信じていた。
日本という国のある普通の夫婦の子供として生まれ、外見が異なることによって愛されなかったユウタ。
アルローは自身のことであるが、ユウタに謝罪したかった。
アルローとユウタは同じ存在だ。
しかしアルローにはアルローの人生があり、そこで彼は愛されるということを知った。思い出したくないこともあるが、ユウタの置かれた孤独な環境よりはましだった。
「ユウタ。タリダスを信じろ。彼はお前を愛してくれる」
アルローは自身の小姓であり、親戚である彼を信じていた。騎士団から追い出されそうなタリダスをアルローは自分のそばに置いた。才能のある彼を潰したくないと思ったのもそうだが、罪滅ぼしの気持ちをあったかもしれない。
アルローは騎士団の悪習を知っていた。しかしそれを放置した。
彼の脳裏に、あの男の顔が浮かぶ。
アルローはまるでユウタがするように、猫のように丸くなる。
「あいつはもういない。私が処罰した」
何度もそう言い、アルローは眠りに落ちた。
☆
タリダスは自分の部屋に戻り、グラスに強い酒を注ぐと一気に飲んだ。
「私はいったい」
タリダスはアルローの帰還を望んでいた。
やはりユウタはアルローの生まれ変わりだった。
待ちにまった主人との再会。
けれども彼の心に宿ったのは別の想いだった。
ユウタの無邪気な笑顔が懐かしかった。
「アルロー様」
主人の名前を呼ぶ。
けれども脳裏にちらつくのは、ユウタの顔だ。
「私の忠誠心はどこにいったのだ?」
アルローとユウタは同一人物だ。
けれども、ユウタが再び彼の前で微笑んで、照れながら話してくれるのをタリダスは待ち望んでいた。
もう一度彼は酒を仰ぐ。
そうして眠りについた。
☆
「フロラン様。この度は私をお呼びだと聞きました。父が処罰された身で、この私が騎士など務まるわけがありません」
「大丈夫だよ。ケイス。君は私の騎士だ。騎士団に属するわけではない」
「しかし」
「大丈夫だ」
宰相フロランはタリダスの屋敷へ再訪問する三日前に、ある男を呼び出していた。
それはタリダスに不埒な真似をして処罰された男の息子で、彼自身、父の罪を重く見て長らく慎ましく田舎で暮らしていた。しかし突然、王宮に呼び出され、こうしてフロランの元へ参上していた。
ケイスは、フロランから騎士へ復帰を打診され、喜んだ。
彼は父親に習い、騎士団に入団した。
父親似である彼は、副団長の父の恩恵を受けて騎士団で過ごしていた。しかし、その恩恵に胡座をかいていたわけではない。
父に従騎士がつくと聞き、彼は心配していた。騎士団の悪習をしっていたからだ。しかし、その従騎士は王アルローの親戚であると聞いており、無体なことをしないだろうと甘く見ていた。
結果、彼は従騎士に性的暴行を加えようとした。
騎士団では許されている行為だ。
従騎士が逆らい、自業自得で彼は怪我を負った。
父は逆らった彼を許せず、退団させようとしたところで、この話がアルローの耳に入った。
従騎士タリダスは、アルローの小姓になった。
父は王アルローから処罰を言い渡され、反論しようとして、騎士に連行され放逐。父は家族の元へ帰らずそのままのたれ死んだ。
父といってもケイスは彼を尊敬する気にはならなかった。
なので死んだと聞き安堵したくらいだ。
不名誉な死だ。
ケイスは自ら退団して、田舎に引っ込んだ。
そうして十五年が経ち、今更フロランに呼ばれ、騎士に復職。あり得ないとしか思えなかった。
「三日後、ヘルベン卿の屋敷へ行く。その際に君を連れてくつもりだ」
ケイスは平伏しながら、フロランの言葉を聞き、耳を疑った。
ヘルベン卿とは、父の被害者の従騎士であり、現騎士団長だ。
ケイスの顔のつくりは父親に似ている。
そんな彼を連れて行くつもりなど、正気の沙汰に思えなかった。
「フロラン宰相閣下」
「ケイス。何も心配することはない。君はただついてくるだけでいい」
「しかし、宰相閣下」
「君は私の護衛だ。意見を言うことなど許さないよ」
「か、畏まりました」
信じれない業務、しかしケイスはフロランへ首を垂れるしかなかった。
笑顔で礼をいうユウタを見ながら、タリダスは寒気を覚える。
「タリダス。その変な顔、どうにかしてくれ」
「変な顔ですか?」
「その悪いものを食べたような顔だ。ユウタの態度が突然変わったらおかしいだろう?私なりに努力をしているのだ」
「わかっております。申し訳ありません」
「そこで謝るな。まあ、ユウタが戻るのもすぐだろうから、私の役目もすぐ終わるだろうが」
ユウタが聖剣に触れ倒れ、アルローがユウタの体を使うようになって四日が経った。その間、アルローは必死にユウタになりきろうとしていた。
尊大な態度のアルローが慎ましい行動をとるのを見て、事情を知っているタリダスは気持ち悪い思いをしていた。本人には言えないが、顔には出ていたらしいと彼は反省する。
「ユータ様が戻るのですか?」
「嬉しそうだな。私は悲しいぞ」
「そんなつもりではありません。アルロー様」
「まあ、よい。私は死んだ人間だ」
「アルロー様」
そう言われるとタリダスはあの日を思い出し、胸が苦しくなった。そして、こうしてユウタが戻ってくることを望んでいる自身にも戸惑う。
「タリダス。前に進め。今、こうして私はユウタの体を借りているだけだ。私自身はもう死んだ存在だ。ユウタの気持ちが安定するまで、私は彼の支援をするつもりだ。彼が落ち着けば、私は再び彼の中に溶け込むだろう」
「アルロー様」
「なんだ。悲しいか」
「当たり前です。私は、あの時あなたが息を引き取るのをただ見ていることしかできませんでした。なぜ、その前に止めることができなかったか」
「タリダス。言うではない。私は後悔していない。昔のことを蒸し返すのではない」
「しかし、」
「タリダス。ロイはよい治世をしているようではないか。王妃もなかなかの器だと聞いた。それでよいではないか」
「はい」
彼は、アルローの死が病死ではなく、毒殺ではないかと考えていた。即効性のあるものではなく、緩慢で遅効性の毒によりものではないかと。
風邪を引き、彼は薬を服用するようになった。それが毒だったのではないかとタリダスは予想する。
しかし、アルローはタリダスに追及しないように釘を刺した。
主人の望みは絶対だ。
タリダスは怒りを覚えながらも、そのことを考えないようにした。
「ところでソレーネとフロランが来るのは明後日だな」
「はい」
「そうであれば大丈夫だ。何も知らないふりをして私が対応しよう」
「よろしくお願いします」
ソレーネとフロランに問いただしたい気持ちを押し殺して、タリダスはそう返事をした。
☆
「ユウタ、まだ戻ってくる気はないか?」
タリダスが部屋を退出し、真っ暗な部屋でベッドの上に横になる。そうして彼は自身に問いかけていた。
ユウタは答えることはない。
まだ意識は眠っていて、目覚めるのを拒否しているようにも思えた。
「ユウタ、タリダスはお前の帰りを待っているぞ。お前には愛してくれる人がいる。安心して戻ってくるのだ。まあ、その前に嫌な相手とは私が話をつけておこう。まだゆっくり寝ているがよい」
アルローの独り言、他に聞いているものがいればそうとしか思えない。
実際、彼の言葉に答えるものはいない。
しかし、アルローはユウタが聞いていると信じていた。
日本という国のある普通の夫婦の子供として生まれ、外見が異なることによって愛されなかったユウタ。
アルローは自身のことであるが、ユウタに謝罪したかった。
アルローとユウタは同じ存在だ。
しかしアルローにはアルローの人生があり、そこで彼は愛されるということを知った。思い出したくないこともあるが、ユウタの置かれた孤独な環境よりはましだった。
「ユウタ。タリダスを信じろ。彼はお前を愛してくれる」
アルローは自身の小姓であり、親戚である彼を信じていた。騎士団から追い出されそうなタリダスをアルローは自分のそばに置いた。才能のある彼を潰したくないと思ったのもそうだが、罪滅ぼしの気持ちをあったかもしれない。
アルローは騎士団の悪習を知っていた。しかしそれを放置した。
彼の脳裏に、あの男の顔が浮かぶ。
アルローはまるでユウタがするように、猫のように丸くなる。
「あいつはもういない。私が処罰した」
何度もそう言い、アルローは眠りに落ちた。
☆
タリダスは自分の部屋に戻り、グラスに強い酒を注ぐと一気に飲んだ。
「私はいったい」
タリダスはアルローの帰還を望んでいた。
やはりユウタはアルローの生まれ変わりだった。
待ちにまった主人との再会。
けれども彼の心に宿ったのは別の想いだった。
ユウタの無邪気な笑顔が懐かしかった。
「アルロー様」
主人の名前を呼ぶ。
けれども脳裏にちらつくのは、ユウタの顔だ。
「私の忠誠心はどこにいったのだ?」
アルローとユウタは同一人物だ。
けれども、ユウタが再び彼の前で微笑んで、照れながら話してくれるのをタリダスは待ち望んでいた。
もう一度彼は酒を仰ぐ。
そうして眠りについた。
☆
「フロラン様。この度は私をお呼びだと聞きました。父が処罰された身で、この私が騎士など務まるわけがありません」
「大丈夫だよ。ケイス。君は私の騎士だ。騎士団に属するわけではない」
「しかし」
「大丈夫だ」
宰相フロランはタリダスの屋敷へ再訪問する三日前に、ある男を呼び出していた。
それはタリダスに不埒な真似をして処罰された男の息子で、彼自身、父の罪を重く見て長らく慎ましく田舎で暮らしていた。しかし突然、王宮に呼び出され、こうしてフロランの元へ参上していた。
ケイスは、フロランから騎士へ復帰を打診され、喜んだ。
彼は父親に習い、騎士団に入団した。
父親似である彼は、副団長の父の恩恵を受けて騎士団で過ごしていた。しかし、その恩恵に胡座をかいていたわけではない。
父に従騎士がつくと聞き、彼は心配していた。騎士団の悪習をしっていたからだ。しかし、その従騎士は王アルローの親戚であると聞いており、無体なことをしないだろうと甘く見ていた。
結果、彼は従騎士に性的暴行を加えようとした。
騎士団では許されている行為だ。
従騎士が逆らい、自業自得で彼は怪我を負った。
父は逆らった彼を許せず、退団させようとしたところで、この話がアルローの耳に入った。
従騎士タリダスは、アルローの小姓になった。
父は王アルローから処罰を言い渡され、反論しようとして、騎士に連行され放逐。父は家族の元へ帰らずそのままのたれ死んだ。
父といってもケイスは彼を尊敬する気にはならなかった。
なので死んだと聞き安堵したくらいだ。
不名誉な死だ。
ケイスは自ら退団して、田舎に引っ込んだ。
そうして十五年が経ち、今更フロランに呼ばれ、騎士に復職。あり得ないとしか思えなかった。
「三日後、ヘルベン卿の屋敷へ行く。その際に君を連れてくつもりだ」
ケイスは平伏しながら、フロランの言葉を聞き、耳を疑った。
ヘルベン卿とは、父の被害者の従騎士であり、現騎士団長だ。
ケイスの顔のつくりは父親に似ている。
そんな彼を連れて行くつもりなど、正気の沙汰に思えなかった。
「フロラン宰相閣下」
「ケイス。何も心配することはない。君はただついてくるだけでいい」
「しかし、宰相閣下」
「君は私の護衛だ。意見を言うことなど許さないよ」
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