29 / 91
白き羽根を抱く濡烏
29
しおりを挟む
雲一つない夜空の下、小さな影が訓練場に蹲って木の板を握っている。
夜闇には満月と、それを囲うように光る満点の星々だけが浮かんでいる。
秋の澄み渡った空気と凛と煌めいている星畑は混じり溶け、人々を惹きつけようと一心に輝きを放っていた。
されど、常より明るい月光でも人の顔を映すのがやっとだ。
文字を読むには心許ない光の中、影……もとい美琳は、空を仰ぎ見るなどせず木簡だけを真剣な眼差しで耽読していた。
昼間に受けた浩源の授業を思い出しながら――――――
「いいですか。国にはそれぞれ名前があります」
「名前?」
「ええ。これは後宮は勿論、王宮では常識になりますのでしっかりと覚えてくださいね」
浩源はいくつかの文字を書き記すと、美琳に一つずつ説明していく。
「まずこちらの“修”。これは“シュウ”と読み、我々の国のことを指します」
「ふぅん。でも町中じゃ誰もそんな風に呼んでませんでしたよ?」
「そもそも平民たちは文字を学ばないでしょう」
「あ、それもそっか」
浩源は淡々と次の漢字へと指を滑らす。
「そしてこちらの“剛”は“ガン”。この“鳳”は“フェン”と読みます」
美琳はこくこくと頷く。
「“剛”は隣国の名前で、“鳳”は山向こうの大国を指します」
「ってことは……今度の戦では剛と鳳が手を組んだ、ってことですか?」
「そういうことになります」
浩源は正しい答えを導けた生徒を褒めるように優しく微笑む。
「まあ元々剛と鳳は同盟関係にあったので、ある意味当然の成り行きだったんですけどね」
「同盟って何ですか?」
「そうですねぇ……お互いに仲良くしましょう……いやちょっと違いますね。何かあったら協力しましょうね、と約束を交わした。そんな感じですかね」
「なるほど」
美琳が納得したそのとき。
「あのぅ……」
「ん?なんですか?」
二人のいる部屋に一人の兵士がやってきた。
「浩源さん、護衛長がお呼びです」
「おや、そうですか。どんな要件か聞いてますか?」
「たしか“次の戦について話したい事がある”って言ってました」
「ふむ……分かりました」
浩源はすっくと立ち上がると、美琳を見下ろし、それはそれは嬉しそうに口角を吊り上げた。
「それでは美琳さん。太鼓が鳴るまで文字の書き取り練習をしておいてくださいね?後で見に来ますからね」
「え」
「今教えた国名もお願いしますね」
「え……」
美琳は愕然とした表情で文机の周りにある木簡の山を見つめ、そして窓に振り返る。外の太陽は大分低くなったものの、まだ赤く染まる気配はない。
「ではまた」
「え、ちょっ…………嘘ぉ」
美琳は悠然と立ち去る浩源を追い縋るような目線で見送るのであった。
「うううぅ…………もう!こんなの覚えきれないに決まってるじゃない!相変わらず厳しいんだか優しいんだか分かんない人だわ!」
美琳は唸りながらも、月の光を借りて木簡に書いてある文字をブツブツと呟いて反復している。
結局、あの後戻ってきた浩源に“もう少し頑張りましょうね”と落第点をつけられてしまったのである。
「私なりに頑張ったのに、何よあの言い草……」
そう言いつつも、美琳は一心不乱に木簡に目を通し続ける。と、不意に木簡が読みやすくなっていることに気づく。
ハッと顔を上げると、正面には光がしゃがんで美琳を見つめていた。
「えっ!嘘、あなたどうしたの?森の中にいるときみたいじゃない!」
光はそれを聞くと、すっくと立ち上がって誇らしげに点滅する。
「すごいすごい!じゃあこれでいつでも会えるのね?」
だがその言葉に対しては首を振った。
「そう……でもまた会えて嬉しいわ。ここにいる間はもう会えないと思っていたから」
光はもう一度座り直すと、美琳と目線を合わせて今度は優しい輝きを放った。
「うふふ、ありがとね。でも大丈夫よ。文生に会うまではこれくらいじゃ挫けないわ」
すると光は美琳に寄り添うように隣へと移動し、美琳の手をそっと握った。
美琳はくすぐったそうに眉尻を下げる。
「うん、まあ、窮屈ではあるわ。普段はこんな風に気軽に話せないし、案外やること多いし」
光はうんうんと相槌を打つと、美琳の頬に手を添えた。
「ん?なぁに?」
そう美琳が問いかけた瞬間、光の顔に黒い裂け目が生まれる。
口のように広がっているそれの奥には虚無が広がっていた。闇のように深く、水のように静かな、そんな虚無が。そして、背筋がぞっとするような冷たさがあった。
しかし美琳は動じることなく、光がどうするのか見守っている。
光は黒い裂け目をゆっくりと開閉させて何か音を発そうとしている。
「ん、ごめん、よく聞こえなかった」
美琳は光に聞き返す。と、今度こそはっきりと聞こえた。
「メイ、リン。ダイジョウブ。キット、ナレル」
そう、ゆっくりと呟いた。
美琳は一瞬目を見開く。が、すぐさま満面の笑みになる。
「うん……!うん、そうね、あなたが言うならきっと間違いないわね!」
少女は心底嬉しそうにすると、木簡をぎゅっと抱きしめた。
それを見た光は満足気に点滅すると、そっと立ち上がる。
「……もう行っちゃうの?」
こくり、と光は首肯する。
「そっか……寂しいわ」
美琳は光を見上げる。
「あのね、もうすぐ戦があるの。今度はとても大きいんですって。だから、しばらくはここには戻れないと思うの」
少女の瞳が揺らぐ。赤子が母を求めて泣くような、そんな切なさを湛えた瞳が。
それに光は応える。
「マタ、クル……イトシゴヨ」
そう言い残した光はゆっくりと消え始め、闇へと吸い込まれていった。
満天の星空の下には、少女ただ一人だけが残されていた。
夜闇には満月と、それを囲うように光る満点の星々だけが浮かんでいる。
秋の澄み渡った空気と凛と煌めいている星畑は混じり溶け、人々を惹きつけようと一心に輝きを放っていた。
されど、常より明るい月光でも人の顔を映すのがやっとだ。
文字を読むには心許ない光の中、影……もとい美琳は、空を仰ぎ見るなどせず木簡だけを真剣な眼差しで耽読していた。
昼間に受けた浩源の授業を思い出しながら――――――
「いいですか。国にはそれぞれ名前があります」
「名前?」
「ええ。これは後宮は勿論、王宮では常識になりますのでしっかりと覚えてくださいね」
浩源はいくつかの文字を書き記すと、美琳に一つずつ説明していく。
「まずこちらの“修”。これは“シュウ”と読み、我々の国のことを指します」
「ふぅん。でも町中じゃ誰もそんな風に呼んでませんでしたよ?」
「そもそも平民たちは文字を学ばないでしょう」
「あ、それもそっか」
浩源は淡々と次の漢字へと指を滑らす。
「そしてこちらの“剛”は“ガン”。この“鳳”は“フェン”と読みます」
美琳はこくこくと頷く。
「“剛”は隣国の名前で、“鳳”は山向こうの大国を指します」
「ってことは……今度の戦では剛と鳳が手を組んだ、ってことですか?」
「そういうことになります」
浩源は正しい答えを導けた生徒を褒めるように優しく微笑む。
「まあ元々剛と鳳は同盟関係にあったので、ある意味当然の成り行きだったんですけどね」
「同盟って何ですか?」
「そうですねぇ……お互いに仲良くしましょう……いやちょっと違いますね。何かあったら協力しましょうね、と約束を交わした。そんな感じですかね」
「なるほど」
美琳が納得したそのとき。
「あのぅ……」
「ん?なんですか?」
二人のいる部屋に一人の兵士がやってきた。
「浩源さん、護衛長がお呼びです」
「おや、そうですか。どんな要件か聞いてますか?」
「たしか“次の戦について話したい事がある”って言ってました」
「ふむ……分かりました」
浩源はすっくと立ち上がると、美琳を見下ろし、それはそれは嬉しそうに口角を吊り上げた。
「それでは美琳さん。太鼓が鳴るまで文字の書き取り練習をしておいてくださいね?後で見に来ますからね」
「え」
「今教えた国名もお願いしますね」
「え……」
美琳は愕然とした表情で文机の周りにある木簡の山を見つめ、そして窓に振り返る。外の太陽は大分低くなったものの、まだ赤く染まる気配はない。
「ではまた」
「え、ちょっ…………嘘ぉ」
美琳は悠然と立ち去る浩源を追い縋るような目線で見送るのであった。
「うううぅ…………もう!こんなの覚えきれないに決まってるじゃない!相変わらず厳しいんだか優しいんだか分かんない人だわ!」
美琳は唸りながらも、月の光を借りて木簡に書いてある文字をブツブツと呟いて反復している。
結局、あの後戻ってきた浩源に“もう少し頑張りましょうね”と落第点をつけられてしまったのである。
「私なりに頑張ったのに、何よあの言い草……」
そう言いつつも、美琳は一心不乱に木簡に目を通し続ける。と、不意に木簡が読みやすくなっていることに気づく。
ハッと顔を上げると、正面には光がしゃがんで美琳を見つめていた。
「えっ!嘘、あなたどうしたの?森の中にいるときみたいじゃない!」
光はそれを聞くと、すっくと立ち上がって誇らしげに点滅する。
「すごいすごい!じゃあこれでいつでも会えるのね?」
だがその言葉に対しては首を振った。
「そう……でもまた会えて嬉しいわ。ここにいる間はもう会えないと思っていたから」
光はもう一度座り直すと、美琳と目線を合わせて今度は優しい輝きを放った。
「うふふ、ありがとね。でも大丈夫よ。文生に会うまではこれくらいじゃ挫けないわ」
すると光は美琳に寄り添うように隣へと移動し、美琳の手をそっと握った。
美琳はくすぐったそうに眉尻を下げる。
「うん、まあ、窮屈ではあるわ。普段はこんな風に気軽に話せないし、案外やること多いし」
光はうんうんと相槌を打つと、美琳の頬に手を添えた。
「ん?なぁに?」
そう美琳が問いかけた瞬間、光の顔に黒い裂け目が生まれる。
口のように広がっているそれの奥には虚無が広がっていた。闇のように深く、水のように静かな、そんな虚無が。そして、背筋がぞっとするような冷たさがあった。
しかし美琳は動じることなく、光がどうするのか見守っている。
光は黒い裂け目をゆっくりと開閉させて何か音を発そうとしている。
「ん、ごめん、よく聞こえなかった」
美琳は光に聞き返す。と、今度こそはっきりと聞こえた。
「メイ、リン。ダイジョウブ。キット、ナレル」
そう、ゆっくりと呟いた。
美琳は一瞬目を見開く。が、すぐさま満面の笑みになる。
「うん……!うん、そうね、あなたが言うならきっと間違いないわね!」
少女は心底嬉しそうにすると、木簡をぎゅっと抱きしめた。
それを見た光は満足気に点滅すると、そっと立ち上がる。
「……もう行っちゃうの?」
こくり、と光は首肯する。
「そっか……寂しいわ」
美琳は光を見上げる。
「あのね、もうすぐ戦があるの。今度はとても大きいんですって。だから、しばらくはここには戻れないと思うの」
少女の瞳が揺らぐ。赤子が母を求めて泣くような、そんな切なさを湛えた瞳が。
それに光は応える。
「マタ、クル……イトシゴヨ」
そう言い残した光はゆっくりと消え始め、闇へと吸い込まれていった。
満天の星空の下には、少女ただ一人だけが残されていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍発売中です
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
忍び働き口入れ(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)
牛馬走
歴史・時代
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)藩の忍びだった小平治と仲間たち、彼らは江戸の裏長屋に住まう身となっていた。藩が改易にあい、食い扶持を求めて江戸に出たのだ。
が、それまで忍びとして生きていた者がそうそう次の仕事など見つけられるはずもない。
そんな小平治は、大店の主とひょんなことから懇意になり、藩の忍び一同で雇われて仕事をこなす忍びの口入れ屋を稼業とすることになる――
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
魔斬
夢酔藤山
歴史・時代
深淵なる江戸の闇には、怨霊や妖魔の類が巣食い、昼と対なす穢土があった。
その魔を斬り払う闇の稼業、魔斬。
坊主や神主の手に負えぬ退魔を金銭で請け負う江戸の元締は関東長吏頭・浅草弾左衛門。忌むべき身分を統べる弾左衛門が最後に頼るのが、武家で唯一の魔斬人・山田浅右衛門である。昼は罪人の首を斬り、夜は怨霊を斬る因果の男。
幕末。
深い闇の奥に、今日もあやかしを斬る男がいる。
2023年オール讀物中間発表止まりの作品。その先の連作を含めて、いよいよ御開帳。
偽典尼子軍記
卦位
歴史・時代
何故に滅んだ。また滅ぶのか。やるしかない、機会を与えられたのだから。
戦国時代、出雲の国を本拠に山陰山陽十一カ国のうち、八カ国の守護を兼任し、当時の中国地方随一の大大名となった尼子家。しかしその栄華は長続きせず尼子義久の代で毛利家に滅ぼされる。その義久に生まれ変わったある男の物語
彷徨えるジパング~蒙古襲来編~
花田 一劫
歴史・時代
時は、西暦1274年10年5日。朝鮮半島から未曾有の大軍(3万5千人)が約900艘の軍船に乗り津波のようにひたひたと対馬の島へ近づいていた。
その大軍の名は蒙古軍(モンゴル帝国軍よる文永の役)と言われた。
来ることを望んでもない悪鬼(モンゴル帝国軍)に対し、対馬守護代の宗資国と一騎当千の郎党達が80余騎集まり必死に立ち向かったが、力尽き皆首を取られてしまった。
宗資国は死ぬ前に叫んでいた。「対馬の民たちよ。すまぬ。悪しきもの(蒙古軍)から逃げてくれ・・。
わしは怨霊(魂)になっても、この島を、いや日の本を守るぞよ。」と…。
それから時がたち、西暦2024年5月3日、夢の島公園アーチェリー場でアーチェリー界の虎、南丘大学付属高校の武藤公嗣と弓道界の龍、壱岐学園高校の光月和希とが異種格闘の試合をしていた。
さて、どちらが勝つのか?…。この二人と古(いにしえ)の蒙古襲来とは縁(えにし)が絡み合うのか?
二人の対決の後、日本国土全てが彷徨い始めていた。
西暦2024年5月18日16時30分から西暦1281年5月18日16時30分へと。
日本国土全てが大きく軋み、地震とは違う初めての感覚…。日本国に住んでいる人々が頭(脳)を揺さぶられたような、一瞬だが違和感を持っていた。
多くの国民がめまい、頭痛、吐き気をし出し、それも一瞬で元の状態に戻ったが…。目の前の生活環境が変わり出して来ていた(システム不能状態)中、全く頼りない親中央国派の政府与党(事由政策党)が、各諸外国と全く連絡が取れず右往左往しているところに、裏切りジョニー(沖縄県知事)の反乱が起こり、また、放送局のJHKが起こしてしまった先角諸島問題が政府の足を引っ張った。
その間にも蒙古襲来(モンゴル帝国軍よる弘安の役)が日本(対馬の島)へ迫って来ていた。
モンゴル帝国軍の大船団が対馬の島沖で奇妙な敵船(開運丸)を発見し、船員達を殺戮したが、この世の物とは思えない船を観て、倭国を攻めるのを躊躇していたところに、武島(慧国では獨島)から来たという慧国(ケイコク)の郭(クヮク)が現れ、未来から来た倭国(日本国)を大軍勢だけで攻めることの無謀さを説き、ある方法を進言した。
それは、倭国(日本国)の島から倭国人(日本人)の人質を1000人程取れば倭国(日本国)は蒙古軍を簡単に攻めては来れないし、
その後に、人質を連れたまま、玄海にある熱源発生館(原子力発電所)を占拠すれば、倭国(日本国)はモンゴル帝国の言いなりになる。と…。果たしてその通りになるのか?
民主主義の日本国は剣、弓、鎧だけで武装したモンゴル軍(14万人)を現代兵器(ロケット弾、機銃等)にて殺戮することができるのか?
日本を救うのは、やはり自衛隊?それとも…誰?宗資国の怨念(復讐)はあるのか?
維新竹取物語〜土方歳三とかぐや姫の物語〜
柳井梁
歴史・時代
月を見つめるお前は、まるでかぐや姫だな。
幼き歳三は、満月に照らされた女を見て呟いた。
会社勤めの東雲薫(しののめ かおる)は突如タイムスリップし幼い”歳三”と出会う。
暫らくの間土方家で世話になることになるが、穏やかな日々は長く続かなかった。
ある日川に流され意識を失うと、目の前に現れたのは大人の”歳三”で…!?
幕末を舞台に繰り広げられるタイムスリップ小説。
新選組だけでなく、長州や薩摩の人たちとも薫は交流を深めます。
歴史に疎い薫は武士の生き様を見て何を思い何を感じたのか、是非読んでいただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる